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ダーリン・イン・ザ・フランキス

だーりんいんざふらんきす

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』とは、TRIGGERとA-1picturesの二社共同製作によるオリジナルアニメ。
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鋼鉄の乙女(フランクス)――それは、彼女そのものだった


概要編集

TRIGGERA-1pictures共同製作のオリジナルロボットアニメ。通称はダリフラ

2017年7月再放送の「天元突破グレンラガン」のCM内で作品が発表された。

当初はロボットアニメであることが伏せられていたが、2017年9月7日に正式に作品ジャンルが明らかにされた。

TRIGGER制作のアニメとしては(これまで制作した作品の劇中にロボットを出す事があったためそのような印象は薄いが)初のロボットアニメとなる。

2018年1月から同年7月上旬(または中旬)にかけて、TOKYOMXとちぎテレビ群馬テレビびわ湖放送AT-XBS11ほかにて放送された。

なお2019年11月から2020年3月にかけてBS朝日でも放送されているが、BS朝日でのアニメそのものの放送は、2016年秋期の「ユーリ!!!onICE」以来約3年ぶり。独立局作品となると2013年秋期の「京騒戯画」以来6年ぶり。


本作では、「マグマ燃料」と呼ばれるエネルギーの普及の反動で地殻変動と環境破壊が進んだ世界で、「叫竜」と呼ばれる謎の敵と戦うために開発された人型兵器「フランクス」を操るべく育てられた少年少女達の物語が描かれる。

人々は地上移動要塞都市(プランテーション)と呼ばれる移動都市で荒廃した世界を転々とし、本作に登場するコドモ達はオトナから与えられたナンバーかそれに由来する名前で呼ばれているなど独特の世界観が特徴。


監督は「グレンラガン」でキャラクターデザインを務めた錦織敦史

メカニックデザインも「グレンラガン」、「キルラキル」繋がりでコヤマシゲトが行い、キャラクターデザインは「君の名は。」で脚光を浴びる田中将賀が担当する。


第1話放送後には少年ジャンプ+にてコミカライズ版が連載開始、作画は矢吹健太朗が担当する。

ちなみにコミカライズ版は後半から展開が駆け足になり、叫竜の姫が速めに登場するなど、いろいろ異なっている。


フリクリ』『キルラキル』同様に日本以上に海外人気が強い作品の一つである。


ストーリー編集

彼らは夢を見る。

いつの日か大空へはばたく夢を。

ガラスによって遮られたその空が、どれだけ遠いものだと知っていても。

遠い未来。

人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。

その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”、通称“鳥かご”。

コドモたちは、そこで暮らしている。

外の世界を知らず。

自由な空を知らず。

教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。

敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。

まだ見ぬ敵に立ち向かうため、コドモたちは“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。

それに乗ることが、自らの存在を証明するのだと信じて。

かつて神童と呼ばれた少年がいた。

コードナンバーは016。名をヒロ。

けれど今は落ちこぼれ。

必要とされない存在。

フランクスに乗れなければ、居ないのと同じだというのに。

そんなヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。

彼女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。

「――見つけたよ、ボクのダーリン」


登場キャラクター編集

主要人物編集

ヒロ

CV:上村祐翔

本名『CODE:016』。本作の主人公。ナンバーで呼ばれるコドモ達に名前をつけることが得意な少年。

パートナーであったナオミ(703)との同調実験の失敗でフランクスを起動させる力を失うが、ゼロツーと出会い彼女とともに戦うことになる。


ゼロツー

CV:戸松遥

本名『CODE:002』。叫竜の血を引き、頭に赤い角が生えた少女。ボクっ娘

APE直属特殊親衛部隊のエリートパイロット。しかし、数度の戦闘でパートナーを使い潰してしまうため、「パートナー殺し」の異名で恐れられている。


ゴロー

CV:梅原裕一郎

本名『CODE:056』。ヒロとは昔からの親友で、パイロットとしての実力もある好青年。


イチゴ

CV:市ノ瀬加那

本名『CODE:015』。コドモたちの姉御肌で、優等生のパイロット。

ヒロとは幼馴染で、フランクスを起動させられなくなった彼に気をかける。


ゾロメ

CV:田村睦心

本名『CODE:666』。感情的で物事を深く考えず行動する少年。オトナへの憧憬が強い。


ミク

CV:山下七海

本名『CODE:390』。わがままで言動をコロコロと変える少女。ツインテールが特徴。


フトシ

CV:後藤ヒロキ

本名『CODE:214』。明るく誰とでも仲良く接する、やや小太りの少年。

楽天家に見えるが、常識的な考え方もできる。


イクノ

CV:石上静香

本名『CODE:196』。

読書が趣味の物静かな少女。滅多に自分を表に出さない。


ミツル

CV:市川蒼

本名『CODE:326』。

シニカルな言動が目立ち、ヒロに対して対抗意識を抱いている少年。


ココロ

CV:早見沙織

本名『CODE:556』。おっとりしたお姉さんタイプの少女で、男子たちのマドンナ的存在。


ナオミ

CV:小清水亜美

本名『Code:703』

ヒロのパートナーだったが、彼が力を失ったことで落第し、育成所に強制送還される際乗っていたプラント船が叫竜に襲われるも、行方不明となっていたが…。


ナインズ編集

9'α

CV:斉藤壮馬

APE親衛隊ナインズのリーダー。かつての仲間であるゼロツーを「ナインイオタ」と呼ぶ。


9'β

CV:増田俊樹

ナインズのメンバー。水色の長い前髪の男性(のようなもの)。


9'γ

CV:江口拓也

ナインズのメンバー。茶髪のロン毛を結んだ男性(のようなもの)。


9'δ

CV:佐倉綾音

ナインズのメンバー。緑色のおかっぱ頭の女性(のようなもの)。


9'ε

CV:田丸篤志

ナインズのメンバー。紫髪の男性(のようなもの)。


9'ζ

9'η

9'θ

ナインズのメンバー。銀髪の女性(のようなもの)で、口にマスクをしている。容姿が同じ女性が合わせて3人となっている。


その他編集

ナナ

CV:井上麻里奈

APE作戦本部のパラサイト管理官。


ハチ

CV:小西克幸

APE作戦本部の都市防衛作戦司令官。


フランクス博士

CV:堀内賢雄

本名はヴェルナー・フランク。

科学者集団「APE(エイプ)」でフランクスの建造に携わる研究者。

体の様々な部位を機械化したサイボーグ。


090

CV:古川慎

第5話から登場した、第26都市部隊のリーダー。かつてゼロツーの独断専行でチームが孤立し、前のパートナーを失った過去がある。第13都市部隊を足手まといに感じていたが、グーテンベルク級との戦いで窮地に陥った所を救われる。

第15話で再登場した際に、他のメンバーともども髪の毛が白くなっていた。

そして七賢人から「プロトコル32」という命令を受けた後、他のメンバーとともに自爆し第26都市部隊は全員死亡する。


001

CV:釘宮理恵

七賢人から「叫竜の姫」と呼ばれている謎の少女。多数の叫竜を従えており、青い肌と瞳を持つ。


カリナ・ミルザ

CV:甲斐田裕子

テロメア再生医療の研究者で、ヴェルナーとともに不老不死技術の確立に貢献した女性。後に彼の妻となるが、フランクスの試作機の起動実験中に事故死する。


七賢人

CV:玄田哲章飛田展男、古川慎、田島章寛ほか

「パパ」と呼ばれる、パラサイトやフランクスの運用計画を司る7人のオトナ達。白い礼装と猿のような仮面に身を包んでいる。


新ナナ

CV:伊藤静

精神崩壊した前述のナナに代わり、第13部隊の教育係として着任した女性。他のオトナたち同様、無表情で七賢人の指示でしか行動しない。


フランクス編集

本作に登場する人型兵器。

意味は「鋼鉄の乙女」。英語表記は「FRANXX」。

少女のような姿をしており、機体名には和名に鳥が関係する花の名前があしらわれている。

APEが叫竜に対抗するために開発したが、性能をフルに発揮するには雄式操縦者(ステイメン)と雌式操縦者(ピスティル)の男女一組でのコントロールが必須となる。

彼らは搭乗前にまず下着を接続端子が付いた専用の黒いインナーに着替え、カプセルルームのような場所でスーツを吹き付けて装着する。ステイメン用は黒、ピスティル用は白のスーツで、それぞれ細部に専用カラーが施されている。また、ピスティル用スーツにはヘルメット代わりのフードと、臀部に折り畳み式の操縦桿が備わっている。


ストレリチア

巨大な槍と白いボディが目を引くゼロツーの機体。数多くのステイメンが脱落し、ヒロに落ち着く。

暴走した際には四足獣のような姿に変形する。

由来は極楽鳥花(ゴクラクチョウカ)より。なお比翼の鳥は極楽鳥の別名でもある。

専用カラーは赤。


デルフィニウム

イチゴとゴローの機体。

武器は腕に取り付けられた双剣。青い装甲と片目の隠れた顔が特徴。

由来はキンポウゲ科ディルフィニウム属より。和名はオオヒエンソウ(大飛燕草)属

専用カラーは青。


アルジェンティア

ピンクと白のツートンカラーが特徴のミクとゾロメの機体。

武器は爪。頭にはツインテールがあしらわれている。

由来はケイトウ(鶏頭)の学名 Celosia argentea より。

専用カラーはピンク。


ジェニスタ

ココロの機体。当初ステイメンはフトシだったが、11話でミツルに交代。

身の丈を超える巨大な砲を装備し、外套のような装甲で全身を覆っている。

由来はヒトツバエニシダ属(Genista)より。エニシダは金雀枝と書く。

エニシダの鉢植えとして一般的に流通しているヒメエニシダはこれに属する。

専用カラーは緑。


クロロフィッツ

イクノの機体。当初ステイメンはミツルだったが、11話でフトシに交代。

両腕の羽と細い足が特徴。

由来はオリヅルラン(折鶴蘭)の学名 Chlorophytum comosum より。

専用カラーは紫。


第26部隊量産機

量産型フランクス。第26部隊が使用しているが、他の部隊も同型機なのかは登場していないため不明。黒基調のシンプルな機体で、目の部分はゴーグル状になっており、表情はあまり変化しない。機体ごとの性能差はなく、複数機による連携を主としている。柄と刃がワイヤーで接続され射出できる薙刀の「ポーンハスタ」を装備しており、刃を叫竜に突き刺した状態で専用のカートリッジを装填し、強力な電流を流し込むことが出来る。


九式

ナインズ専用の白いフランクス。他のフランクスと異なり、男性(α・β・γ・ε)が前席、女性(δ・ζ・η・θ)が後席に乗る。


用語編集

  • オトナ

この物語世界における「進化した人類」。プランテーションの都市部で生活しているが、他人との接触を「不要なもの」と認識しており、生殖行動も行わず子供を作らなくなっている。

ナナ・ハチや第10話の未亡人、第12話のガーデン職員のようにコドモにも親切に接する者もいれば、対話をよしとせず排他的に接する者もいるなど、コドモへの対応に個人差が大きくあったりする。


  • コドモ

この物語世界における少年少女たち。オトナたちとは身体の構造が違うのか、ペット用の医療方法でないと治療できなかったことが明かされている。

フランクスを動かすためにオトナにはない生殖機能を有している。


  • 地上移動要塞都市(プランテーション)

進化した人類が作り上げた居住施設。巨大なドームで覆われており、荒廃した地上を移動することができる。内部には施設の要である「中央ビル」を中心に大都市が広がっている。

    • 第13プランテーション「セラスス」

本作の主な舞台となるプランテーション。ヒロたち第13都市部隊のパラサイトが所属する。ゼロツーが正式に配属されてからは、特別監視都市となる。

    • 第26プランテーション「クリサンセマム」

セラススとキッシングしたプランテーション。第15話で、叫竜の攻撃に遭い、撃沈した。


  • ミストルティン

プランテーション上部に設けられたパラサイトたちの居住施設。パラサイトの数値を調整する役割をもつ。名前は宿り木という意味の単語に由来する。別名「鳥カゴ」。


  • パラサイト

APEのガーデンと呼ばれる育成所でフランクスの操縦者として養育された10代の子供たち。戦闘に関すること以外の情報は与えられず、時間の使い方まで厳しく監視される。全員が名前をもたずコード番号で呼ばれるが、第13都市部隊のパラサイトたちはヒロが考案したコードにちなむあだ名でお互いを呼び合う。

なお、本来、呼称を無断で変えることは許されていないが、ヒロがコドモらしく従わなかったためにやむなく黙認された経緯がある。


  • エリキシル注射

虚弱体質なコドモに投与される注射。パラサイトとしての適性値を飛躍的に高める一方で、投与後の生存率が15%しかないなどデメリットも存在する。ミツルはこの注射を受けて生還したコドモの1人。


  • 黄血球(おうけっきゅう)

コドモたちの血液中に含まれている成分で、フランクスとの同調を可能にしている化学物質。高濃度の黄血球を投与されたコドモたちの目が光を失っていたり、第13話で「感受性が強く、他のコドモたちに悪影響を及ぼしかねない」とされる016 (ヒロ) を大人しくさせるために投与量を増やすことが検討されていたなどから、コドモたちを兵器化するうえで重要な因子の可能性があるが、真偽は不明。

ヒロはこの黄血球の数が飛び抜けて多く、ゼロツーとの2度目の出撃後は生命活動に危険を及ぼすほどに増殖するが、3度目の出撃以降は落ち着いている。


  • APE(エイプ)

人類を統治する天才科学者たちの機関。いつ誰が立ち上げたのかも定かでなく謎が多い。

21世紀にマグマ燃料を用いた人類の不老不死技術を開発させてからは世界的な影響力を持つようになり、叫竜出現後に世界を統治する機関となっていった。


  • ラマルククラブ

七賢人たちが属するAPE本部中央本部会議の通称。


  • 空中移動要塞「コスモス」

七賢人たちが拠点とする空中要塞。


  • グランクレバス

大量の叫竜に占拠された重要拠点。大穴がドームに覆われた地で、七賢人が奪還を望んでいる。


  • キッシング

2つのプランテーションが合流して燃料パイプラインを接続し、マグマ燃料の受け渡しを行うことを指す。この間はプランテーションの住人が互いに交流し、歓迎式典が開かれるなど華やかな雰囲気となるが、大量のマグマ燃料に引き寄せられた叫竜に襲撃される危険性もはらんでいる。


  • 竜化(りゅうか)

パラサイトの遺伝子が変異し、叫竜と同質の身体になってしまうことを指す。ゼロツーとフランクスに同乗したステイメンは、竜化が特に著しく進む。


  • VIRM(ヴィルム)

本作の黒幕に当たる存在。遥かな宇宙の彼方の本星からやってきた侵略宇宙人。

その目的は全ての知性体に「穏やかな凪のような幸福な停滞」を与え自分たちと一つにさせること。

太古の地球に一度侵略しに訪れたが、その際は叫竜たちの古代文明によって撃退された。その後APEとして地球に溶け込み、目的通り大人たちの全てを停滞させ、敵対する叫竜と戦うようコドモたちを作り出し計画を進めていた。


幼少期のゼロツーに与えられていた絵本。背中の翼を失うことと引き換えに魔女に人間にしてもらった魔物の姫が、初恋の相手である人間の王子と結婚するが、魔女のかけた術にはタイムリミットがあり、自我を失った醜い怪物へと変貌してしまう。王子を殺し元の背中に翼を持つ魔物の姫に戻るか、このまま怪物として生きていくかの選択を迫られた姫は、最後に王子にキスをしてやむなく姿を消すというストーリー。

12話で検査目的で研究所に戻った際にゼロツーが書庫で探していたが見つからず、のちに記憶消去に抗う目的で幼少期にゼロツー自身が食べてしまっていたことが分かった。


関連タグ編集


天元突破グレンラガン(上記概要でも言及している通り、再放送内で様々な情報が解禁されていった)

リコリス・リコイル(A-1Pictures制作繋がり。ディストピア要素も共通している)


関連動画編集


外部リンク編集

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