概要
現地名は“マオグイ”もしくは“マオクェイ”(Maogui)。
古代中国では、死者の幽霊の事を“鬼(キ、グイ、グェイ、クェイ)”と呼んでいたが、当然猫も死ぬと猫の“鬼”となる。
貓鬼とはその名の通り、猫の“鬼”を使役し、ターゲットとなる人物に取り憑かせて呪殺する術で、しかも殺した人物の家から密かに財産を奪ってくるので、術者は次第に裕福になって行くというまさに悪しき術で、それ故に最も恐ろしい最凶の蠱毒と紹介している文献もある。
なお貓鬼は取り憑いた人物の内臓を喰い荒らす為、心身ともに針で突きさされたような激痛に苛まれ、最終的には血を吐いて死んでしまうという。
余談
貓鬼は隋王朝時代に大流行しており、特に独孤陀という人物が貓鬼を使役して皇后らを呪った事件は中国では有名らしい。
関連項目
猫鬼(妖怪)(この記事の“貓鬼”とは全く別の妖怪)