爪切り行為
自然界における状況
通常の生物が自然界において生活している場合、その爪は行動により研磨される、あるいは長すぎる場合折れたりするため、該当の行為は通常不要である。
また、動物によっては特殊な行動(犬における穴掘り行動、猫における爪とぎなど)により、爪を整形する場合もある。
上記以外の理由による状況
しかし、特に飼育された生物や、品種改良などにより爪が磨り減りにくい生物などの場合、爪が磨り減るよりも早く伸びてしまい、放置する事により巻き爪状態になる、あるいは折れたところから化膿する、歩行が困難になるなどの悪影響が発生する。
また、爪の整形行為をやめさせる事、飼育の際他の個体を傷つける可能性を減少させるためにこの行為を行う場合がある。
人間の爪切り
人間の場合、手先足先を使用する場合爪が研磨され、爪切りの必要性が薄れるものの、やはり必要となる場合が多い。
人間の場合、爪甲遊離円の部分を切断整形する事により、衛生面などに最適な爪の形をとるとされる。
余談
日本の小学校においては「爪の検査」というものがある学校が存在し、この行為を行わない児童に関しては指導の対象となる事がある。
また、お年寄りの足の爪を見る事によりそのお年寄りがどれだけ世話されているかを知る手がかりにもなる(これは通常お年寄りの方々は肉体的に足の爪を切る事が難しくなるためである)。
道具
爪を切断整形するためには、主に刃物が用いられる。
しかし、爪はその形状及び性質から専門の道具を使う事が多い。
現在の一般的な形状
現在よく目にするものとしては、いわゆるクリップ型と呼ばれるものであり、先端に湾曲した形状の刃がついた毛抜きに似た形状をしたものに、てこの原理を利用したレバーがついたものが用いられている。
これは爪を挟み込んで切る事により爪の切りすぎを防ぎ、硬い爪をあまり力を必要とせずに切断するためである。
この道具の大きさは3cmから10cm程度まで各種存在する。
また、爪の形を整えるための鑢や切断した爪が飛散しないためのカバーが付属したものも多数存在する。
その他の形状
そのほかにも鋏に似た形状のもの(薄く弾力のある爪にしか使えないものの、きれいに切断する事が可能である)、ニッパーに似た形状のもの(主に厚い足の爪を切るためのものである)などが存在する。
余談
その形状から、小さくて硬いもの、あるいは薄く硬いものを切断する工具として流用する事がある。
よくある事としては、プラモデル作成や電子小物作成(抵抗やコンデンサの足を切る、銅線を切る)のときに流用される。