『死』とは絶望的で絶対的な『終わり』であるからこそ……美しい。
曖昧さ回避
※本項では2について記述する。
概要
CV:森川智之(アニメ化以前のドラマCD)/小野大輔(アニメ)
演者:松下優也、古川雄大、立石俊樹(ミュージカル)/水嶋ヒロ(実写映画)
ファントムハイヴ家の執事。身長186cm。
品位・教養・武術・料理・容姿など全てにおいて完璧だが、その物腰は柔らかく極めて謙虚。
ただ、慇懃な態度のまま毒舌や皮肉を吐くことがあり、主人のシエルにも容赦がない。猫(猫科の虎も含め)が好きで、特に、肉球を押すことが好き。
初期シリーズのアニメでは「犬は嫌い」と発言している。
家庭教師モード等、人にものを教えるときは眼鏡をつける(本人曰く「何事も形から」)
「そして契約によって私は主人に縛られる――――その魂を引き取るまで」
「損をするとわかっている契約などありえない。ね?」
本性
正体は悪魔。そのため、人間業では到底不可能なことを難なくこなす。
シエルは契約者であり、『復讐を遂げるまで裏切らず守り抜く』『命令には絶対服従』『絶対に嘘を吐かない』という願いの遵守を行動の基盤としている。
また、契約の証として、左手の甲に黒魔術を示す逆ペンタクルが描かれている。
長身痩躯の見た目に反して膂力・脚力や頑丈さは人間離れしており、人の手によるいかなる殺傷手段でも殺すことができない。現時点では、死神の持つ武器「死神の鎌(デスサイズ)」だけが、彼を殺せる。なお、死にはしないものの、殴られたり刺されたりするのは普通に痛いらしい。
食事や睡眠をとる必要がないため、休みなく迅速にシエルの命令をこなせるものの、時に契約に反しない範囲で意図的に情報を開示しなかったり、シエルが危険な目に遭う事を承知で命令を遵守するなど、悪魔的な一面も見せる。
また、緑の魔女編でシエルが精神を崩して契約を放棄しかけた際には「復讐の途中放棄は契約違反です」と激昂し、即殺そうとしている。
主食は人間の魂。味覚が人間とまったく違うらしく、自分の作る料理も含めてまったく「美味しい」と感じられない。そのため、実は料理は苦手分野。
その後、(後述の通り)シエルに鍛えられ、人間が「美味しい」と思う味覚を数値化して記憶しており、現在では彼の作るスイーツや料理は、一流フランス人シェフが作ったかのように美味。シエルも「奴の作るスイーツより美味しいスイーツは食べたことがない」と認めている。
一瞬で奇跡のような事象を起こせるが、シエルからは「怪しまれたら困るので、気軽にするな」と命令され、以降、(フリも含めて)人間とほぼ同様の手段で料理などを作っている。しかし、必要に応じては悪魔的な力を使っており、あらゆる難題を常人では不可能なスピードと精度で行っている。
が、シエルと契約した当初は知らないことが多く、紅茶の淹れ方や侵入者の撃退方法など、シエルから何度もダメ出しを食らっていた模様。現在では、シエルと切磋琢磨しあった結果、ほぼ完璧な執事として成長した。
決め台詞は「あくま(悪魔)で、執事ですから」を筆頭に、「ファントムハイヴ家の執事たる者、この程度のことが出来なくてどうします?」「御意、ご主人様(イエス、マイロード)」等がある。
本名や契約を交わす以前の過去は不明。
「セバスチャン」という名前は、ファントムハイヴ家で昔飼っていた犬の名前を元に、シエルが名付けたもの。作者やファンからは「セバス」と呼ばれている。
尚、人間に対する認識はあくまでも食料程度として見ており、契約者であるシエル以外の人間に対しては「バッタのようなもの」としてしか見ていない。しかし、時折人間が見せる多面性に対し、「だから人間って面白いんですよね」「本当に強欲な生き物だ」等と、悪魔が持ちえない人間の欲望や感情に対して興味を持っている節がある。
余談
セバスチャン(悪魔)には、どうやら魂、もしくはそれに準ずるものがあると思われる。
根拠は、
①グレル、葬儀屋などの死神のデスサイズで斬りつけられたとき、走馬灯劇場(シネマティックレコード)が発生した。
②豪華客船編にて、魂を求める肉人形(ビザール・ドール)がセバスチャンに襲いかかっていること
もしセバスチャンに魂がなければこれらは起こりえないことである。ただ、その魂が人間と同じなのかは不明。
関連イラスト
関連タグ
ディアブロ(転生したらスライムだった件):主人公に仕える悪魔で執事繋がり。しかもカラーリングも同じ黒。ちなみに彼は作中における黒い悪魔の始祖である。