橙(東方Project)
ちぇん
「人間が？私達を？ 無理無理、絶対無理 あんなのが私達にたてつこうなんて」
「ここで遭ったが百年目 今日は憑きたてのほやほやだよ！」
| 種族 | 妖獣(化け猫) |
|---|---|
| 二つ名 | 凶兆の黒猫(妖、求)・すきま妖怪の式の式(妖)・目にも留まらない化猫(文) |
| 能力 | 妖術を扱う程度の能力(式神憑依時)・人を驚かす程度の能力(化け猫時) |
| 危険度 | 中 |
| 人間友好度 | 普通 |
| 主な活動場所 | 獣道、妖怪の山 |
| 登場作品 | 妖々夢 2面ボス、Extra中ボス・文花帖 LEVEL 6 |
| テーマ曲 | ティアオイエツォン(withered leaf)・遠野幻想物語(道中) |
※ただし危険度や人間友好度等の評価は作中登場人物の稗田阿求による。
つまり式神の式神。ここでいう式神とは、PCにソフトウェアをインストールするように、憑依させることで能力が向上する『式神』を憑けた妖怪の事である。従って式神が憑いていない状態の時もある。ちなみに式神は鬼神が憑いているらしい。
水に濡れると式神が剥がれて単なる化け猫に戻ってしまう。それに加えてそもそも化け猫は水を嫌うため、総じて水に弱い。なお、式神が剥がれても姿は特に変わらず、人型のままである。お燐と違って黒猫の姿になることはない。
基本的な智慧は人間の子供程度だが、『智霊奇伝』では藍と共に統計学的なアプローチを駆使して怨霊騒ぎの捜査をしている。式神としての能力だろう。
中国には日本の式神によく似た「蠱毒」という呪術があり、その中の一つに「猫鬼（貓鬼とも）の呪殺」がある。これは化け猫に近い存在であり、死んだ猫を「鬼」として使役し、対象の相手に憑依させて呪い殺すというもの。人の目で視認することは不可能に近いらしい。人肉を好んで食べたとされており、取り憑かれた対象は針に刺されるような激痛に襲われて死んでしまうという。隋王朝時代に流行ったといわれている。
二次創作とは違い、藍に完全に懐いている訳ではなく、藍の言う事を聞かない面もある。
その他、猫だけあってマタタビが好きである。稗田阿求は橙のこの性質を彼女への対策として紹介（幻想郷縁起）しており、獣道を往く時には少量でも乾燥マタタビの携帯を、と推奨している。
そのため橙が言うことを聞かないとき、藍は稀にマタタビを使って橙を操ることがあるようだ。
なお、橙には「八雲」の姓が無いため、「八雲橙」という表記は公式には存在しない。八雲の姓の持ち主である八雲紫の直接の式神では無いためとする説、橙自身の未熟さゆえ、まだ八雲の姓を与えてもらえないとする説、地霊殿のお燐のように、単に普段からフルネームで名乗っていないだけとする説などがあるものの、実際の所は不明。ただし、二次創作では東方M-1ぐらんぷりにおける藍とのコンビ名などとして使われることもある。
妖術を扱う程度の能力（式神憑依時）
式神化すると超高速、超精密動作、超反応が身につく。「チート」「理不尽なパワーアップ」と評される一方で、プログラムの穴を利用されることもあるとされる。
橙の使う妖術は、速さやトリッキーな動きで相手を惑わす手品のような術である。例えば一定の速度で片方に移動中に超高速で反対側に移動すると瞬間移動したように見える。（翔符「飛翔韋駄天」星符「飛び重ね鱗」等）
上記のトリックとは別に純然たる超常現象を起こすこともできる。鬼神「鳴動持国天」は腕を天に突き上げ奇声を上げ、周囲を振動させ埃を舞い上げるという物。
人を驚かす程度の能力（化け猫時）
化け猫の状態になると、噛み付きや引っ掻き等の原始的な行動しか取らなくなる。多々良小傘と同名の能力である（正確には橙の能力名は「人を」であり、小傘の能力名は「人間を」である）が、両者間の関係は不明。ただし一般的に妖獣は精神よりも肉体に依存する所が大きく、人肉が好物だとされるため、小傘のような「心を食べる」ための能力とは違うのではないかとも考えられる。
緑色のZUN帽を被った茶髪のショートヘアーに、リボンが付いた赤と白の長袖のワンピース服といういでたちで、ピアスの付いた黒い猫耳に同じ色の猫又が生えている。
なお、東方智霊奇伝では、妖々夢での赤に白の長袖付きワンピース服ではなく八雲藍や萃夢想などでの八雲紫と同じような白のワンピース＋赤に近い橙色の前掛けの道士服を着用している。それ以外の容姿は同じのようである。
もしかすると橙も紫や藍から新たに重要な仕事を命じられるとこのような道士服を着用する機会が増えるのかもしれない。温かく見守ってあげよう。
八雲藍の式神であり、藍にも可愛がられているようであるが、基本的に別居である。藍は主人である八雲紫の屋敷に同居しているが、橙は妖怪の山に住んでいる。
◆マヨヒガ
妖々夢Stage2の「マヨヒガ」が妖怪の山であるかどうかは明言されていないが、『文花帖（書籍）』では「猫の里」との記述があり、マヨヒガは山奥に存在する、とある。幻想郷で「山」と言えば妖怪の山を指すことが多いので、マヨヒガは妖怪の山の中にあり、頻繁に出入りする場所である事は間違いないと思われる。
また、二次設定では橙はほぼ完全に八雲一家の一員として定着しているようで、殆どの場合において紫・藍と行動を共にしており、紫の屋敷に一緒に住んでいる場面も多々みられる。
原作においても式神が付いている間は藍や紫と行動していることもあるようだとしている（『東方求聞史紀』）。
◆猫の楽園
橙は人里離れた山奥の廃村に猫を集めており、文々。新聞（第百十九季 神無月の二刷）にその記事が掲載された。射命丸文の取材によれば、橙が猫たちを集めるのは「私の命令を聞くしもべが欲しいから」であり、そこに集った猫の中から従順で強い猫を配下とするという目的がある。そのため、取材の最中も餌とマタタビでもって奮闘していた。
そこには人間がいたころの家屋が残っており風雨がしのげ、さらに猫たちの餌は橙が調達していることもあって、橙はここを「猫の楽園の様なところ」と誇っている。
しかしその実、猫たちは勝手気ままに行動しており、文曰く「混沌とした里」と化していた。橙は餌とマタタビで猫たちを掌握・使役しようとするが、引っかかれたり指を食べられそうになったりと上手くいってはいない様子である。
猫たちは、文のように見知らぬ者であっても餌さえあればそちらに飛びつくという始末であった。
これについて文は、猫における元々の独立自尊の性格に言及しつつも、猫たちもどうせ使役されるのなら、「化け猫よりももっと高級な妖怪の方が良いと思っているのかもしれない」と記述している。
記事発刊後も橙は猫たちの管理に四苦八苦している様子で、その後の追取材は文への今後の相談の様相を呈していた。先述のように自身が藍からマタタビで操られることもあって橙が何かとマタタビを頼りにしている様子がここでもうかがえるが、文からはもっと根本的な問題点を指摘されている。
（『東方文花帖』書籍版）
| 東方妖々夢 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 仙符「鳳凰卵」 | E | N | |||
| 仙符「鳳凰展翅」 | H | L | |||
| 式符「飛翔晴明」 | E | N | |||
| 陰陽「道満晴明」 | H | ||||
| 陰陽「晴明大紋」 | L | ||||
| 天符「天仙鳴動」 | E | N | |||
| 翔符「飛翔韋駄天」 | H | ||||
| 童符「護法天童乱舞」 | L | ||||
| 仙符「屍解永遠」 | E | N | |||
| 鬼符「鬼門金神」 | H | ||||
| 方符「奇門遁甲」 | L | ||||
| 鬼符「青鬼赤鬼」 | X | ||||
| 鬼神「飛翔毘沙門天」 | X | ||||
| 東方文花帖（レベル6） | |||||
| 星符「飛び重ね鱗」 | 3 | ||||
| 鬼神「鳴動持国天」 | 5 | ||||
| 化猫「橙」 | 7 |
※E→Easy、N→Normal、H→Hard、L→Lunatic、X→Extraとして示す。
原作ゲーム中では、主に弾幕をばら撒きながら縦横無尽に画面上を駆け回る、というスタイルが目立つ。回転しながらの攻撃が多いのも特徴的。これらは主人である八雲藍の特徴にも共通している。
東方キャラの日
二次創作イベントタグ「東方キャラの日」では複数日が提案されている。例えば、
があり、由来はいずれも「チェン⇒テェン⇒１０(テン)」と訛ったもの。他にも、2月22日の猫の日(東方猫の日)に因む「2月22日は橙の日」など。一覧記事「橙の日」も参照。
pixivのタグ
ピクシブ百科事典では2009年から24年まで「橙」をメイン記事としてきたこともあり、タグは単に「橙」としている作品が圧倒的に多い。
コメント
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