概要
リリーホワイトは冬から春へと四季が移ろう際に幻想郷に現れる。
「伝える」とあるが、これは単に春の訪れを通知して回るということを指すものではない。
『東方三月精』等においてはリリーホワイトが路を物理的に通過した後には花が一斉に開く描写がある他、「幻想郷縁起」(稗田阿求著、『東方求聞史紀』)には「 花の種を用意しておくと、喜んで辺りに花を咲かせる 」とあるなど、リリーホワイトの能力による影響は具体的である。
即ち「伝える」は一種の比喩であり、実際はこの語の範疇にとどまらない広域に対する実際的な影響力をもった能力であり、幻想郷的な現象でもある。
なおその名称について、先述のとおり『求聞史紀』においては「春が来た事を伝える程度の能力」となっているが、2014年9月現在pixivではこちらの表記によるタグは使用されておらず、本タグの表記による「春が来たことを伝える程度の能力」が用いられている。
稗田阿求曰く
「幻想郷縁起」によれば、リリーホワイトは季節が冬から春へと移ろう際の「 些細な変化 」を見つけ、冬の間眠りについていた生物及び幽霊などの生物でない存在を含めた全てに「 目覚めの季節 」が来た事を告げる。
先述の『三月精』における具体的な描写にも見られるように、リリーホワイトが通過したあとは「 春の陽気に包まれる 」こととなる。
阿求はリリーホワイトを指して「 春を運ぶ妖精 」とも称している。
なお阿求によれば、リリーホワイトは「 今まさに春になろうとしている場所から離れることができない 」。
二次創作では
2014年9月現在、原作ではセリフのないリリーホワイトであるが、「春を伝える」ということからその二次創作において「春ですよー」という具体的かつ直球のセリフがそのキャラクター性に加えられている。
リリーホワイトが人間などのツールである「言語」のチャンネルを通して、人間その他の「言語」を利用する存在にもさらに分かり易い形で春を告げてくれている、ということなのかもしれない。