概要
1940年、第二次世界大戦でコカ・コーラの原液を輸入できなくなったコカ・コーラのドイツ法人で開発された。
これはリンゴジャムとチーズの製造工程中に生じる副産物より開発・製造されたもので、味は「果汁入りオレンジジュース:コーラ:レモンジュースを0.375:0.375:0.25位の割合で混ぜたようなもの」で、現在のファンタとは味が相当異なるものの、当時のドイツでは人気を博した。
砂糖不足だった為、当初はサッカリン、後にはテンサイ糖で甘みを付けたという。
当時のレーションにもカフェインなどを加えた粉末が添付されたほどで、この味に慣れ親しんだ世代のドイツ人の間ではシュペツィという名称の飲み物として名残りが残っており、ドイツ南部では今でもこの名前で販売されている。
ブランド名は、商品名を決める会議で主任が「想像力(Fantasie)を使え」(英語のFantasyの「空想」とは意味が少し異なる)と言ったのに対して、「Fanta」との即答が返ってきたことによる。
1960年にはコカ・コーラ社によって商標が買い取られ、1961年、アメリカ国内では「7Up」に対抗するため、ドイツ国内で販売されていたファンタクリアレモン味を「スプライト」という名称で販売した。
現在は世界180カ国で販売されており、最も消費量が多い国はブラジルである。
関連項目
ファンタCM:かつて放送されたファンタCM。
コピペBot:かつてファンタが無果汁だったことをネタにした与太話がある。