概要
このタグは、黒森峰女学園の隊長を務める西住まほと、アンツィオ高校の隊長を務めるアンチョビとのカップリングを題材としたイラストや小説に対して使われるタグである。
ちなみに、『 ガールズ&パンツァー 』シリーズの各媒体において、黒森峰とアンツィオの両校、およびまほとアンチョビが絡むことは全くと言っていいほど無い。
唯一の絡みとして、ドラマCD4『 月刊戦車道CD 戦車女子特集します! 』に収録された『 本家・戦車道講座 ~乗車編~ 』にて、「ティーガーのような重戦車に乗ってみたかった」と言うアンチョビの語りに対し、まほが「ティーガーは現在月刊戦車道編集部に貸与中なので今はない」と伝えた場面があるのみである。
この手のカップリングでは珍しく、版権絵ですらもほとんど絡みらしい絡みがなく、ファンは公式供給に飢えていたのだが……遂に『MC☆あくしず』Vol.45(2017年8月号)にて、待望のツーショットピンナップが公開。焦らしに焦らされたが故か、チャイナドレス姿の二人が腕を組んでいるという、とんでもない核弾頭が投下されることとなった。
また、ガールズ&パンツァー最終章のクリアファイルではこの2人がセットで販売されている。ペアのイラストでこそないが、私服姿で佇む2人の様子はルームメイト同士にも見えなくはない。
野上武志氏のスピンオフコミック『 リボンの武者 』では、試合後の打ち上げを行う上で、まほが(宴会の)専門家であるアンチョビに協力を要請する場面がある。この時の 「 西住ィ! あのなー 」と馴れ馴れしく絡むアンチョビは必見。
また、いわゆる " ウソ予告 " ではあるが、弐尉マルコ氏のスピンオフコミック『 もっとらぶらぶ作戦です! 』1巻の巻末にて、王子様の格好をしたまほが転んだアンチョビに手を差し伸べて結婚を前提とした付き合いを始める、というネタがある。
二次創作での扱い
アンチョビは愛知県豊田市出身であり、栃木県にあるアンツィオ高校へスカウトされ、弱体化著しい同校戦車道チームの復興と強化に取り組んだという設定が、OVAにて脚本を務めた鈴木貴昭氏によって明かされている。またこの設定は、同氏が構成を行っている『リボンの武者』4巻でも語られている(こちらでは名古屋からアンツィオに、という表現がなされている)。
このことから、「アンチョビは高校入学前にスカウトをされるほどの実績を上げていた」という解釈を行った上で、同じく中学生の頃から戦車道の有名選手として名を馳せていた西住まほと交流があるのではないか? という設定で二次創作が作られることがある。中学校時代のまほに関しては、槌居氏のスピンオフコミック『 リトルアーミー 』にて、戦車道大会にて優勝した挙句、戦車の本場ドイツの学校を破った最優秀選手として表彰されたことが語られている。
個性派揃いの隊長組においても、隊長としての在り方は正反対と言えるかもしれない(誰もが誰とでも正反対になりそうだが)。
西住流戦車道の家元の娘に生まれ、地元強豪校の戦車道チームを率いる隊長として、相応の努力を重ねながらもいわばエリートコースを歩んできたまほ。一方、地元を離れ、孤軍奮闘にも近い情況で弱小チームを全国レベルにまで引き上げた肝っ玉母さんのようなアンチョビ。
上述の設定を当てはめるなら、それぞれの戦車道に邁進する姿にどこかで触れ、何かを思うこともあったのでは……という妄想も出来るのが二次創作のいいところである。
そうでなくとも、『ガルパン』屈指とも言える生真面目な孤高のイケメンと、世話焼きで少女趣味なところのある元気っ子が、二人して男性語で睦まじくしている絵面というのはいろんなギャップにまみれていて大変よいものだ。
どちらも作中では高校3年生ということで、卒業後に同じ大学に進学したという設定での二次創作がなされることもある。身長はまほが7cm高い。共に姉である(まほには妹、アンチョビには弟がいる)。