概要
CV:東地宏樹
通称「バルド」。ファントムハイヴ家の料理人(シェフ)。アメリカ出身の中年男性。身長180cm。
無精髭と咥えタバコがトレードマークで、作者曰く「オヤジ少年」。
元はアメリカの田舎に暮らす農夫で、同じ農家の妻を娶り息子も授かりささやかな幸福を享受していたものの、白人と先住民との間に生まれた亀裂に端を発する争いの余波を受けて家族を殺され、畑も焼かれてしまった。
復讐心から兵士となり戦場で先住民を殺し続け、そのうちに「どんな過酷な戦場からでも生還する不死身の男」として有名になったが、これは単に彼の状況判断能力が優れていたからに過ぎず、超人的な戦闘能力を有しているわけではない。
やがて、その噂を聞きつけたセバスチャンのスカウトを受けて渡英しファントムハイヴ家に転職。表向きは料理人として、実態は殺人技術のみしか伴わず戦術が拙いメイリンとフィニアンを統率する司令塔の役割を任されている。
戦闘手段は厨房などに隠している銃火器がメインだが、在り合わせの材料から手榴弾やトラップを作成するなど、兵士時代の経験を活かしている。
表向きの役職である料理人としては、農夫時代の家事を妻に任せていたことに加え、兵士になってからは殺伐とした戦場で料理をする余裕もなく「味や質などはどうでもよく、ただ食べられればいい」としか考えていなかったため、ファントムハイヴ家に来てからもロクなものを作ったためしがない。セバスチャンによると、今までに作ったものは「8割方が炭(残りの2割は有害物質)」とのこと。一応セバスチャンから基礎的な指導は受けているため、作中では牛たたき丼を作ったこともあるなど、何も作れないわけではない。