「わーい、こういう平和的に弾幕を発散できるイベントを待っていたわー。春以外は思う存分動けないからストレスがたまるんだよねー。このチャンスに、思いっきり暴れてこの会場に春を告げてみせる!」
概要
種族 | 妖精 |
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登場作品 | 『妖々夢』4面中ボス、『花映塚 』特殊キャラ、『求聞史紀』キャラ解説、『妖精大戦争』中ボス、『天空璋』3面中ボス、『グリウサ』弾幕大会 |
二つ名 | 春を運ぶ妖精 |
能力 | 春が来たことを伝える程度の能力 |
危険度 | 極低 |
人間友好度 | 高 |
主な活動場所 | 不定 |
テーマ曲 | 天空の花の都(妖4面道中)・桜色の海を泳いで(天3面道中) |
※ただし危険度や人間友好度等の評価は作中登場人物の稗田阿求による。
リリーホワイト(Lily White)は、春になると現れる白い服の妖精。「春告精」(はるつげせい)などとも呼ばれる。幻想郷では春の季語となっているほどの名物妖精。
人間の子供に捕まえられ咲夜に瓶詰めにされそうになったりと、チルノほど強力な妖精ではないが、春に限っては一種の興奮状態になっており、弾幕をばらまくこともある。能力もそのときには上がっているようで、サニーミルクは春先に彼女に手を出して痛い目に遭ったことがあるらしい。
それもあってか、『妖々夢』4面道中のステージ演出やテーマ曲は必見・必聴の価値ありだが、中ボスとして出てくるリリーホワイト本人はというと意外とゆっくり観賞できるほどあまい相手ではない(但し、リプレイでゆっくり観賞は出来る)。
春が終わるとどこに行くのか謎だが、妖怪の山の方に飛んでいき姿を現さなくなるという証言が『幻想郷縁起』に記されている。
しかし『東方儚月抄』での紅魔館のパーティーにリリーホワイトと思しき姿があるが、この時は雪の降る冬であることから、冬でも普通に活動しているようである。
『The Grimoire oF Usami』でも、本人が「春以外は思う存分動けないからストレスがたまる」と言っているため、春以外は力が衰えるだけのようだ。
性格は未だ分からないところがあるが、上述の台詞を考えると案外ストレスの中で生きる世知辛さを秘めているのかもしれない。
彼女に関して特に二次設定と混同されやすい事がある。
- 「リリーブラック」という通称で呼ばれるキャラは公式設定では同一人物(容姿の項を参照)。
- 「春ですよー」は元は二次創作の台詞。後に『東方神霊廟』の妖夢ED(ノーマル、パラレル)にて逆輸入されたが、リリーホワイトが言ったのか不明。
彼女が明確に喋ったのは書籍『The Grimoire of Usami』が初めて。ただし、神霊廟EDの「春ですよー」が彼女の発言ならそれが初台詞という事になる。
種族
妖精
妖精とは概念が擬人化した存在であり、自意識を持った現象である。
そのために損傷したり消滅しても元となる概念(冷気や花)が存在する限り一瞬から数週間で再生し、活動を再開できる。また基本的に現象であるため飲食などは必要ないのだが、娯楽として摂取しているようだ。
その容姿や性格は総じて幼く単純で悪戯好き。時には命にかかわる笑えない悪戯をすることもあるが、基本的には笑って済ませられる程度であり、人間も妖精を捕まえてはたまに鬱憤晴らしをしている。
また妖精の強弱はその元となった概念や場に依存し、概念が強化される環境(冷気がきつくなる冬、花が咲き乱れる春)や霊気などが高まった場などでは時に妖怪を凌駕するほどの力を付ける。
中には何らかの原因で妖精を逸脱した力や思考を常に保持する個体も存在し、そういった妖精はいずれ妖精から外れて妖怪になるらしい。
容姿
金髪または明るい茶髪で、赤いラインの入った白いワンピースに揃いのとんがり帽子。
頭にリボンを付けているが、これが頭に直接付いているのか帽子の一部なのかは解釈が分かれるところ。
やや意外なのが羽根の色。『妖々夢』・『花映塚』・『妖精大戦争』のどれを見ても、他の妖精とは異なる灰色がかった羽根を持つ。ただし公式扱いの書籍では普通に白で描かれていたりもするので、デザイン上真っ白になるのを避けるためだけに明度を落としたのかもしれない。
羽根の形も原作と書籍で違いが感じられる。原作では何かフサフサしたものを背負っているように見え、『求聞史紀』では透ける薄い羽根を大量につけた大きな二枚羽根、という注釈がある。一方で『儚月抄』や『三月精』の絵は他の妖精同様の単純な形状が三対から四対ついているだけである。
求聞史紀の挿絵はもう少し特徴的で、同じ本の注釈ともズレがある。具体的には前述のリボンがなく、やや凸凹がある羽根を三対ほど持った姿が描かれている。設定上は阿求が描いたものなのでこちらはいっそ無視してもいいかも。
『天空璋』では今までと若干異なる衣装になっている。
『虹龍洞』でアビリティカード「アイテムの季節」に描かれているリリーも天空璋の衣装となっている。ただし使用時に実際に敵(アイテムキャリア)として呼び出されるリリーは従来の衣装。
『バレットフィリア』ではカードイラストのリリーも従来衣装に戻った。
◆コスプレ
『花映塚』及び『妖精大戦争』では通常の服装の他に四季映姫・ヤマザナドゥのコスプレの服装をしている。
映姫のコスプレをしたリリーホワイトは服装の白い部分が黒になっており、『妖精大戦争』では赤いラインが金色になっている。この服装のリリーホワイトは「リリーブラック」という通称で呼ばれ、原作の設定では同じキャラクターなのだが、殆どの二次創作では別キャラクターとして扱われている。
(「四季映姫のコスプレ」は2010年8月21日『枯れラジ』のZUNの発言より。)
『儚月抄』(漫画版)第9話では、通常の服装のリリーホワイトの近くにこれと同じ服装をした違う髪型の黒髪の妖精が描かれているが、リリーホワイトとの関係は不明。
能力
春が来たことを伝える程度の能力
具体的に何をするのかは不明だが、彼女がやって来ることで幻想郷の住人は春の到来を実感するようである。
植物などに花が咲くきっかけを与えることができるらしく、『三月精』では彼女が通った場所が一瞬で春になる描写も有る。
テーマ曲
天空の花の都
『妖々夢』のステージ4道中曲。ステージ4中ボスであるリリーホワイトのテーマとされることもある。
東方Projectの各楽曲の中でも、特に叙情的な旋律を奏でる曲。
だが4面から難易度が上がり、弾幕を避けるのに必死になるためかこの曲が名曲として上げられることは少なめ。
東方の曲の中では長い部類に入る(1ループ約4分。ちなみに1ループが終ったあたりでプリズムリバー三姉妹と出会うことになるので2ループ目を聞くことは少ないはず)。
桜色の海を泳いで
『天空璋』のステージ3道中曲。「神社の夜桜」をテーマにした曲であり、儚げな雰囲気が漂う。
スペルカード
天空璋
※グリモワールオブウサミでも使用する。
二次設定
先述した通り同一人物なのだが、二次創作では別キャラとして扱われることが多い。
- 性格
多くの場合春らしく天真爛漫な性格として描かれ、いつも笑顔。
「春が来たことを伝える程度の能力」を持つことから「春ですよー」という台詞が定着している。そこからの派生で「○○ですよー」が口癖になっている。先述した通りこの台詞を公式側が逆輸入する形となった(ただし誰の台詞かは不明)。
なお書籍『The Grimoire of Usami』に出演した際には丁寧語を使っていなかった。
- 冬との勝負
リリーホワイトは春を告げる妖精であるため、しばしばレティ・ホワイトロックと季節を巡る戦いが繰り広げられる。その勝敗の行方はその年のリアル気候によって左右されるが、イラストが描かれるのは基本的に寒い日が続く時であるため、あまりリリーホワイトが勝利する絵は見られない。
- リリ大
『妖精大戦争』の夜桜怪道ステージに大妖精と一緒に中ボスとして登場してから、二次創作ではリリーホワイトと大妖精は仲良しとして扱われることが多くなった。
関連イラスト
関連タグ
本人関連
東方妖々夢 東方花映塚 妖精大戦争 東方天空璋 グリモワールオブウサミ
半公式
春ですよー(原作では誰の台詞かは不明)
二次創作
ちちーほわいと 東方春告祭 【東方春死世】 春売精 少女売春中
コンビ・カップリングタグ
リリリリ (リリーホワイト×リリーブラック)
その他
妖々夢ボス
アリス・マーガトロイド→プリズムリバー三姉妹(ルナサ・プリズムリバー/メルラン・プリズムリバー/リリカ・プリズムリバー)/(リリーホワイト)→魂魄妖夢