概要
クッキングダムが大切に守ってきた全ての料理の作り方が書かれた本。ブンドル団は第1話の少し前にこの国宝を奪い取った。現在はブンドル団のアジトに保管されている。
この本は単なる料理の本ではなく、各種の料理を司どる精霊レシピッピたちについて書かれた図鑑でもある。ブンドル団はこれを奪ったことで世の中にどのようなレシピッピがいるのかというような情報を知り得た。
ブンドル団の首領・ゴーダッツは世界中の料理を独り占めすることを究極の目的としており、そのためにレシピッピを世界中から捕まえている。
ブンドル団の怪盗たちが捕らえてきたレシピッピはアジトにあるレシピボンの中に封じこめられる。こうなるとレシピッピは逃げ出すことができなくなる。
ブンドル団の怪盗にレシピッピが捉えられた場合、その怪盗がアジトに帰還する前にレシピッピを奪還するというのが、本作のプリキュアたちの基本行動パターンである。
過去の盗難騒ぎ
実は数年以上前にも何者かに盗まれたことがあるらしいが、その時はすぐに発見されて事無きを得たことが第19話で語られている。
その犯人は当時のブンドル団だと第19話で元ジェントルーであった菓彩あまねによって言及されているのだが、ローズマリーによるとその当時はクッキングダム関係者であるシナモンが盗み出したと疑われていたらしい。なぜそんな疑いがかけられたのか、その真相は謎に包まれていた。
20年前の真相
その後、ゴーダッツがプリキュア達の前に姿を表すと共に真相が語られる。
ゴーダッツの正体は、クッキングダム近衛隊長にしてシナモンの兄弟弟子だったフェンネルであった。フェンネルはシナモンにレシピボン盗難事件の冤罪を着せて、シナモンがクッキングダムを追放されるように仕組んでいた。
すなわち20年前のレシピボン盗難事件はレシピボンの奪取ではなく、シナモンを排除し、彼に譲渡される予定となっていたジンジャーの後継者の証である2つのスペシャルデリシャストーンが付いたブローチを手に入れるために引き起こされたものだった(その辺の詳しい経緯はフェンネルの記事を参照。)当時の状況ではシナモンが犯人だと断定できる証拠が揃えられていたとされているが、シナモン・フェンネル・ローズマリーの師匠のジンジャーはあまりに出来過ぎていると考え、シナモンの冤罪と真犯人の存在を推測していた。
ゴーダッツとの最終決戦とレシピボンの力
第43話でゴーダッツがレシピボンを発動させた時は、ハートキュアウォッチから今まで聞いたことがないアラーム音が鳴り響き、あらゆる料理と食材が消え、今まで記憶変質の効果を受けなかったらん達も料理の名前を思い出せなくなっていた。
世界征服を狙うゴーダッツはあえて人々に料理があったという記憶は残しており、モニターで全世界の人間に「私に従えば、生きるだけの食べ物はあたえよう。逆らうならば…格別な絶望をあたえよう。生きたくば、私に従え」と宣言する。
人々は「料理が消えた」事は理解出来ても、「食材」は全て消え去り、「料理」のメニューも、作り方も忘れてしまっていた。ゴーダッツは全世界の人間に「兵糧攻め」を宣言したのも同然であり、世界中が混乱の渦に…。
- パフェのレシピッピもレシピボンに囚われているにもかかわらず(第33話ではパフェのレシピッピと仲違いした影響なのか一時変身不能になった)、キュアフィナーレは問題無く変身できていたが、それに関する説明はされていない。パフェ自体は消失している。
- そもそも、作中ではレシピボンは「レシピッピを封印し、料理を消滅させる」という以外の使われ方が描かれていない。これだけ見ると世界に災厄を与えるだけの呪われたアイテムである。レシピボンは本来何のために存在するのか…?
戦い終わって…
プリキュア達とゴーダッツとの戦いが終わり、レシピボンから全てのレシピッピは解放され、レシピボンはクッキングダムに戻った。
第45話にてクッキング王はローズマリーをねぎらい、シナモンに冤罪の件を詫び、公式にシナモンの名誉は回復された。そして(悪用出来ぬよう力を押さえられたものだが)ジンジャーの二つのスペシャルデリシャストーンはローズマリーとシナモンに改めて継承された。
プリキュア達とブラックペッパーも功績を称えられ、クッキングとクックイーンにお礼のケーキを振る舞われた。
最終的にレシピボンはクッキングダムに戻され、エナジー妖精達によって守られていくことになる。
- 前作の災厄をもたらすキーアイテムのように破壊されることはなかった。この世の全ての料理の作り方が書かれた貴重な本であるため、焚書してしまうと不味い事情があるのかもしれない。
関連タグ
全知全能の書:レシピボンはこれの料理特集分冊版とも言えるのかもしれない。第40話終盤であと1匹で解放と言っていたが、こちらもアイテムを揃えて儀式を行えば解放される(ただし主人公の妨害によって失敗している)。