「それではまいりましょう。せーの、ブンドル、ブンドルー!」
CV:木下紗華
概要
ブンドル団の団員である怪盗の女性(キャラクターデザインの油布京子氏曰く、年齢感は30代半ばとのこと)。
緑色の髪を後頭部で纏め右目は前髪で隠れている。瞳の色は両目とも赤みがかった茶色。(35話で突風で右目が見えているシーンがある)
衣装は赤が基調のものを着用し、ブンドル団のシンボルがある小さい帽子・トゲの付いたマントを身に付け、黒色のタイツに赤色のヒールを履いている。
組織内では団長のゴーダッツに状況を報告したり、ブンドル団の団員たちに助言を与える等、主に事務方的な役割を担っていた。その為、物語中盤までは現場に出撃する機会はほとんど無かった。
尚、ブンドル団に所属する団員たちの中でも上役的な地位にいる他(ただし階級的には大差はない)、ブンドル団が恒例で行っているシュプレヒコールも彼女が主導している。
捕獲箱を使用してレシピッピを奪う際の掛け声は「ゼンブル ゼンブル ブンドルー!」で、ゴッソリウバウゾー召喚の掛け声は「はたらきなさい! ゴッソリウバウゾー!」。
セクレトルーにレシピッピを奪われると、その料理の存在そのものがこの世から消えてしまうという、怪盗の中でも最も凶悪な被害をもたらす。料理が物理的に消えてしまうのみならず、ハートキュアウォッチやデリシャストーン、そしてハートフルーツペンダントで守られた人物以外の全ての人物からの記憶からも消去され、看板からも料理名が消えるなど、最初から料理が存在していなかったことになる。
味も、思い出も、物理的に食べることも、まさに「全部」を奪われるのである。
人物像
部下の怪盗達とは全て敬語で話すが、部下であるジェントルー(現:菓彩あまね/キュアフィナーレ)やナルシストルーの発言の度に二言目には「てゆーか○○」と、陰険な口調でイヤミを付け加える癖がある等、お世辞にも好人物とは断じ難い。
「ゴーダッツ様は○○がお好きです」と首領の好物を教え、ジェントルーやナルシストルーに作戦の指針を与える場面もあるが、その後は大体イヤミをこぼしており、部下思い……というよりはゴーダッツのご機嫌を損ないたくないのが本心か。
このイヤミは部下の怪盗達にも聞こえている模様だが、今のところ部下の怪盗達は彼女のイヤミについて反論等をしたことは無い。
ちなみにエビフライはタルタルソースをつけて食べる派らしい(第6話より)。
また、第22話の描写からクレープが好物な模様。
ブンドル団のメンバーが脱退しても特に焦ったり気にかけたりする描写は皆無であり、それどころか「元々使えなかった」というような冷酷な対応を取るので、仲間意識は皆無な模様。
ただし好物のクレープの話題になると急に表情が明るくなったり、スピリットルーの身勝手な行動に対し呆れつつも顔芸をするなど人間らしい一面もある。
また、集団と絡むことをやたら嫌っている(第30話にて)。これは彼女の過去に関することなのか、単に嫌ってるのかは不明。
尚、人間界出身かつ洗脳されていたジェントルーとは異なり、第13話での発言からどうやら異世界出身の存在である模様(ナルシストルーは第28話にてクッキングダムの元住民であることが判明し、セクレトルーもアニメージュ2023年3月号にてクッキングダム出身であることが確定した)。
そしてジェントルーとは異なり洗脳はされていないらしく、第8話では洗脳が解けかけていたジェントルーに対し、まるで敵でも見るかの様な鋭い視線を向け、いつものイヤミをこぼさずに不穏な空気を出していた。
情報源はキュアスタを利用している。ジェントルーのように特定のアカウントだけを情報源にはしておらず、インフルエンサーには詳しい模様。
第36話ではグルメインフルエンサー館本飯菜を「タテモッティ様」と敬称を付けて呼んでいたり、彼女の投稿に付いていたクソリプに厳しい目を向ける一面も見られた。
第37話では本気でナルシストルーを「始末」しようとする等苛烈な一面が見られた。
後述する「レシピッピを奪った時に起こるエラーと各幹部のバックボーンの関係」から見ても、ブンドル団団員の中でセクレトルーが一番闇が深い人物なのかも知れない。
知略と戦闘能力
ジェントルーやナルシストルーは体術や光弾を使い戦闘を行っていたが、セクレトルーは赤黒いエネルギー体のロープをメインウェポンとして使っている。
他者を眠らせる、エネルギー体のロープで拘束する、そのロープから雷撃を出す等他の団員には無い特殊能力を披露している。
搦め手の多い戦闘スタイルはキュアヤムヤムに近いと言える。
近接戦闘を行うシーンはほとんど無く、体術の実力は不明。
むしろ彼女の恐るべきところはプリキュア達に連敗し続けていると見せかけて実は必要なレシピッピを集め続けそれを悟らせなかった知略面にあると言っても良い。
謎と考察
何故29話まで出撃しなかったのか?
セクレトルーは第1話から登場しているが、第28話まで現場に出撃したことは無く、プリキュア側も浄化されたあまね以外その存在を知らなかった。
- 実のところ、デリシャスフィールドを展開できる人員がローズマリーしかいないため、セクレトルーが他の団員と同時出撃するだけでもプリキュア側には困った事態になるのだが。
- これについてはセクレトルーがレシピッピを奪った時の効果が今まで出てきたブンドル団の構成員全ての上位互換であるため、作劇上の理由であったと思われる。
散々部下の失敗に嫌味を言っていた彼女だが、彼女が出向くようになってからは、彼女の使役するゴッソリウバウゾーも倒され続けており失敗続きである(そのため第37話でナルシストルーから「セクレトルーもたいしたことない」と皮肉を言われてしまっている)。
- しかし、捕獲箱やモットウバウゾーを改良していかにプリキュア達を追い詰めるかということばかりに執心していたナルシストルーに対し、セクレトルーは「プリキュア達を出し抜きレシピッピを集める」策を練っている様子であり、第36話以降不穏な変化がおいしーなタウンに現れ始めている。
本当にゴーダッツのためにレシピッピを集めているのか?
ゴーダッツは奪うレシピッピを直接指定している様子は見られず、奪うレシピッピのターゲットは彼女が決めている事がほとんどだった。
特に第22話のクレープに関してはゴーダッツの名前すら出しておらず、明らかに私利私欲であるような描写が見られた。
第23話の描写から彼女もナルシストルーもゴーダッツへの忠誠心はあると思われる。
彼女はゴーダッツに対して忠誠を示しているものの、「実はゴーダッツに対する忠誠心など皆無で自分自身が欲しいものを部下達に奪いに行かせてるのではないか?」と疑惑を抱いていた視聴者もいた。
- アニメージュ増刊号でもセクレトルーのレシピッピ奪取の命が「単に自分の食べたいものだったりも」とツッコまれている。
そして第39話にてスピリットルーに得意料理は何かと聞かれ、
「得意料理など、わたしに必要ありません。…っていうかゴーダッツさまの願いのもとで、わたしは完璧な存在になるっての。」
と答えている。
つまりはセクレトルーの望みは彼らと同じく、「首領が願いを叶えた際に自分もおこぼれにあずかりたい」ということなのだろう。
しかし、ゴーダッツが願いを叶えた時に本当にセクレトルーの願いも叶うのか…?
セクレトルーの食にまつわる過去とは?
アニメージュ増刊号によると、「レシピッピを奪った時に起こるエラーの段階は各幹部のバックボーンに関係づけられている」らしい。(シリーズ構成の平林佐和子氏とプロデューサー安見香氏の対談にて)
セクレトルーの「食べ物そのものの存在をなくす」というエラーにも理由があるとのことだった。
アニメージュ2023年1月号の特集記事では「セクレトルーがチラチラ見せている『料理をすること』への怨嗟」という表現が使われており、彼女の「料理をすること」への深い憎悪が原因と思われるが…?
ちなみに第39話で少しばかり彼女の過去に触れられており、如何やら不器用らしく、卵を上手に割れない為卵料理に対して「私の完璧を損なう」と憎しみを持っていた事、また完璧に拘るのは、仕事で失敗が原因で誰かに貶められたことがあったらしい事が本人の口から語られている。
半面後述の第32話や第34話等を見る限り、食べる分に関しては寧ろ卵は好きな模様。
ナルシストルーが「食べる」事にコンプレックスを感じているのに対し、セクレトルーは「(料理を)作る」事にコンプレックスを感じていると思われる。
そして第40話、セクレトルーの回想シーンにて、肩を落とし彼女の元を去って行くセクレトルーの元彼氏らしき人物が…。彼女の過去については髪下ろしセクレトルーを参照。
本編での動向
ブンドル団の秘書として・ジェントルー編(1~12話)
- 第1話
初登場。捕らえられた南米料理のレシピッピ達をレシピボンに納め、
「無事、レシピボンにレシピッピが収まりました。我らが団長、ゴーダッツ様も、お喜びになるでしょう。」
(小声で)「…っていうか、これくらいできて当然じゃない?」
と、初っぱなからイヤミを一言。
ジェントルーに対し、
「クッキングダムから追手が出たそうです。一層励んで下さい。」
(小声で) 「…っていうか、まだまだ働き方がぬるいっての!」
と、人使いの荒い上司の一面を見せている。
(なお、よく見ると1話からアジトで彼らしきシルエットがセクレトルーの後ろに立っている。)
- 第3話
「必ずやレシピッピを捕まえてくるのです。っていうか、昨日からカレー食べたかったし…。」
セクレトルーがまるで私欲のためにレシピッピを集めているかのような発言をしたため、ジェントルーは困惑し、本当にゴーダッツは実在するのか疑問に思った視聴者もいた。
- 第6話
ことごとくプリキュア達にレシピッピ奪取を邪魔されている現状に、セクレトルーは「困ったものですね。まるで、エビフライの尻尾を食べたら、舌に破片が刺さったような感じでしょうか。」と例える。
「ゴーダッツ様は、エビフライをソースで尻尾まで召し上がるそうです。」
と、彼の好みを述べ、
「っていうか、私はタルタルソース派。」
と付け加えた。
エビフライのレシピッピを奪いに行くと言うジェントルーに対し、「何か策はあるのですか?」と尋ね、「っていうか、当然あるよな?」と念を押した。
ジェントルーはいつもと違う場所でレシピッピを集めるとセクレトルーに伝え、二人でシュプレヒコール。
- 第7話
ジェントルーから一度に沢山のレシピッピを奪える最適な場所を見つけたと報告され、「分かりました。良い作戦ですね。」と不敵に微笑む。
「っていうか、そんなイケイケの店、私が行きたいわ…。」
- 第8話
あまり姿を見せなかったゴーダッツが久々に登場
「3人目のプリキュア…。また邪魔者が増えたか…。」
「これ以上我々の邪魔をするようであれば、始末してしまった方がよろしいかと…。」
ジェントルーにプリキュアを始末させるよう命じるが、突然ジェントルーが謎の頭痛に見舞われ苦しみだした。
その様子を敵でも見るかのように睨み付けるセクレトルー。
朗報を待つゴーダッツの手前、ジェントルーを出撃させるが…。
- 第11話
何時ものイヤミを零さず、失態続きのジェントルーをゴーダッツに報告するとナルシストルーに話していた事から、既に彼女自身もナルシストルーと同じくジェントルーに対し見切りをつけていた模様。ただしナルシストルーはジェントルーを操り人形と呼び苦しむ顔等を楽しんでいた。
- 第12話
正気を取り戻しかけたジェントルーに対してゴーダッツが干渉して再洗脳してしまう展開が描かれるが、これはセクレトルーがゴーダッツに「報告」した結果のことであろう。
この第12話では最終的にプリキュアたちの活躍によってジェントルーの洗脳が解除されプリキュアたちに奪還されてしまうが、セクレトルーはそのことに対して悔しがったりとかそういう感情は一切みせなかった。
この時点で、もはやセクレトルーにとってジェントルーは無用の存在になってしまっていたことが窺える。
ブンドル団の秘書として・ナルシストルー編(13~28話)
- 第13話
初出撃をするナルシストルーに対して「アンタは面倒を起こすなよ」とイヤミをこぼす。かつて彼に対して面倒な目にあったことがあるのか彼の過去に関わることなのか不明。
- 第14話
「あなたにとっての初恋の味」がするという触れ込みのお菓子スイートクリスタルをゴーダッツにプレゼントするべく毒味を確認。この時ナルシストルーから「本当は自分が食べたいだけじゃないの?」とからかわれる。そしてスイートクリスタルを食べ、「甘酸っぱい」と呟いた。
- この描写からプリキュア側の助力者であるローズマリーとセクレトルーに何らかの関係があるのではと考察する一部視聴者の声もある。同話中ではローズマリーもスイートクリスタルを2回食べているのだが、2回ともセクレトルーが食べたものと同じ色であった。1回目の時は「あの日、あの時の思い出の味」と意味深な表現をしており、2回目に食べたは「甘酸っぱさ特盛」とセクレトルーと同じ感想を述べている。
- 第17話
ナルシストルーに失態続きのことを指摘するも、当の本人は「自分が本気を出すとすぐ終わってつまらない」と全く反省の様子を見せず、「そういう奴に限って大概ポンコツ」と呟く。また、ナルシストルーが恒例のシュプレヒコールを行わずに出撃しようとしたため「お待ちなさい」と言い引き留めた。
- なおこの回は、ナルシストルーが強化型の合体モットウバウゾーを初召喚したが、バランスが悪い組み合わせで召喚したという失態を晒している。
- 第19話
元団員だったジェントルー(あまね)が4人目のプリキュア、キュアフィナーレに覚醒した事をゴーダッツとナルシストルーから聞き、「邪魔者が増えて煩わしいことこの上ない」と言い、彼女にしては珍しく嫌悪感を表した。その後、ナルシストルーを呼ぶと「はいは~い」と適当な返事で返され「はいは1回で結構です」と親子のようなやり取りをした後、彼に早く結果を出すようにと促す。
- 第20話
ナルシストルーはアジトにて挨拶をしないでセクレトルーに近づき、彼女は「あいさつはどうしました?あいさつはマナーの基本ですよ」と注意したが、当の本人は「マナーねぇ」と小馬鹿にした様子。
そこでセクレトルーがゴーダッツに忠誠の意思を示すと、ナルシストルーも「ご機嫌うるわしゅう、ゴーダッツさま、次こそは、かならずレシピッピを集めてまいります。チラ…」と(ゴーダッツが来たと思って)忠誠を示すが、そこにはゴーダッツの姿はなく、彼を嵌める結果となる。これを見てセクレトルーは、「やればできる」と評価した。
- 第21話
ナルシストルーがアジトで次に狙うレシピッピを考えていた。ナルシストルーが候補として挙げたものは主に横文字の洋菓子だったが、セクレトルーはゴーダッツの好む甘味であるかき氷を指定する。
ナルシストルーが承諾し「俺様の歴史をお前たちに見せつけ…」と言おうとしたが、セクレトルーは「では」と重ねてシュプレヒコールで話を強制的に終わらせた。
- 第22話
ナルシストルーが次の奪うレシピッピを考えようとした時に「クレープ!クレープがいいです!クレープにしましょう!」とクレープに定めるが、当の本人は「はっ?クレープ?」と驚く。その後、伝説のクレープのことを彼に伝え、毎回恒例のシュプレヒコールを始めようとするが、ナルシストルーは「ええ~クレープ!?」とかなり不満気にしており、シュプレヒコール中も彼の表情はいつもと比べて暗かった。
- 第24話
ナルシストルーの失敗続きに溜息を吐くが、当の本人からは「俺様の美しさに溜息もでるだろう」と無自覚な模様。これを見て彼女は、「何時までお飯事を続けるつもりだよ」と嫌味を吐く。失望と問う彼に対し、「貴方はこんなものでは無いはずです。もっとご自分を見つめ直し、長所を活かしてください。」と言うが、それに対して彼は、「俺様に命令する気か」と聞く耳を持たなかったため、セクレトルーは彼に対し、「これ以上結果が出ないようなら、ここを出ていってもらいます」と厳しいことを言うが、彼は特に焦る様子もなくそのまま出撃し、毎回恒例のシュプレヒコールも彼がシカトした為今回は彼女一人で行うこととなった。
その後、アジトから帰ってきた彼に対し、自分の長所を生かしてくれと言い、スペシャルデリシャストーンを渡した。
- 第26話
ナルシストルーが作成したスピリットルーと実際に対面。だがゴーダッツに対しため口で話し、人の話を聞かないため振り回されていた。
- 第28話
プリキュア達に苦しみを与えようと一時撤退し、アジトへ帰還したナルシストルーに対し、「レシピッピを解放するなど…」と言うが、簡単に片付けたらつまらないと返される。貴方の能力を考えれば当然と多少は褒めるのものの、その後「いつまで遊んでいるつもりですか?」「貴方の食事を楽しむ者達への恨みはこんなものではないでしょう。私が気づかないとでも?てゆーか、スピリットルーのデータでパレバレだっつーの」と意味深なことを彼に語る。
その後、プリキュアを倒せばレシピッピは何時でも集められると楽観的な考えの彼に対し、「その前にお伝えしておきます」と何かを伝える。
ナルシストルーの敗北後、彼の回想シーンから「次失敗したら、貴方の居場所はここにはありません」と最終通告を言い渡していたことが明らかとなった。結果としてナルシストルーはローズマリーに確保されることとなった。
その後、アジトにて「所詮は蜥蜴の尻尾。まぁいいでしょう。材料は揃いました」と言い、白地に赤色のバツ印の捕獲箱を入れて、スピリットルーを再起動させる。
プリキュアとの対峙・冷淡な仕事人間の面(第29話~)
- 第29話
アバンにて、アジトでは「ナルシストルーは仕事と遊びの違いを分かっていなかったようですね。てゆーか、最初っから本気出せっての。ま、我々は気を引き締めて次の作戦に取り掛かりましょう」とキツ目の口調で呟く。
- なおこの状況をみたスピリットルーは「オオセノ…ママニ…デゴワス」と棒読みで彼女に服従することに。(感情の感じられない音声であり、字幕ではカタカナ文字になっている。)
クッキングダムに潜入して兵士の1人に気づかれるものの、睡眠薬らしきものを吹きかけて兵士を眠らせて逆に兵士を拘束する。なおこのとき「休息は大事です」と呟いている。そして兵士(男性)の身ぐるみを剥いで自分が兵士に変装し、3匹のレシピッピを奪う。
- なおこの変装の際はアイマスクを取り、逆に口元を隠していた。
- ローズマリーやフェンネルもセクレトルーの変装を見抜けなかったが、撤退時にセルフィーユと激突。彼女にバレてしまい、中華鍋を素体としたゴッソリウバウゾーを生み出した。
- あまねは、彼女の姿を認め「セクレトルー…」と呟いた。セクレトルーは元ジェントルーであるあまねと再会しフッと怪しげな表情を見せた。
戦闘ではボウルの回転攻撃でプリキュア達を苦しめるも、セルフィーユの活躍により回転を止められ、その隙に立て直したことで浄化されてしまう。セクレトルーは「ここで集めるのは非効率」と呟いて退散した(その際にまたしてもフッと怪しげな表情を見せた)。
- 第30話
アジトでのセクレトルーとゴーダッツの会話にてセクレトルーから「ナルシストルーはもともと捨て駒 放っておいてよいかと」という発言が飛び出す。それに対しゴーダッツも特に異論も無く会議を進めていた。
- 前回実はセクレトルーが収監中のナルシストルーに接触していた…ということも無さそうである。多分。
この後、ゴーダッツからスペシャルデリシャストーンの模造品をうまく使ったことを褒められる。この時「使えないものは時空の歪みに捨てた」と意味深なことを話していた。
今回はスピリットルーも出番無しなのでセクレトルーが一人でシュプレヒコール。
だが後にその時空の歪みに廃棄したスペシャルデリシャストーンは、後に別のお話にて、誰かが使用することも知る由もなかった…。
お祭りの屋台の焼きそばのレシピッピたちを彼女が奪うと「記憶どころか、焼きそばその物の存在が消えてしまう」ほどの影響が一般人に出ることがわかる。
焼きそばが縁で結婚した、ローズマリーの屋台と焼きそば勝負をしていた藤野夫婦からはその思い出も消えかける。
そして彼女との戦闘の際にプリキュアたちは焼きそばのレシピッピたちや楽しい秋祭りと言うイベントを返して欲しいと懸命に奮闘するが、勿論セクレトルーは「そんな事情私の仕事には、関係ありません」と断固拒否したが、「てゆーか、同じソースなら今の気分はお好み焼き…」と呟いたそうなと言う。
ゴッソリウバウゾーの攻撃でプリキュア4人が拘束されてしまう。
「まったく『みんな』とか『一緒』とか、パフォーマンスの低い者ほど、群れたがる」
ローズマリーと共にプリキュア達は拘束を解こうとするが、なかなか外れない。
「無駄です。『みんなで力を合わせて』とか本当に無意味」
とセクレトルーは無慈悲に告げるが、その言葉がローズマリーの逆鱗に触れ、
「そんなことない!みんなでアイデア出し合って、一緒に作った焼きそばは最高なんじゃ~い!」
と遂に拘束を引きちぎられ、さすがにこの事態に驚く。
ゴッソリウバウゾーはプリキュア達に浄化され、
「技のバリエーションが、もう少し必要でしたね」
と反省点を述べスペシャルデリシャストーンを回収して去って行った。
- 第31話
OPでは謎のミニスピリットルー軍団を従えセンターポジションを陣取るも、何と本編では出番無し。第31話はブンドル団が出ない異色の回となった。
- 第32話
アジトにてタブレットらしきものですすれ!ちゅるちゅる☆フェスティバルを覗いていると「戻ッタデゴワス」とスピリットルーが帰還。「スピリットルー、ご苦労様です。いかがでしたか?」「上々デゴワス」「それだけですか?他にこう、こんなことがあったとか。」「ソレダケデゴワス」「あぁ…まあいいでしょう。引きつづきお願いします。」
- どうやらスピリットルーの感情を消去した負の側面が出てきてしまった模様。感情を消去したため、命令されたこと以外出来なくなってしまったのだ。
- しかしスピリットルーは一体何をしていたのだろうか?
そして今回も自身が出撃。ゆいたちがやっとの事で見つけたきつねうどんのレシピッピを奪いうどんを概念ごと消滅させる。
うどん屋「オレって…何屋だったっけ?」
この暴挙にらんも「はんにゃー!」と激怒。
しかしセクレトルーは悪びれず、「のどごし豊かなものはすべてゴーダッツさまに捧げるべきです…っていうか、わたしは月見うどん派」と言い、にんにく絞り器のゴッソリウバウゾーを召喚した。
- 第33話
ブンドル団アジトにて。
「きゃ~、それって限定のパンプキンパイですよね?まだ食べてないんです~、送信っと♪」
ノリノリでキュアスタの投稿にリプを送るセクレトルーの姿があった。何気に初登場のミニスピリットルー5体に囲まれ、我に返ったようで「そんなにおいしいパイならば、ゴーダッツさまに捧げるべきです…っていうか、わたしもハッピーハロウィンしたいっつーの」と呟いた。
ミニスピリットルー達とシュプレヒコールを済ませ、毎度お馴染みのハートベーカリーの限定パンプキンパイを食べて喜ぶ人々のほかほかハートに引き寄せられていたパンプキンパイのレシピッピを奪いに行く。
プリキュア達と戦いになり、1人変身出来ないあまねを見て「チャンスのようですね」と呟くが…。
- 第34話
大量生産したミニスピリットルーに掃除をさせていた。
スピリットルーに今日の狙いを聞かれると、「そうですね、今日は肌寒いし…おでんにしましょう。…っていうか、おでんでしか得られない、ぬくもりもあるし。」と答えた。
和食ストリートのおでん屋台からレシピッピを奪い、プリキュア達と交戦。
おでん鍋のゴッソリウバウゾーの攻撃でキュアプレシャスを餅巾着の中に閉じ込めるも、彼女の怪力で拘束を解かれ驚いていた。
「なんたる怪力!」
プレシャスの猛攻とライトマイデリシャスによってゴッソリウバウゾーは浄化され、「お出汁が染みた大根と卵が食べたかった…」と言いながら帰っていった。
- 第35話
ミニスピリットルー6体を引き連れてゴーダッツと謁見。
ゴーダッツ「例の計画はどうなっている?」
セクレトルー「はい、あちらのほうは滞りなく」
レストラン・デュ・ラクの厨房にてピタパンサンドのレシピッピを奪い、計量スプーン型のゴッソリウバウゾーにプレシャス・ヤムヤム・フィナーレと交戦させる。当初盾役のスパイシーがいなかったために戦いは優勢であったが、駆けつけたスパイシーが参戦したため形勢を逆転される。
「1人遅れてくるなんて計算外でしたね」と言い去って行った。
動き出す野望と謎(第36話~)
- 第36話
ブンドル団アジトでキュアスタを確認中、グルメインフルエンサー館本飯菜の投稿をチェック。タテモッティ様がおいしーなタウンに来ることに「これはおもしろそうですね。」と色めき立つが、とあるカニのアイコンの一般人が書き込んだ投稿に『近いものならつくれますよ』というものを目にし、「これはおもしろくないですね…。」と、険しい表情になる。
「っていうか料理はプロにまかせろっつぅの」
…若干彼女の料理に対する価値観が見え隠れしたシーンである。
「誤った考えのもとは、奪ってしまいましょう」と出撃。
家でプロの料理を再現出来ないようにする為、中華ストリートのどうぶつ杏仁豆腐のレシピッピを奪い取り逃走するも、プリキュア達に感知され寒天流し型のゴッソリウバウゾーを出現させる。
プレシャス、スパイシー、フィナーレがどうぶつ杏仁豆腐の型に閉じ込められるも、ヤムヤムの奮闘で形勢逆転されゴッソリウバウゾーは浄化される。
しかし、今回のセクレトルーはいつもの捨て台詞を言わず、不適な笑みを浮かべて去って行った。
ローズマリー達がジンジャーの事を話している頃、セクレトルーはおいしーなタウンを見下ろしていた。そこには、いくつもの店から料理の文字が消えレシピッピが奪われた影響で出来たシャッター街が…。
- 今回セクレトルーがどうぶつ杏仁豆腐のレシピッピを奪った時はハートキュアウォッチとハートフルーツペンダントが反応しプリキュア達は異常を感知することが出来た。
- 第37話
ブンドル団アジトにて、ナルシストルーがクッキングダムにブンドル団の情報を流そうとしているというスピリットルーの報告に、
「フン、どうせ偽の情報でしょうが…こざかしい」
と不機嫌そうに呟くセクレトルー。
しかし、ナルシストルーは刺客のミニスピリットルーを逆に捕らえて異空間ゲートから脱獄する。
ナルシストルーがクッキングダムから脱獄しおいしーなタウンに紛れ込んでいるとスピリットルーから聞いて出撃。
「…っていうか、また残業?今日はお取りよせスイーツが、届くっつうのに」
と、イヤミをこぼした。
ナルシストルーは山倉もえから勧められたりんご飴(実はあまね作)を食べ、初めて「美味い」という味を知る。(ナルシストルーは偏食家であり、おいしく食べられるものが少ない)
しかしセクレトルーは容赦なくりんごあめのレシピッピを奪い、ナルシストルーを拘束する。
セクレトルーに捕らえられたナルシストルーはミニスピリットルーを基に作った「物体の大きさを変える装置」を発動させ、自身の体を人形のように小さくする。
しかし、すぐにセクレトルーに見つかり握り潰されそうになり、慌てて元に戻るナルシストルー。
怒りを露にするセクレトルーだが、ナルシストルーもまたブンドル団の非道さを指摘する。
そこにプリキュアが現れる。セクレトルーはトングのゴッソリウバウゾーを召還するが、ナルシストルーはセクレトルー作のゴッソリウバウゾーを酷評する。口の減らないナルシストルーにとうとうセクレトルーの堪忍袋の緒が切れる。
「あなたの処分はゴーダッツさまに委ねるつもりでしたが、予定変更です」
と、拘束されたままのナルシストルーをゴッソリウバウゾーの前に放り出し、ゴッソリウバウゾーにナルシストルーを潰させようとする。しかし、キュアフィナーレがゴッソリウバウゾーに攻撃を加え、ナルシストルーは事なきを得る。
かつてジェントルーであったキュアフィナーレがナルシストルーを庇ったことに驚きながらも、セクレトルーは撤退した。
- 第38話
プリキュア達がコメコメの力で20年前にタイムスリップしている間に、セクレトルーは現代でおむすびのレシピッピを奪い取る。
「…っていうか、自炊マジ消えて」
品田拓海に気づかれ、彼はブラックペッパーとなって追いかける。
「あなただけ?なるほど、プリキュアは街を離れているようですね」
「プリキュアは、レシピッピからのSOSを受信し危機を察知するようですが、SOSは範囲が限られているのです」
と、意味深な事をブラックペッパーに告げるが…。
郊外の林にまで来たところでセクレトルーは七輪のゴッソリウバウゾーを召還。ブラックペッパーはゴッソリウバウゾー相手に一人立ち向かう。
ブラックペッパーは満身創痍になるまで追い詰められるが、そこにプリキュア達が現代に帰ってきた。
過去の人々に未来を託されたプリキュア達に「気合が入っていますね」と告げるが、ゴッソリウバウゾーが浄化された後は「仕事に根性論は不要です」と言い去って言った。
- 第39話
おいしーなタウンを散策中に、卵料理を美味しそうに食べてる人たちを見て不機嫌になる。いつも完璧に振る舞っているセクレトルーだが、回想シーンでは卵がまともに割れないほどの不器用(料理に関しては、かもしれないが)であり、「自分の完璧を損なう」と料理に憎しみさえ抱いていた。
プリキュアとの戦闘中に、友人とその父親とのことが心配で食べても食べても空腹になるプレシャスに「フン、仕事中にベストをつくせないとは、おろかですね」と指摘する。ローズマリーとの問答で、「悩みとは弱さ、弱さは弱点。それを見せれば最後、足を引っぱられ、つけこまれ、築き上げたもの全てを失う」と過去の苦い経験らしきものを語っている。
「わたしの経験上、完璧でなければ、この世界では生きていけません」
ローズマリーはそんなセクレトルーの生き方は自分を苦しめるだけだと否定するが、プレシャスは逆にセクレトルーに「ありがとう」と伝えた。おばあちゃんの受け売りばかりであったゆいは壁にぶつかっていたが、セクレトルーの人生経験から出た言葉は、どれほど厳しい言葉であっても彼女の胸に響いたのだ。
プレシャスの発言に、セクレトルーは今までに無いほど険しい顔で彼女を睨み付けた。
ゴッソリウバウゾーが浄化され、プレシャスは「待って!あたし、あなたの話もっと聞きたい」と呼び止めるが、セクレトルーは「わたしは、仕事を全うするだけです」と背を向け去って行った。
セクレトルーがここまで完璧にこだわるのに、どんな過去があり、ブンドル団に入ったのか今後が気になる。
- 第40話
朝の登校中、ゆいはセクレトルーの事に思いを馳せていた。
「完璧…どうして完璧じゃなきゃ。ダメなんて思ってるんだろ?」
しかしブンドル団のアジトでは、別行動をしていたスピリットルーによって着々とレシピッピ達が集められ、レシピボンは埋まりつつあった…。
「まもなく、すべての料理がゴーダッツさまのものに。そうなれば、誰も料理が作れなくなる…」
そう呟くセクレトルーの回想シーンには、肩を落とし彼女の元を去って行くセクレトルーの元彼氏らしき人物が…。
「わたしは完璧になる…」
世界から料理を消して、『完璧』を手に入れて、彼女はどうしようというのか…。
拓海とローズマリーが大事な話をしている間、コメパムメン達エナジー妖精はケーキ屋さんに並ぶたくさんのケーキを見て喜んでいた。
しかしそこにセクレトルーが現れ、クリスマスケーキのレシピッピが狙われる。
それに気付いたエナジー妖精達は三匹で咄嗟に飛びついて阻止しようとするが、力及ばずクリスマスケーキのレシピッピは奪われ…
パムパム、メンメン、コメコメの順でセクレトルーの胸に勢い余って追突した。
「あなたたちはプリキュアの…」
セクレトルーはお目目ぐるぐるになって気絶したエナジー妖精三匹をエネルギー体のロープで捕縛する。
- 因みにエナジー妖精の人質は、第24話のパムパム以来となる。
ゆいは変身出来ず、ローズマリーもセクレトルーに腕をエネルギー体で拘束されて大ピンチの中、遂に拓海は、ゆい達の前でブラックペッパーに変身する。
コメコメ達エナジー妖精はブラックペッパーに助け出された。
タブレット操作型のゴッソリウバウゾーを使役するセクレトルーに、プレシャスは「セクレトルー!あなたの願いって、レシピッピを奪うことなの?」と問いかける。
「当たり前でしょう。ゴーダッツさまの願いをかなえることで、わたしの有能さが証明され、自分の願いもかなうのです」
そう答えるセクレトルーに、プレシャスは
「だったら、どうしてあなたは笑顔じゃないの?本当の願いをかなえるためなら、もっと笑顔のはずだよ!」
と伝える。その言葉にセクレトルーは動揺するが、「余計なお世話です!」と聞く耳を持たなかった。
プリキュア4人、ブラックペッパーもの力を計算に入れて強化されたゴッソリウバウゾーのバリアであったが、ブラックペッパーの一喝によりプリキュア達はセクレトルーの計算以上の力を出し、バリアは破られゴッソリウバウゾーは浄化された。
この闘いはセクレトルーの敗北であったが、その間にもプリキュア達のサーチを掻い潜りスピリットルーによりレシピッピは集められていた。
「計画は順調のようだな」
ゴーダッツに報告するセクレトルー。
「はい、レシピボンが発動するまであと1匹です」…と。
- 第41話
冒頭、セクレトルーはブンドル団アジトにてゴーダッツと作戦会議をしていた。
「ゴーダッツさま、最後にレシピボンにくわえるレシピッピは何がよろしいでしょうか?」
「考えておこう。実はレシピッピとは別にもうひとつ欲しいものがあるのだ」
そしてクッキングダムでは異変が起こっていた。
スピリットルーとミニスピリットルー軍団が王宮を占拠したのだ。
セルフィーユは「あの時、潜ませておいたんだ…」と、29話のセクレトルーの行動の真意を理解する。
「フェンネルはどこで何をしているのじゃ~!」クッキングは叫ぶが、ここにいるべき近衛隊長の姿は無かった。
その頃、フェンネルは新しいルートが見つかったとのことでおいしーなタウンを訪れていた。なごみ亭のクリスマスパーティーに参加し、帰ろうするフェンネルにおむすびを渡そうとするゆい。しかしその手からおむすびが消える。
もちろんセクレトルーの仕業でありゆい達は彼女を追いかける。
人気の無い工場の近くでゆいはセクレトルーに追い付く。
「あと少しのところで…」
しかしセクレトルーは、ゆいの後ろから現れた人物を目にしてハッと顔色を変えた。
セクレトルーはポップコーンメーカーのゴッソリウバウゾーを召還する。
「このおむすびのレシピッピだけは絶対に…今日こそは完璧にしなくては!」
いつもと違い余裕の無い表情のセクレトルーは、ついに自ら戦いに参戦する。
「っていうか!勝ってこそ完璧だっつーの!」
セクレトルーは自ら髪を下ろし、プレシャスをエネルギーのムチで拘束する。
「おのれキュアプレシャス!わたしの邪魔をするな!」
「セクレトルー…どうしてそんなに苦しそうな顔をしているの?」
「だまれ!わたしの完璧を…積み上げてきたものを、奪う気か!これでわたしは完璧になれる!わたしは間違ってなどいない!」
セクレトルーのムチから電流が容赦なくプレシャスを襲うが、プレシャスは毅然と言い放った…。
「ちがう!みんなの大切なものを奪うことじゃ笑顔になんてなれない!」
そしてプレシャスはセクレトルーのムチを引きちぎり、逆にゴッソリウバウゾーを攻撃しショートさせる。ゴッソリウバウゾーはライトマイデリシャスで浄化された。
悔しそうにするセクレトルー。しかし…。
フェンネルがおむすびのレシピッピを奪い取り、プリキュア達を攻撃した。
何が起こったのか理解できないプリキュア達。変身も解けた彼女達にフェンネルはとどめを刺そうとするが駆けつけたシナモンに遮られる。
「シナモン!貴様ぁ!」
激昂したフェンネルはついに真の姿を現した…
そして、セクレトルーは彼に跪いた。
「お手をわずらわせました。わがブンドル団の団長・ゴーダッツさま。」
そう、フェンネルこそがセクレトルーが唯一跪く相手、ブンドル団の団長ゴーダッツだったのである…。
『完璧』を求めた果てに(第42話〜)
- 第42話
戦いの中、セクレトルーはローズマリーをエネルギー体のロープで捕らえ、捨て身の電撃技を仕掛ける。ローズマリーはダウンし、デリシャスフィールドが解除される。
動けなくなったセクレトルーはゴーダッツの名を呼び彼を見た。
…だが、ゴーダッツはセクレトルーを一瞥さえせずゲートから立ち去った。
首領であるはずのゴーダッツに見捨てられたことを察し、セクレトルーは力尽きてしまう。それに怒りを露にしたブラックペッパーが跡を追う。そして、そんな彼女の前にフィナーレが…。
- セクレトルーは今までジェントルー(現在のフィナーレ)やナルシストルーを捨て駒扱いしていたが、今度は自身がゴーダッツに捨てられてしまうという因果応報な結果に…。
- 悲しいかな、セクレトルーが捨て身の攻撃をしたにもかかわらずローズマリーは一時的に倒れただけで後はピンピンしており、ブラックペッパーとプレシャスを追ってブンドル団のアジトに突入している。
- 一見セクレトルーが無駄に自滅したようなシーンだが、そもそもデリシャスフィールドが解除されない限りブンドル団はレシピッピをアジトに連れ帰れないので、無駄ではない。
- ゴーダッツがセクレトルーを捨て去るシーンはゴーダッツの背しか映っておらず、彼が何を思っていたのか表情からはうかがい知れない。
その後、芙羽家で治療を受けるも、ゴーダッツに見捨てられたセクレトルーはベッドでも自暴自棄であった。
「必要ありません!こんな無様な完璧でない私等……放っておけばいい……ていうか消えた方がマシだ!」とあまね達を批判するセクレトルー。しかし、あまねに「セクレトルー、休んだ方がいい」と慰められた。
らんとメンメンに巻かれた手の包帯は、ややいびつな出来だったが…。
- こういう時は普通病院に連れて行くのだが、そこも彼女達の配慮。セクレトルーは異世界出身の為戸籍もなければ、当然国民健康保険にも加入していない。その為病院へ連れて行くと医療費が10割負担となり、懐と精神に更にダメージを与えてしまうのだ。
ナルシストルーと同じく、元ブンドル団の上司及び犯人とは言え彼女も大切な生命を持った生身の人間。そんなあまねはやはり彼女を放ってはおけず、まるで今まで部下を捨て駒扱いにして来た彼女が今度はかつての部下の元ジェントルーに助けられたという展開であった。遂に彼女達ブンドル団結成の謎が明かされるのだろうか…?
- 第43話
前回、ゴーダッツに見捨てられ、芙羽家で治療を受けるセクレトルー。そこに、ここねとあまね、はつこと医師の姿があった。
その後、ゆい達4人も合流。ローズマリーに「ちゃんと休息を」と励まされるも、「そんなもの……完璧でなくてはいけないのです!そうでなければ全て失うっつうの!」と涙目になる。
ローズマリーは、「志は高くていい、でも、笑顔をわすれるほどにとらわれて、道を見あやまってはダメ。自分のしたことと、ちゃんと向き合いなさい」とセクレトルーを慰めるが、その言葉は今のゆいにも身につまされるものであり、ゆいは突如部屋を飛び出してしまう。
1人部屋に残されていた所に、はつこから「お腹、空いてません?」とお粥を差し出され、「神の舌様!?」と慕った。
- セクレトルーが意外とミーハーなキャラだったのは第36話から伏線が張られていたが…。
その時、突如街中の料理が消滅。セクレトルーのお粥もその影響を受け、「せっかくの神の舌様のお料理、食べたかった」と泣き出す。
「作ったのはウチのシェフなのよ、私作るのは全然ダメで……」というはつこ。「はつこ様も?」とはつこ呼びしてしまう。そして、セクレトルーは芋づる式に自分も料理下手であることを人に知られてしまい気まずそうに目を逸らした。
- 第44話
巨大招き猫(しんせん中学校の物と思われる)に乗って、ゴーダッツと対峙するプリキュア達の前に現れる。
(…何かが違う。)
巨大な怪物に変貌し、暴走して泣いているゴーダッツに対するコメコメの「もう、止めることはできないコメ?」という問いに、
「そんなことはありません。あの方の作り出したスペシャルデリシャストーンは暴走して不安定です。強い衝撃をあたえ分離さえできれば浄化できるはず。」
と答える。
フィナーレの「あなたがどうして?」という問いにも、
「…っていうか、自分が本当に笑顔になれる未来をえらんだだけだっつーの!」
とセクレトルーはツンデレながら答えた。
- そんな感じの彼女を観たフィナーレもニコッとした笑顔を見せ、皆一同にゴーダッツとの最終決戦を行った。
彼女の再出発(最終回・第45話)
- 第45話
プリキュアとゴーダッツとの戦いの結末を見届け、罪を償うためにクッキングダムに自首した模様。
「罪を償ったら、絶対はつこさまのもとで、働きたい。…っていうか、何が何でも、働いちゃうっつーの!」
セクレトルーはピンク色の囚人服に身を包み、刑期を終え釈放されたらはつこの元で働きたいと料理の本で猛勉強に励んでいた。
- 結局セクレトルーの「料理をすること」へのコンプレックスは解消されていないが、調理が苦手でも食品開発などの部門で料理に関わっていくのかもしれない…(まぁ、その件に関してはアニメージュや感謝祭、そしてコンプリートブックで明かされるかも)。
- ピンク色の囚人服はナルシストルーやフェンネルと同じものだが、セクレトルーだけは下にシャツを着用している。また、口紅の色は怪盗になる前と同じベージュ系の色に戻っている。
ローズマリーからの差し入れのケーキをナルシストルーと共に食べていた。ローズマリーとの雑談の中、ナルシストルーに自分の長所を生かすようアドバイスする。
そして、ナルシストルーと共に新たなシュプレヒコール「ガンバル、ガンバルー!」を熱唱。
- ナルシストルー「クッ…つい体が反応を!」
エンディングパートではナルシストルー、フェンネルと共に刑務作業としてトマトを収穫していた。
最終回エンドカードでは怪盗の姿で描かれていた。
デリシャスパーティ♡プリキュア感謝祭
本編終了後に行われた『デリシャスパーティ♡プリキュア感謝祭』のキャラクターショーではミニスピリットルーと共に映像で登場。
ナルシストルーがブンドル団のアジト跡で見つけた『壊れたジェントルーのデータ』が入っていたセクレトルーのタブレット(何でそんなデータ内容のタブレットがあったのかは不明)と、まだ一つ残っていたスペシャルデリシャストーンの試作品から、かつてのジェントルーのデータから実体化したコピーである新たなジェントルーが生み出されてしまう。
新たなジェントルーはもはやブンドル団が壊滅していることも知らずにレシピッピ捕獲のために動き出してしまう。セクレトルーはこの状況を引き起こしたナルシストルーにイヤミを言いつつ、ブンドル団のアジト跡で「これ(ブンドルブンドルー!のシュプレヒコール)を忘れていたからわざわざいらしたのですね。」と言う新たなジェントルーに、セクレトルーは「良い心がけです。」と話を合わせ、掛け声が変わった事を伝えて「ガンバルガンバルー!」のシュプレヒコールを教える。
その新たなシュプレヒコールが新たなジェントルーの運命を変えることになる。
クロスオーバー映画
クロスオーバー映画には現時点ではモブ出演していないが、20周年映画ではフェンネルとナルシストルー共々、クッキングダムの牢屋の中で『ひろがるスカイ!プリキュア』の5人を含んだ歴代プリキュアを同作のミラクルライトを振りながら応援したかも知れない。
余談
モチーフ
名前の由来は「秘書」を意味する英語『secretary(セクレタリー)』と『盗る=トルー』の混成が由来と思われる。
また、スペイン語で「秘密」や「イベリコ豚の希少部位」を意味する『secreto(セクレト)』という言葉もある。
secretaryの語源は、「(王が)secretな件を任せた人」。「秘密の事務を任せるほど信頼している部下」であり、英語のsecretaryには、「秘書」だけでなく「長官」、「大臣」という意味もある。
ミステリアスな彼女には相応しい名前だろう。
なお、セレクトルーではないので注意。(編集の際間違うユーザーも多い。)
演者について
演じる木下女史は『ふたりはプリキュアMaxHeart』以来、17年振りのプリキュアシリーズ出演となった。因みに、MaxHeartには木下が演じた少年の妹・アリサ役で沢城みゆきもゲスト出演しており、こちらも後に紅城トワ/キュアスカーレット役でプリキュアシリーズに再び関わっている。
出勤日について
第29話においてナルシストルーに代わって本格的にレシピッピの捕獲に参加した彼女であるが、実は映画の冒頭にて既に出勤していることが明らかになった。本来の彼女の出勤日は8月中旬(2022年8月21日が有力)になるはずであったが、東映アニメ不正アクセス事件によって1ヶ月の遅れかつズレあったと考えられる(実際作中でのゆい達は次の回ではまだ夏服のままということが分かる)。
アニメージュにて明かされたこと
本編中では彼女がクッキングダム出身かははっきりしなかったが、アニメージュ2023年3月号のシリーズディレクター深澤敏則氏のインタビュー記事にてセクレトルーもナルシストルーと同じくクッキングダム出身であると確定。
ブンドル団の幹部としての最古参もセクレトルーであり、深澤敏則氏のインタビュー内にて「彼女はゴーダッツの正体がフェンネルだと知っていました。裏切られた後の話数でも『あのお方』と言ってましたから、よほど彼のことを慕っていたんでしょうね。」と語られている。
ナルシストルーもセクレトルーも元々フェンネルと面識があった訳ではなく、フェンネルと出会ったのはブンドル団に入るタイミングであり、「野望を抱いたフェンネルが、その尖兵にふさわしい人材探しをしていた時に出会ったという流れです。」とのこと。
オフィシャルコンプリートブックにて
誤植
オフィシャルコンプリートブックの31ページにセクレトルーのキャラクター紹介があるが、2ヵ所も誤植がある。
『お料理がへたでつらい思いをした過去があるが、おいしいものは好きで、あまねの母を「神の舌様」と尊敬していた。』→ここねの母、の間違い。
『マリちゃんやシナモンを相手に戦い、傷つき、はつねたちに介抱された。』→あまねあるいははつこの間違いと思われる。
残された謎
視聴者の間では「ナルシストルー」と共に「セクレトルー」という名はブンドル団の一員としての名前であり、本名は別に存在する……というのが、半ば共通の解釈のように存在しているが、実際どうなのかは不明。オフィシャルコンプリートブックでも特に触れられてはいない。
公式グッズ
2022年8月5日に、ナルシストルーのぬいぐるみとセットでセクレトルーのぬいぐるみが発売されると発表された。
かいとうジェントルーぬいぐるみとは違い、プレミアムバンダイ限定の発売となる。(ダルのどおしゃべりぬいぐるみと同じ。)
関連イラスト
関連タグ
髪下ろしセクレトルー:セクレトルーの過去の姿である。
負けたらギャグ要員:第43話で療養中にはつこと邂逅した途端に、先程までの意気消沈ぶりから一転してギャグ顔で喜ぶ様は、まさにこれである。
ジェントルー、ナルシストルー、ブラックペッパー:本作の公式ぬいぐるみ仲間。前者2名は彼女と同じく、ブンドル団所属。なお、2年前の作品の敵幹部であるダルイゼンもぬいぐるみ商品がある。
プリキュアシリーズ関連
- アナコンディ:14年前の作品の敵キャラクターで、ボスの秘書だった女性敵幹部繋がり。部下には厳しいブラック上司。最終的にはボスに粛清された。
- ビブリー:5年前の作品の敵キャラクターで、食べ物がモチーフのプリキュア繋がりにおける敵女繋がり。最終的にはセクレトルーのようにボスに使い捨ての手駒にされて改心する。
- パップル:4年前の作品の敵キャラクターで、少女(但しこちらはアンドロイド)を部下にしていた女性敵幹部繋がり。部下には多少なりとも穏健な上司。セクレトルーと同じく最終的には改心する。
- シンドイーネ:2年前の作品の敵キャラクターで、ボスに使い捨ての手駒にされていた敵幹部繋がり。ただしセクレトルーや上記の人物と違ってこちらは本質が凶悪であり、最終的にはキュアアースに倒された。
- ゴーヤーン、クライン、ジョーカー、ヤモー、リストル、バトラー:プリキュアシリーズにおける、敵勢力内の地位は通常の幹部と同等ながら、事実上のナンバー2(ボスの側近)である敵幹部繋がり。
- テンジョウ、ヌメリー:映画の冒頭でプリキュアと交戦した敵女繋がり。
- サウラー:『フレッシュプリキュア』に登場する敵組織・ラビリンスの3幹部の一人であり、第6話にて自身が召喚したナケワメーケの能力によって、ハンバーグやカレーライス等の料理の存在そのものをこの世から消したことがある。彼は料理の記憶を消すことは無く、料理や好きなものが消えた事によって人々から「FUKO」のエネルギーを集める事が目的。