概要
上部に竜頭※1が付いており、首や手首などにかけられるチェーンがある。
数字の表記は、アンティーク系はローマ数字のほうが多い(pixivでも同様)。
※1 龍頭・・・時間合わせにつかうつまみで「リューズ」や「りゅうず」と読む。機械式の時計ではゼンマイを巻くのにも使う。
現代では腕時計やスマホを使っている人が圧倒的に多いため、懐中時計を使っている人はあまり見られなくなったが、料理人などの水仕事をする人や看護師、電車の運転士、精巧な工芸品、芸術品を扱う学芸員などの間で根強い需要がある。看護師の需要から生まれたナースウォッチはこの懐中時計の一種だが、時計盤の向きが上下逆になっているのが特徴。
一方で時計付きポケット電卓などが登場すると、重たい腕時計を使わずにそれらを取り出して時間を確認する人も多くなり、ケータイやスマホの登場後はさらに増加。ある意味懐中時計が復権したともいえる。
和装にもよく似合い、近代や昭和初期の文化人は懐中時計の愛好家が多かった。