シエル・ファントムハイヴ
しえるふぁんとむはいゔ
ファントムハイヴ家の若き当主。爵位は「伯爵」。1875年12月14日生まれ、年齢は本編開始時点で12歳。
幼くして広大な領地を治め、玩具・製菓メーカー「ファントム社」の社長を務める天才実業家で、数年で英国最大の企業規模にした。その裏でファントムハイヴ家は代々「女王の番犬」「悪の貴族」と呼ばれており、大英帝国女王の依頼を受け、表沙汰にならないように様々な事件解決に暗躍してきた。
平時はほぼ常に仏頂面で、非常に我侭。人(悪魔?)使いも非常に荒く、毒舌なセバスチャンも影で「クソガキ」呼ばわりするほど。年の割りに大人びている反面、意外と押しに弱かったり、貴族の必需である社交ダンスが苦手なために貴族の集会にほとんど姿を現さないなどの一面を持つ。喘息と猫アレルギー持ち。
また、頭脳は非常に良く、公式キャラクターブックの作者のコメントによると、「13歳で頭脳は大学レベルの天才児」だそう。その頭脳はチェスの強さにも表れている。
大貴族の当主としての矜持は持っているが、貴族が持っている偏見(使用人が許可無く口を開くのを許さない、身分による差別意識、能力ではなく身分や見た目で判断など)は薄く、本来なら主人の前で顔を許可無く上げることも許されない使用人達や、外国人であるソーマやアグニに対し、軽口を叩くのを咎めなかったり、出自に関わらず能力によって採用するなど、当時の貴族にしては考え方が柔軟である。
好きな食べ物は甘いもの…というより、少食かつ偏食。甘いものは外出先でもつまみ食いするほど好きだが、それ以外の食事は食べている描写が少なく、食べていても一口二口で済ませている。そのことも手伝ってか、もともと細身な体型は一際華奢(ついでに小柄)になり、測るたびにウエストの細さを更新しているとか。
「女王の番犬」としては冷徹で敵対者には情け容赦なく鉄槌を下す。一方で無関係の人間は助けようとしたり、必要以上の殺人は控えるなど非情になりきれないところがあり、先代を知る大人たちからはまだまだ甘いと言われる事もある。
家を継ぐには幼く華奢だが芯は非常に強く、逆境に屈せず誇り高く生きるその姿勢は、セバスチャンに強く一目置かれている。
その正体は、本物のシエル・ファントムハイヴの双子の弟。本名不詳。
15年程前、ヴィンセントとレイチェルが結婚し、翌年レイチェルは12月14日の大雪の日にシエルと「坊ちゃん」の双子を出産する。
二人は鏡合わせのように何もかもが瓜二つであったが、兄のシエルに比べ、弟は内向的で母親に似て喘息持ち。よく身体を壊していたが、兄のシエルは優しくしてくれる。だけど元気で優しいのはシエルだけ。強くて頼れるのはシエルだけ。伯爵になれないのは僕だけ。僕たちは同じ顔をしているけど何もかも違っていた。
そして時が経ち、双子は10歳の誕生日を迎えるその日に、ファントムハイヴ家の屋敷は何者かに襲撃を受け、当主のヴィンセントと妻のレイチェル、犬のセバスチャンやタナカを除いた使用人は殺害され、シエルと弟は奴隷商人に売られる。その後、ある男に買われ黒ミサに連れて行れると、”子羊”として大人達に陵辱される。
そして一ヶ月が経ったある日、悪魔に捧げる生け贄としてシエルが選ばれ、弟は目の前でシエルを殺されると、神を否定し、激怒。その時、シエルの魂を渡り賃に悪魔が召喚され、弟は死んでしまったシエルの代わりに、同じ顔の自分がなることを誓い、悪魔と契約する。
契約内容は悪魔である「復讐を果たすまでの間、執事として仕えさせる」こと。
こうして後のセバスチャンと契約した弟は自分の名を捨て、兄の名「シエル・ファントムハイヴ」を名乗り、自分達をこんな目に合わせた相手に必ず復讐することを決意し、セバスチャンを下僕として従え、ファントムハイヴ伯爵を継いだ。
普段は眼帯で覆っている右目に、契約の証である逆ペンタクルがある。契約終了後、シエルの魂はセバスチャンのものとなるらしい。
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