概要
このタグは聖グロリアーナ女学院の隊長を務めるダージリンと黒森峰女学園の隊長を務める西住まほとのカップリングが表されたイラストや小説に対して使われるタグである。
関係性
聖グロリアーナ女学院にとって黒森峰女学園は戦車道全国大会優勝のための最大の壁であり、
その隊長である西住まほはダージリンにとって最大の敵にあたる。
そのためか、大洗女子学園が戦車道を復活させた際の親善試合で西住みほに対して「あなたのお姉様との試合より面白かったわ」という手紙を送ったり、劇場版のエキシビションマッチにて「黒森峰ならともかく、その手(陽動による敵部隊分断作戦)には乗りませんわ」と揶揄するような物言いをするなど、まほを意識するような言動が散見される。
バンダイビジュアルより期間限定で販売されていた全6号のアニメムック本『月刊戦車道増刊号』に連載されていた『聖グロリアーナ女学院、戦いの軌跡(著:鈴木貴昭)』では打倒黒森峰のために一回戦の頃から綿密な調査と作戦立案、部隊編成を行うダージリンが見られる。
まほからダージリンに対しての態度が見て取れるのは、上述の『聖グロリアーナ女学院、戦いの軌跡』最終回の挿絵である。
ここでは、聖グロリアーナ女学院対黒森峰の試合が終了し、聖グロリアーナは全滅、黒森峰の圧勝という試合結果に終わっているのにもかかわらず、車上でまほに手を振るダージリンに対して同じく戦車から身体を乗り出して敬礼を返している。
実はキャラクター造形においても、大きな共通点と対照的な部分とが存在する。
まほは西住流後継者として大きな責務を背負わされており、対するダージリンも戦車道を行う上で、学院OG会からあれこれと口出しを受けている。
どちらも強い力を持ちながらも、学生の身ではどうにもできない、大人達のしがらみに囚われたキャラクターであると言えるだろう。
一方、そんな中でも戦車道を楽しむ余裕を保ってきたダージリンと、不要な感傷を抑えこむようにして戦いに臨んできたまほの姿は、ある意味対照的に描かれているようにも見える。
本編での扱い
……と、ここまで記載したものの、劇中では会話らしい会話はほぼない。
どころか関連グッズでも少なく、唯一ドラマCD4『月刊戦車道CD 戦車女子特集します!』の『本家・戦車道講座 ~乗車編~』にてだご汁や太平燕(どちらも熊本県の名物グルメ)を所望するまほに「何それ?」とツッコミを入れたり、チャーチル歩兵戦車に試乗して戦車性能を評価するまほに「(チャーチル歩兵戦車のことを)ダージリンと呼んでもよろしくてよ」と語るなどの会話がある程度である。
このため公式燃料に飢えてきたダーまほ派のファンだったが、ある時スピンオフコミックである『リボンの武者』にて、思わぬ爆弾が投下される。
『リボンの武者』での扱い
様々な思惑を胸に、戦車戦(タンカスロン)の一大大会「大鍋(カルドロン)」を企画し、その実現のために奔走してきたダージリン。
戦車道最大の名門であるためか、彼女は黒森峰(あるいはまほ)をこの計画のための、大きなファクターであると見なしているらしく、強く意識して計画に取り込もうとする様子が見られていた。
実際ダージリンは、このために、わざわざ単身で黒森峰に出向いてものすごい笑顔を見せたり、普段は見られない顔ぶれまで連れて大鍋(カルドロン)への参戦を呼びかけに行くなど、他の面々とは一線を画した接し方を見せている。
そして来たる大会当日、二人は後輩たちの裏で、ちょっとした暗躍をすることになり……
本作の構成を担当しているのは、上述した聖グロリアーナ対黒森峰戦を手掛けた鈴木氏である。
氏は後継者問題など、黒森峰と聖グロリアーナに共通する問題点を、様々な媒体で取り上げており、あるいは本作でもと期待を寄せられている。
また、鶴姫しずかがまほとの決着を横取りされそうになった時の、「『まほたん』の向こうに――貴女の『想い人』はいないけど――いいの?」というダージリンの反論は、見ようによってはとんでもなく過激な百合発言としても受け取れるものであり、一見の価値あり。
二次創作での扱い
これらのことと、西住みほに関わりの深い2人であるということから、「強豪校の隊長同士親交を深めている」、「みほ(と大洗)の戦車道について語り合う」といったシチュエーションで二次創作されることがある。
余談
上述のドラマCD4では、各校の隊長達が集まって茶会が始まろうという場面で「濃く入れたブラックコーヒー」を希望している場面があるが、『完全設定資料集』によれば西住まほの好きな飲み物はレモンティーである。また、レモンティーに相性が良いとされる茶葉にはアールグレイやダージリンがある。
また、アニメ公式スタッフの描きおろしピンナップ等で隣り合わせに描かれることが多々ある。
特に「ガールズ&パンツァーWalker」には、表紙の隣り合った二人のイラストが缶バッチ化されて付属しているため、ダーまほ派にとってはマストバイと言えるだろう。