概要
ドラゴンボールの発する特殊な波長をキャッチし、位置を特定する機械。
原作ではブルマが作った物、そのコピー品(則巻ターボくん制作)、ピッコロ大魔王編で悟空が持ち去った後に新たに作ったブルマ製の2つ目、ピラフ一味が使用している物、レッドリボン軍が使用している物の3種類5個が登場している。
基本的に所有者は、制作者でもあるブルマということになっているらしく、「第22回天下一武道会終了後に持ち去られた四星球とクリリンの仇の行方を追う時」「悟飯を連れ去ったラディッツを追う時」「デンデが復活させたドラゴンボールを集める時」「魔人ブウとバビディが破壊に向かった西の都から回収する時」など作中でドラゴンレーダーの出番が来た時には、ブルマが所持、もしくは実家のカプセルコーポレーション内に置いていたことが示唆されている。
最初のドラゴンボール探しが終わった時に、飛び去った四星球の探し方に困っていた悟空に向かって「へいきへいきドラゴンレーダーあげるわ」とブルマがハッキリとレーダーを譲渡しているのだが、その後、2回目のドラゴンボール探しで、最後のボールが映らなくなって修理をしようとした際のドサクサ紛れ気味に、結局ブルマの手に所有権が戻ったカタチになっている。
一番有名なブルマ作のドラゴンレーダーは大きめの懐中時計の様な形状をしており、上部のスイッチでON-OFF、ダイヤルを回すことで地図の拡大縮小を行う事ができる優れ物。あの則巻千兵衛をして「ほとんど構造が解らない」と言わしめる程精密な構造をしている上に深海でも動作可能な耐水性能を誇る。
ブルマが製作したオリジナルはレッドリボン軍のブルー将軍に強奪されており、以降使われているものは則巻ターボが製作した複製品であると思われる。
ピッコロ大魔王編では、武道会の直後に悟空が持ち去ったモノと、その後ブルマが大急ぎで作り上げ、亀仙人が使用したモノの2つが同時に存在・使用されている。作中の描写から推測するに、前者は2度にわたるピッコロ大魔王との戦いや戦後処理のドサクサで行方不明になった可能性が高い。サイヤ人編以降でブルマ達が所持・活用しているのは後者の方であると見るのが自然な解釈だろう。なおラディッツ襲来時点で悟空は四星球を含むドラゴンボールを3つ所持しているが、このドラゴンボールの探索にどちらのレーダーが使用されたのかは不明。
ラディッツ戦の時点では、いわゆる『気を探知する能力』に比較的近距離に居る者の気しか探れない制限があったらしく、ラディッツと連れ去られた悟飯を追う際には、悟飯の被っていた帽子のドラゴンボールをレーダーで探知するという方法がとられている。
筋斗雲に乗った悟空がブルマからレーダーを借り受けて、探知・追尾しているが、ラディッツとの対決を終えた直後に、飛行機で現場に駆け付けた亀仙人の手には、レーダーがしっかり握られている。つまり、ブルマはドラゴンレーダーを2つ持っていたという事らしい。
ナメック星のドラゴンボールも同じ波長を発しているようで、地球から持ち込んだドラゴンレーダーは問題なく機能していた。これによって「ナメック星人を探すためのスカウターを失いボール探索も停滞したフリーザ軍」、「気を探る能力に目覚めつつあるがボールの正確な在処までは判らないベジータ」との争奪戦に食らいつく事が出来た。
ピラフ一味の物は最初に登場した物はテレビ程度のサイズ、ピッコロ大魔王編で登場した物は大きめの地球儀型になっている。
また、占いババ編では人工衛星のドラゴンボールレーダーを使用しており、他の物も人工衛星を使用しているとしたら、端末はとにかくレーダー自体は大型である。
ピラフ一味やピッコロ大魔王とその部下は作中では「人の持っているボールを奪う」という形でボールを集めており、隠れているボールを探すようなシーンはないため、精度の程は不明。ピッコロ大魔王編ではドラゴンボールを持つヤジロベーや亀仙人の上空に正確に飛行機で到着しており、精度は低くない可能性もある。
レッドリボン軍の物は大きなモニターサイズであるが、精度はブルマ製の物には遠く及ばず、大まかな場所までしか特定できない。
第一話でブルマが語ったドラゴンボールを集めて王様になった人物。サイヤ人編の前に悟空が集めた四星球・三星球・六星球。ナメック星でのフリーザとの闘いの最中に、ミスターポポが集めた地球のドラゴンボール。魔人ブウ編クライマックスにナメック星人が集めていたナメック星のドラゴンボール………コレらの例では一体どうやったのか、ドラゴンレーダーなしで見つけられていた事になる。
欠点
共通の欠点として、生物の体内等波長がキャッチ出来ない環境にボールがある場合は索敵出来ない。
また精密部品を必要とするために、修理や複製には手間が掛かる(部品が揃っていてもブルマの腕をもってしても3日はかかるらしい)。
前述のとおり、千兵衛の息子のターボくんは、故障したドラゴンレーダーの構造をひと目で理解し超能力で一瞬で修復。更に千兵衛の飛行機の部品から、数分でドラゴンレーダーを複製したが、これは彼がチートなので例外である。
ドラゴンボールGTでは
宇宙探索編では究極ドラゴンボールを探すため、遠くの星であろうとも電波をキャッチしている。
邪悪龍編では本来はそう簡単に見つからないはずのドラゴンボールだが、これにより容易に見つけることができたために、数十年の間に幾度もボールに願いを叶え続け、それが後の邪悪龍誕生の遠因になってしまったことが語られる。古き時代にも同様の理由で宇宙が壊滅的被害を受けているのを認知している老界王神はブルマに対して叱責している。