フランクス博士
ふらんくすはかせ
CV:堀内賢雄
フランクスの生みの親であり、頭部のほぼ右半分や手の一部を機械化した老人。
ゼロツーの保護者的な存在で、彼女の良き理解者とされる。
また、自らも所属する天才科学者集団「APE」に対して批判的であり、非人間的な大人たちの中で特に人間臭い仕草を見せる。
以下、ネタバレ注意
しかし、13話で幼少時の彼女に虐待にしか見えないほどの人体実験を繰り返すなど、その実態は非道なマッドサイエンティストであった。
本名は「ヴェルナー・フランク」。
若かりし頃は違法なクローン研究など(本人曰く、研究中に法が変わって禁止された)「神をも恐れぬ」研究を繰り返していたが、生物学者としては高い成果を上げており、その能力に目をつけた七賢人にスカウトされ、APEに入った。不老不死の研究やフランクスの開発に携わっていくことになる。
亡き妻「カリナ・ミルザ」もテロメア再生医療の研究者で、ヴェルナーとともに不老不死技術の確立に貢献したが、彼女自身は不老不死そのものには興味がなく、ヴェルナーと添い遂げて子を産むことを望んでいた。ヴェルナー本人も、不老不死には興味が無いようで、むしろ体を機械化したほうがマシと発言している。
叫竜出現後はフランクスの開発にも従事したが、試作機の起動実験中に妻を事故で失う。
その後は研究以外の全てに興味を失い、ひたすらAPEの望むものを発明していったのだが、APEに対しては含むところが少なからずあった様子。特に、叫竜や人類に対して、フランクス博士と七賢人には思惑に相違があることが、作中の各所で見られた。
「叫竜の姫」の情報を耳にした時は、強引に調査舞台に同行。そこで叫竜の統率者である「001」と出会い、一目惚れをする。その時に左腕を食い千切られるものの、彼女の毛髪を密かに持ち帰り、そこから002を製造した。
ストレリチアに001が乗り込み、VIRM迎撃を試みたが、VIRM側の策略で失敗。
ストレリチアが爆弾にされそうになった時もなお、自分の美学に固執するかのような発言をしていたが、ヒロの手で爆発が延期され、ゼロツーが一旦戻って来た際にこれまでの真実を明かす。
義手に仕込まれていた001の髪の毛を蛇型の叫竜に食いちぎらせ、ゼロツーを叫竜に乗せて送り出す。
それらの行為を「罪滅ぼし」としており、今までの非道な実験や自身の美学を優先したことに関しても多少の後ろめたさはあったようである。
ハチにもフランキスや叫竜に関わる真実を話していた。
ストレリチアがストレリチア・アパスになった姿に「美しい」と満足し、戦闘の余波で崩れ落ちる建物に潰されて死亡した。
容貌・言動ともに紛うことなきマッドサイエンティストであったが、一方でナオミをはじめとする落伍した多くのコドモたちを秘密裏にコールドスリープさせて匿うなどの人道的な行動もしており、また、コドモたちが生存するのに不可欠な情報・文献を多く残しておくなど、決して非道なだけの人間ではなかったことが彼の死後に判明した。