プロフィール
本名 | ??? |
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所属校 | 聖グロリアーナ女学院 |
学年 | 3年生 |
担当 | 隊長・戦車長 |
身長 | 158cm |
出身 | 神奈川県横浜市 |
現住所 | 聖グロリアーナ女学院女子寮 |
家族 | 父・母・妹 |
血液型 | AB型 |
誕生日 | 9月17日 |
年齢 | 17歳 |
好きな食べ物 | ミートパイ |
好きな教科 | 英語 |
趣味 | 紅茶 |
日課 | 名言集を読むこと |
好きな花(花言葉) | 青いバラ(奇跡) |
好きな戦車 | センチュリオン |
CV | 喜多村英梨 |
人物像
- 聖グロリアーナ女学院の隊長。全国大会をもう一つの視点から描いた、『聖グロリアーナ女学院、戦いの軌跡』では主人公を務める。
- 主な搭乗車輌はチャーチル歩兵戦車Mk.VII。
- 格言やことわざを大いに好み、会話の中で場面に合わせてそれらを引用してみせる。ただし、それらの格言を毎回聞かされるオレンジペコからは若干飽きられ気味で、『劇場版』のノベライズでは「この余計な一言さえなければ、理想的な隊長なのに」とため息まじりに心の中でツッコまれている。
- 常に余裕を保った優雅な振る舞いを心がけている一方で、「どんな相手にも全力を尽くす」という言葉通り、素人ばかりの大洗女子チームとの練習試合においてもベストメンバーを揃えて勝ちを取りに行くなど、勝負事に関しては手を抜かない性分であり、言葉の端々から根は負けず嫌いであることが窺える。
- 地味に笑い上戸の気があり、たまに何かがツボに入ると、しばらく笑いが止まらなくなることがある。
- シリーズ10周年記念で発売決定された「10 years Memoryオリジナルグッズ」では、衝撃的な幼少期(小学校低学年)の姿が登場。現在とは全く異なるガキ大将然とした姿は、多くのファンを驚かせたものの、前述した負けず嫌いや反骨心のルーツなのでは?という納得の声も上がっている。
- 大洗女子の戦車隊の奇抜なカラーリングを指して「個性的」と皮肉り、その場にいないサンダースやプラウダの名を出して両校の戦い方を「下品」と言ってのけるなど、登場直後はやや高慢とも取れる態度が散見されたが、大洗女子との練習試合以降はそうした言動は鳴りを潜めている。ちなみに、大洗の戦車隊を皮肉った際には、同時に前述の「笑いのツボ」にもハマっていたらしく、かなり必死に笑いをこらえている。
- コミカライズ版では、アッサム、オレンジペコとともに「ノーブルシスターズ」と呼ばれている。同車両にはもう一人、ルフナという名前の操縦士も搭乗しているのだが、未だビジュアル化されていない。
- 諜報活動に長けたアッサムを重用しており、総勢22両の連合軍を文科省に気付かれることなく手配するなど、盤外戦術にも長けた強かな人物。率直だったり腹芸ができないタイプの多い隊長陣の中では珍しいキャラと言える。
- 本編で唯一大洗女子学園在学中のみほから白星を取っている人物である(スピンオフ作品を含めるとこの人も)。とは言え、初戦では4対1という絶対的優位な戦況を、みほ率いる大洗Aチーム(後のあんこうチーム)のIV号単騎にひっくり返された上、自身のチャーチルも二発の至近弾を喰らい、それに耐えた上での勝利という、紙一重の勝ち方ではあった(事実、小説版では試合に負けて落ち込むみほを冷泉麻子が同様の論拠で気にするなと励ましている)。
- さらに本番の全国大会では大洗との再戦が叶うことなく敗退してしまったのだが、ベスト4で黒森峰に敗退したTV本編はともかく、小説版では何故か二回戦で(視聴者視点では無名もいいところな)ヨーグルト学園相手に敗退した設定になっており(一応擁護すると、本編中での説明は無いがヨーグルト学園は全国大会前にドイツ製の強力な戦車を多く補強はしていた)、これらのことから一時はその実力を怪しむ声もあったものの、『劇場版』の活躍でその実力が本物であることをしっかりと証明してみせた。
- ファンからは前述した頭脳派な面も相まって、劇中最初の敵キャラでありながら、西住まほと並ぶ高校戦車道トップクラスのリーダーと称されることも。
- ファンからの通称は「ダー様」。「田尻さん」とも呼ばれているが、これは公式な本名ではないので注意。
- 格言を言い放つ時など、結構な頻度でやや浮世離れした振る舞いが見えることがあり、後述したように二次創作では、天然気味なキャラとして描かれることも。
- 公式アンソロジーにおいて大洗の武部沙織から「ダジりん」なるあだ名を頂戴する話があるのだが、本人はこのあだ名をいたく気に入ったようで、オチではオレンジペコのことも「ペコりん」と呼んでいる。誰からも尊敬を集める立場であるが故に、逆に一般的な女子高生感覚で付き合える、いわゆる「対等な友人」には案外恵まれていないのかもしれない。
- 大洗女子学園との親善試合後には聖グロリアーナの慣習に則り、健闘を讃えて西住みほに紅茶をプレゼントした(紅茶は好敵手の証であり、同封された手紙にも「to Friend」の一文が確認できる)。
- 戦車道全国大会では、大洗女子チームの試合をオレンジペコと共に紅茶を飲みながら観戦している。しかも第一回戦からずっと(コミカライズ・スピンオフも含めるなら全国大会前のマジノ戦から)。さらに、他校の面々と同様に決勝戦で大洗へ応援の言葉を送りに来ている。彼女が大洗(とみほの戦い方)を認め気に入っていることの表れと言えよう。
- 残念ながら、前述の通り自身は準決勝で黒森峰女学園に敗北したため、TV本編中では大洗チームとの再戦はついに叶わなかった。
- 「エンカイ・ウォー」では、各学校の隊長が祝電を贈る中、なぜか代理でオレンジペコに祝電を贈らせている。
- ドラマCD1ではサンダース大学付属高校とプラウダ高校の練習試合の観戦に訪れる。その際あんこうチームに忘れられていたアッサムを改めて紹介している。
- ドラマCD3では学校訪問に訪れた五十鈴華とお茶の話題などで意気投合する。二人の微妙にズレているけれども噛み合っている会話に振り回され、オレンジペコとアッサムは疲れ気味となった。オレンジペコ達からは二人は中身は同じなのではと思われている。
- ドラマCD4ではチャーチルに強い愛着がある事が判明し、M26パーシングに激しい対抗意識を見せている。大洗女子学園放送部王大河の直撃取材を受けるが、長時間のティータイムに戦車道の練習といつ授業を受けているのか疑問を持たれてしまう。また、月刊戦車道の企画でアンツィオ高校のP40に乗車することになるが、たった一台しかなく替えの部品もなかなか手に入らないP40を相当荒っぽく扱ったらしく、アンチョビを悶絶させている。尚、この出来事が原因(劇場版BD、amazon版特典『戦車トークCD』にて判明)で、P40が長期入院中であることが劇場版内のWEBニュースにて語られている。大学選抜チームとの試合でアンツィオ勢がCV33に乗ってきた理由の一つはこれ(試合展開を考えるとcv33は大学選抜の動向を探るのに大活躍したため結果オーライではあった)。
- ドラマCD5では時折ローズヒップで楽しんでいることが判明し、彼女の直向きさを高く評価している様子も覗える。
- ファンディスクCDでは高校生世代が特別参加した総合火力演習の実況と解説を秋山優花里と共に行うが、あんこうチーム、オレンジペコとそれぞれストッパーが不在だったためお互いに暴走を繰り返してしまう。
- 以上の通り、非常に優秀な戦車道選手である半面、プライベートでの姿がユーモラスであり、ただでさえ「優秀なんだけど癖が強い」傾向がある本作の登場人物の中でも「優秀な面」と「オモシロな面」の乖離が特に激しく、一部のファンの間では「喋るだけで面白い女」、「画面に映るだけで面白い女」などと半ば出オチキャラ扱いされている。
- そうした面が強調されたのか、公式キャラソンはまさかのネタ曲枠。後述の名言集を見ての通り格言のオンパレードで、むしろその出典をすべて即答した上にツッコミまでこなすオレンジペコの相方ぶりが光る一曲となっている。
- 本作のシリーズ構成および脚本を担当した吉田玲子はダージリンについて「監督から格言を言うようなキャラにしたいというオーダーがあったので、一生懸命調べたりして書いたんです。でも私の書いた格言は観てくださっている方にとっても『ん?』と引っかかるところがあったみたいで(笑)。もうちょっと知的に見えるかもと思っていたんですけどね…」「(ファンの反応を知ってダージリンの描き方が変わるか?との質問に対し)特にはありません。私としてはあくまで物知りで知的なキャラクターとして書いているつもりなんです(笑)」と語った(OVAガルパン最終章第1話パンフレットP.23)。
- 『劇場版』では、プラウダ高校と組んで大洗女子学園と知波単学園の混成チームとエキシビションマッチを行う。今回もチャーチルに搭乗し、フラッグ車を務める。
- 冒頭では、いきなりマチルダ3両と共にゴルフ場のバンカーに嵌っていたところを包囲されてしまう。しかし、ダージリンは一切慌てずに紅茶を飲みながら機会を窺っていた(むしろ、バンカーに籠ったおかげで車体が隠れ、相手からは装甲が厚い砲塔部分しか見えず撃破されにくくなり、逆に高低差によって、相手は装甲の薄い車体下部を晒して迂闊に攻められない状況となり、実際の戦況は拮抗状態だった)。
- マチルダ2両を撃破されるものの、暴走して突撃して来る知波単チームを冷静に迎え撃って撃破し、プラウダチームとローズヒップらクルセイダー部隊が合流して来たことで危機を脱する。
- それからは味方に守られながら行動し、途中からは戦線を離れて紅茶を飲みながら休憩していた。だが、すぐに見つかり大洗チームに追い掛けられるが、アクアワールド・大洗でカチューシャと共にあんこうチームと激闘を繰り広げ、最後はカチューシャが身代わりになって出来た隙を突いてあんこうチームを撃破、再びみほから勝利をもぎ取ることに成功する。
- その後、大洗女子学園が廃校撤回を賭けて大学選抜チームと試合することとなった際、大洗チームを助けるべく、試合前日に各学園の戦車道チームに向けてオレンジペコに『お茶会』招集のモールス信号を発信させていた。
- 劇場版ノベライズでは、集まった他の六校以外の戦車道チームにも招集を掛けていたことが判明する。
- そして、試合当日、全員分の大洗の制服を用意(劇場版ノベライズで大洗女子学園の廃校決定に伴い、大洗町で制服が投げ売りしているのを耳にし、後の波乱を予期してアッサムに買い集めさせたことが判明)して着用し、チャーチルに搭乗して参戦する。
- その際、西絹代が他人の話を全く理解せず22両引き連れて現れた時は若干キレかけていた。対人関係で激昂することなどまずない彼女にしては、非常に珍しい場面である。
- たんぽぽ中隊の副隊長を務め、「203高地」の右翼を進行してルミの中隊と交戦する。無謀にも縦横無尽に駆け抜けるローズヒップを制していた。
- 遊園地跡に後退後は、東通用門に陣取って侵攻して来た敵を迎え撃つが、先頭がT28重戦車だったため抑え切れず突破される。その際、「トータスを持って来ればよかった」と言っていたがオレンジペコに「(元々)持ってませんけど…」とツッコまれた。
- 終盤では、T28重戦車を仕留めるべくナオミと連携し、アッサムのデータに従い、石橋の下に潜り込んで車体を無理矢理斜めに上げて真上まで仰角を取って待ち伏せする。そして、ナオミが破壊した石橋の隙間からT28重戦車の底部を狙い撃ちして見事撃破する。
- しかし、無理矢理待ち伏せたために身動き出来ないでいたところをM26パーシングとM24チャーフィーに挟み撃ちにされ、もはやこれまでとみほに後を託して撃破される。
- この時のダージリンの手元をよく見てみると、ティーカップの中身がこぼれないよう、地面に対して水平になるように傾けていることが分かる。後述した紅茶へのこだわりが、密かに垣間見える描写だと言えるだろう。
- 『最終章』第1話では、卒業後はイギリスへの留学が決まっていることが明かされる。本人曰く「ようやく本場のアフタヌーンティーが飲める」とのことで、どうやらイギリスに行ったことが無いらしい。
- 20年ぶりの開催となる冬季無限軌道杯では夏の大会と同様にオレンジペコと一緒に大洗女子学園の試合を観戦しているが、今回はアッサム、ルクリリ、ローズヒップも同伴している。
- 一回戦のワッフル学院との試合は、ローズヒップのクルセイダー部隊が撃破されるものの難なく勝利。
- 二回戦のアンツィオ高校との試合でも、クルセイダー部隊が撃破・水没される以外は特に被害無く勝利する。ちなみに、アンチョビはダージリンに倣って格言を言おうとしたが、言葉をしっかり思い出せず失敗している。
- 準決勝の黒森峰戦では、後進の育成のためにオレンジペコの指示・提案を積極的に取り入れて行動している。
『もっとらぶらぶ作戦です!』での活躍
- 作風に合わせてかだいぶキャラが変わっており、読んだ本や他人にすぐ影響されてみたりスマホの使い方がわからなかったり無類の勝負強さを発揮したりオレンジペコを愛でる事に妙に執着したりとやや世間知らずでノリが軽めといった印象になっている。1巻第5話では手料理を披露したが、メニューのチョイスと味付けが壊滅的でオレンジペコとアッサムを昇天させ、招待されたあんこうチームを(一人を除き)暗黒の渦に叩き込んだ。同人時代の作品には、「顔もスタイルもいいのに頭だけ残念な人」という評も。
- だが、台風で学校内で停電になった際、アッサムとローズヒップ以外のみんながダージリンにしがみつくなど、かなり慕われてはいる。
- マリーの口の中に巣くった虫歯菌が彼女とオレンジペコなど、ネタキャラとしての一面が強調されている。
『リボンの武者』での活躍
- カチューシャやまほを焚きつけ壮絶なしたり顔を見せたり、アッサムを偵察に向かわせたりと、したたかに暗躍する姿が描かれている。
- 鶴姫しずかと松風鈴がアヒルさんチームと奉納戦車試合を行った時に観戦に訪れ、「強襲戦車競技(タンカスロン)」に興味を持つ。その後、学校の垣根を超えた大規模混成試合「大鍋(カルドロン)」を企画している。表向きには、堅実さだけでなく大胆さを兼ね備えた、真の「英国流戦術」を後輩達に学ばせるために、タンカスロン参戦を決めたと発言している。
- そしてその裏側で、彼女自身が大目的として抱いていたのは、「既存の日本戦車道を破壊し、改革するための試金石」。かねてから日本戦車道のあり方に疑問を抱いていたダージリンは、みほの戦いが高校戦車道に新風を吹き込んだ姿に触発され、本作では自らの手で日本戦車道を改革することを志すようになった。その第一歩として開催した「大鍋」では、まほの手を借りながら活躍する一方、思わぬトラブルに四苦八苦する姿も描かれている。
- 「大鍋」では、オレニジペコ達で結成した「チンディット」とは別に、Mk.VIIIハリー・ホプキンス軽戦車に搭乗して「ガイ・フォークスチーム」としてアッサムとともに参戦。正体を隠すためにガイ・フォークスのマスクを付けているが、普通に仮面を外していたり「紅茶仮面」と自称するなどあまり隠そうとしていない。また、マスクは当初顔面を全部覆うデザインだったが、途中で下半分をハサミで切り落して、口元が見えるデザインに変えている。
- 一回戦では、佐渡島でボスポラス率いるケバブハイスクールチームと戦い、数の不利を物ともせず完勝する。
- みほを二度も破ったという実績から周囲から特に畏怖されて一目置かれている。しずか達が黒森峰のシュバルツバルト戦闘団と戦った後に、開かれた親睦会で初めてしずかと対面するが、背後からいきなり現れて恐ろしい威圧を発していたため彼女を本気でビビらせた。
『プラウダ戦記』での活躍
- 本編から2年前、当時1年生だった彼女は後の先代隊長アールグレイの世話係を務めており、最近見た映画のコスプレや「教導」の名を借りたセクハラといった奇行を働くアールグレイに手を焼き、振り回されていた。なお、この頃は短めの三つ編みを左右でお下げにしていた。
- 第61回全国大会のプラウダ高校戦では、敵フラッグ車を撃破し損ねて狼狽するアッサムを落ち着かせ、第二射を成功させて勝利を掴んでいる。試合後、カチューシャに茶器を贈りに行ったアールグレイに同伴している。
『戦車道ノススメ』での活躍
- 基本的には原作に準拠して落ち着いた物腰であり、島田愛里寿を歓迎していた時にローズヒップがパンジャンドラムを暴走させて彼女を混乱させてしまった時も、優雅に笑ってパンジャンドラムの解析をしている。
- その一方、マリーと西絹代と三つ巴のお茶会勝負をした時には、マリーの好きなコーヒーを『泥水』呼ばわりしたり、絹代がうっかりコーヒーを吐き出してそれをまともにかぶってしまうなど、狭量で報われない面も見せている。
- また、どちらもこの時は静かながらも激しく怒っていたらしく、すまし顔でどす黒いオーラを見せていた。
その他
- ラストピリオドのコラボイベントにも参戦している。迷い込んだ異世界でガチの軍人を口車に乗せて情報と物資を賭けた戦車道試合を成立させることに成功。
- ユニットとしては「ダージリン&オレンジペコ」として限定コールから入手可能。弱点属性のない光属性ディフェンダーである上に、育成ボードでガードリフレクトを解放するとガード成功時に相手に10000オーバーのダメージを与える場合もあるとんでもない性能に成長する。しかし流石にバランスブレイカーすぎたためか後日ガードリフレクトにダメージ上限が設定された。すげえぜダージリン様。
格言(迷言?)集
「どんな走りをしようとも、我が校の戦車は一滴たりとも紅茶をこぼしたりはしないわ。」
・イギリス人と紅茶は切っても切れない関係。だが彼女はれっきとした日本人である。
・ちなみにセンチュリオン以降のイギリス戦車には、湯沸かし器が標準装備としてつけられている。理由は言わずもがな紅茶を飲むため。
・ちなみにこの言葉をしたり顔で言っておきながら、「もっとこそこそ作戦」によりマチルダ一台撃破及び一台損傷した旨の伝令を受けた際は、紅茶の入ったカップごと落として割ってしまう程驚いていた。よほど、想定外だった様子。
「イギリス人は恋愛と戦争では手段を選ばない」
・All's fair in love and war.というイギリスの諺。
・1対4で路地に追い詰めている状況でこの発言である。しかし3話の試合前には「サンダースやプラウダみたいに下品な戦い方はいたしませんわ、騎士道精神でお互い頑張りましょう」と言っているあたり、二枚舌である。
・余談ではあるが、一昔前のイギリスの外交政策は「二枚舌外交」と揶揄されていた(イスラエル近辺のごたごたがそのいい例)。
・「朝まで生戦車」でも使われたが、後半部分は沙織に取られてしまった。
「アメリカ大統領が自慢したそうよ、我が国にはなんでもあるって。そしたら外国の記者が質問したんですって。地獄のホットラインもですか?って。」
・お国柄ジョークが元ネタ。ソ連へのスパイ活動用のホットラインをアメリカ大統領が「地獄へのホットライン」と表現するというジョークで、これに引っ掛けてサンダースの通信傍受を表現した。
※元となったジョーク
ソ連の首相が、アメリカを訪問した。
アメリカ大統領の執務室に案内された首相は、2台の電話を見た。
「これがモスクワへのホットラインですね。もう1台は何ですか」 「地獄へのホットラインです」
首相が受話器を取ると、向こうから声がした。 「はい、こちら地獄」
話し終わって料金を聞くと、とても高かった。
感心した首相は、モスクワへ帰ると早速電話をつけさせた。
「もしもし」「はい、こちら地獄」ひとしきり話してから料金を聞くと、妙に安い。
「何でこんなに安いんだ。アメリカからは高かったぞ」
「いやぁ、こっちは市内通話だからね」
「サンドイッチはね、パンよりも中のきゅうりが一番おいしいの。挟まれた方がいい味だすのよ。」
・「?」と思う人が多いだろう。当時のイギリスでは生のきゅうりを食べられる事は貴族のステータスでもあった。農業に不向きな土地が多いイギリスでは新鮮な野菜を手に入れるのはとても難しく、野菜自体も高価だったのだ(現在でも昔ほどではないがその傾向はある。その事が料理文化に影響しているという説も)。
・現在ではアフターヌーンティーにきゅうりのサンドイッチは定番である。
・ちなみに、『最終章』で桃の留年騒ぎと無限軌道杯の話をしながらティータイムをしていた際、ちゃっかりきゅうりのサンドイッチが用意されていた。
「プラウダの隊長は楽しんでるのよ、この状況を。彼女は搾取するのが大好きなの、プライドをね。」
・ただのダジャレです本当に(ry。
「四本足の馬でさえつまずく。」
・A horse may stumble though he has four legs.こちらもイギリスの諺。
・日本でいう「河童の川流れ」や「弘法にも筆の誤り」と同じ意味。
・たとえ百戦錬磨の黒森峰が相手でも勝機はあるとでも言いたいのだろう…彼女なりの応援。
「恋と戦いはあらゆることが正当化されるのよ。」
・意味は「イギリス人は恋愛と戦争では手段を選ばない」とほぼ同じ。ネタ切れ?
「土壇場を乗り切るのは勇猛さじゃないわ。冷静な計算の上に立った捨て身の精神よ。」
・プロ野球の名将・野村克也の名言。大洗チームが超重戦車マウスと対峙した時に、この状況を乗り切るために必要なことをオレンジペコに言う。
・唯一の日本人の名言である。
ドラマCD『ダージリン様の格言集です!』より
「私はいつも前もって予言をするのは避けることにしている。なぜなら、事が起こった後に予言する方が優れたやり方だから。」
- オレンジペコ「チャーチルの言葉ですね。」
「勇気が無ければ、他の全ての資質は意味を成さない。」
- オレンジペコ「これも、チャーチルですね。」
「偉人には三種類いる。生まれた時から偉大な人。努力して偉人になった人。偉大な人間になることを強いられた人。」
- オレンジペコ「シェイクスピアですね。」
「未だかつて敵を作ったことが無い人間は、決して友を持つことは無い。」
- オレンジペコ「詩人のアルフレッド・テニスンですね。」
「学習は善人を一層良くし、悪人を一層悪くする。」
- オレンジペコ「17世紀、イギリスの神学者トーマス・フラーですね。」
「勇敢な行為は、決して勝利を欲しない。」
- オレンジペコ「これも、トーマス・フラーですね。」
「涙を流すことを恥と思う必要はない。」
- オレンジペコ「クリスマス・キャロルのディケンズですね。」
「世界一面白いジョークを創作した作家は、自分のジョークで笑い死にしたけど、遺稿が対ドイツ兵器としてドイツ語に翻訳された」
「自分が最も賢いと思っている人間は、大抵大馬鹿である。」
- オレンジペコ「神学者で著述家のチャールズ・コルトンですね。」
「幸福とは、巧みに騙されている状態が、万年続いていることである。」
「今日成し得ることに全力を注げ。」
- オレンジペコ「アイザック・ニュートンですね。」
「終わり良ければ全て良し。」
- オレンジペコ「シェイクスピアの言葉なら、『俺の物はお前の物、お前の物は俺の物』とかもありますね。」
「(上記のオレンジペコの言葉に対して)それ……『お前の物は俺の物、俺の物は俺の物』、じゃないの?」
- オレンジペコ「それは別人です…」
劇場版より
「茶柱が立ったわ。イギリスのこんな言い伝えを知ってる?『茶柱が立つと、素敵な訪問者が現れる。』」
・劇場版の初まりを告げる記念すべき初のセリフ。ゴルフ場のバンカーに嵌り猛烈な集中砲火を受けながらも余裕を崩さず言い放った。
・普段ティーバッグでしか紅茶を飲まない我々には馴染みがないかもしれないが、紅茶もちゃんと茶柱が立つものなのである。
「秋の日の ヴィオロンの ためいきの ひたぶるに 身にしみて うら悲し 北の地にて 飲み交わすべし。」
・ポール・ヴェルレーヌの『秋の歌』の引用でこの歌は第二次世界大戦時、ノルマンディー上陸作戦開始の暗号として使われた事でも有名である。これに引っ掛けてダージリンはこの歌で各校に集合を呼びかけた。原文は
Les sanglots longs
Des violons
De l'automne
Blessent mon cœur
D'une langueur
Monotone. 。
・作中では上田敏による訳文が引用された。
「『成功は大胆不敵の子供』、最初から勝負にでるのね。」
・19世紀のイギリスの政治家ベンジャミン・ディズレーリの言葉。主力を高地に配置する作戦に出たみほへの言葉。
「運命は浮気者、不利な方が負けるとは限らないわ。」
・シェークスピアのロミオとジュリエットからの
O Fortune, Fortune, all men call thee fickle,(おお運命よ、運命よ、みなが汝を浮気者だという。)という言葉が元と思われる。遊園地跡でアッサムからデータ上での圧倒的不利を苦言された時に返した言葉。
「みほさん頑張って。『戦いは最後の5分間にある』のよ。」
・フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの言葉。
・自車両を犠牲にT28を撃破し、自らも撃破される直前にこの言葉を残した。
・ほとんどの試合で自車の戦闘によって決着を付けてきたみほを、部隊を直卒しての戦闘で常勝を誇ったナポレオンになぞらえての言葉かもしれない。
・前述した「秋の日の~」を除くと唯一のフランス人の格言である。
・ちなみに、中央広場での最終決戦が開始してから決着が付くまでは4分52秒である。見事に5分の間に収まっている。
『朝まで生戦車』より
「中身よりも、背表紙やカバーの方がはるかによくできた本がある。」
・ディケンズの言葉。
・学園艦比べの話題で。
・ダージリンはこの格言を言い放ち、一同が首をかしげる中、満足げに笑うのであった…
- オレンジペコ(FAX)「先ほどおっしゃっていたブックカバーの格言は、ディケンズですね。」
「世の中で、最も良い組み合わせは慈悲と力、最も悪い組み合わせは弱さと……」
・チャーチルの言葉。
・プラウダ高校の学園艦が一番であると宣言するカチューシャに対して。この後、カチューシャは…
・なお、「弱さ」の相方として挙げられているのは「争い」である。
「『もし過ちを犯す自由がないのなら、自由を持つ価値はない』……ゼロ距離で砲撃を外しても、別に気にすることはありませんわよ。」
・「朝まで生戦車」より。
・インドの弁護士・思想家・政治運動家、ガンジーの言葉。
・慣れない司会に奮闘するみほに「しっかり仕切れ」とFAXを送ってきた桃を評して。
「Success is not final, failure is not fatal. すなわち、成功がゴールでもなければ、失敗が終わりでも……」
・チャーチルの言葉。
・隊長としての心得を聞かれて。
・なお、この言葉には続きがあり、「Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.」が全文。すなわち、「大切なのは続ける勇気である」という文句が来るはずだったのだが、オレンジペコからのFAX紹介で遮られてしまい、最後まで紹介されることはなかった。
「Courage is what it takes to stand up and speak. 勇気とは、起立して声に出すこと…フフフ…」
・チャーチルの言葉。
・FAXを送ってきたオレンジペコを評して。
・この言葉にも続きがあり、「Courage is what it takes to stand up and speak; courage is also what it takes to sit down and listen.」が全文。すなわち、「勇気とはまた、着席して耳を傾けることでもある」が省略されている。
・FAXでオレンジペコは「あまり格言を引用しすぎない方がいい」と暗にダージリンを諫めているのだが、ダージリンは意に介さず。追伸で、(暗に)「これからは格言を決めてもスルーする」とまで言われてしまった。
キャラソン『Queen of Quality Season』より
「私の歩みは遅くとも、引き返すことは決してない。」
- オレンジペコ「アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンですね。」
「感覚が役に立たない時は、理性が役に立つのですわ。」
- オレンジペコ「イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイの言葉ですね。」
「勇気とは1分長く恐怖に耐えるということ。」
- オレンジペコ「アメリカの軍人、パットンの言葉ですね。」
「強さに欠けているのではなく、意志が足りていないのですわ。」
- オレンジペコ「フランスの作家、ヴィクトル・ユーゴーですね。」
「状況とは私がつくるもの。」
- オレンジペコ「ナポレオンの言葉ですね。」
「生きることは考えること。」
- オレンジペコ「古代ローマの哲学者キケロですね。」
「希望を持たず生きることは、生きるのをやめることと同じ。」
- オレンジペコ「ロシアの文豪、ドストエフスキーの言葉ですね。」
「何も知らないということ以外に、私は何も知らないわ。」
- オレンジペコ「ソクラテスですが…そうは思っていませんよね?」
- ダージリン「…正解。」
「寒いなら紅茶が温めて、熱いなら紅茶が冷まして、落ち込むなら紅茶が励まして、興奮は紅茶が醒ましますわ。」
- オレンジペコ「イギリスの政治家、ウィリアム・グラッドストンの言葉ですね。」
「誰も見捨てることはしませんわ。」
「シンプルとは洗練の極み。」
- オレンジペコ「イタリアの芸術家、ダ・ヴィンチですね。」
「急がずに、でも休まずにね。」
- オレンジペコ「ドイツの詩人、ゲーテの言葉ですね。」
最終章
「理想の達成を阻む様々な障害もまた、私たち自身の中にあるのよ。」
・イギリスの歴史家、トーマス・カーライルの言葉。
・「無限軌道杯」で大洗女子学園が一回戦の対戦相手のBC自由学園によって予想外の窮地に立たされた時に口にした。
・BC自由学園は味方同士の仲が悪いという事前情報を利用され、油断してBC自由学園チームの罠に嵌ってしまい、大洗女子学園はまさかの一回戦敗退の危機に面してしまう。
・油断していたとはいえ、情報通のアッサムでさえ欺かれたBC自由学園の作戦は見事であり、大番狂わせを匂わせた。
「未来は明日始まるんじゃないわ。今日始まるのよ。」
・ヨハネ・パウロ2世の言葉。
・自身のイギリスへの留学決まり、気持ち良く旅立ちたいがゆえにある意味で「無限軌道杯」は夏の大会よりも重要と述べていた。
番外編
「ねえ、知ってる? 優秀な将とは根のようなもので、そこから勇敢な兵士が枝のように現れるのよ。」
- オレンジペコ?「はいー?」
・イングランドの詩人、軍人、政治家のフィリップ・シドニーの言葉より。
・大洗女子戦車道チームを見事に言い表した言葉であるが、実際には近藤妙子がダージリンの物まねを披露した際に発言したもので、本人の発言ではない。ちなみに、オレンジペコの物まねをしているのは河西忍。
「こんな格言を知ってる?ファンって時には恐ろしい存在になる事もあるのよね~。」
- スズッキー「いやぁ~!ワイのファンもこんな風になるまんねぇ~ん!?」
・『タイムボカン24』第20話でのワンシーンにおけるビマージョのセリフ。
・ビマージョの担当声優がダージリンと同じ喜多村英梨であることに由来する中の人ネタ。
・ご丁寧にこの時のビマージョは紅茶を飲んでいたばかりか声色もダージリンに寄せており、乗っているロボットがひっくり返った時は紅茶が零れないようにティーカップを傾けているという徹底したパロディっぷりで、BGMにも聖グロと同じ「ブリティッシュグレナディアーズ」が使用されていた(TV放送版のみ)。
余談
誕生日の元ネタはマーケット・ガーデン作戦始動(1944)。イギリス軍の元帥バーナード・モントゴメリーが提案し実行された軍事作戦で、画期的だったが結果は大失敗に終わった。
関連イラスト
関連タグ
ガールズ&パンツァー 聖グロリアーナ女学院 ダージリン ダー様 田尻凛
アッサム(GuP) オレンジペコ(GuP) ローズヒップ ルクリリ