概要
2年前、七里ヶ浜にて楓の事で心が折れていた梓川咲太を励まし立ち直る切っ掛けを与えた自称「峰ヶ原高校の2年生」。
その後、咲太は彼女と再会しようと峰ヶ原高校へ入学したのだが、在校生どころか在籍した記録すら存在しなかった。
だが、高校2年生となった咲太がある雨の日桜島麻衣と下校デートしていたところ、捨て猫を前に困っている同じ名前・顔を持つ中学1年生の少女と出会う。
以下、中学生の方を「翔子ちゃん」、大人の方を「翔子さん」と表記する。
データ
人物像
翔子ちゃん
素直で真面目、純真な性格の、ごく普通の少女。
少々内気で、中々自分の意見が言えないため、拾った猫を飼いたいと両親に言い出す事が出来ず、猫に「はやて」と名前を付けた上で咲太に預け、面倒を見るために梓川家へ通うようになる。
病弱な体質らしく、よく体調を崩している様子が見られるが・・・?
翔子さん
悪戯っぽく、空気を読めるのに敢えて読まない、ふてぶてしい性格。
飄々とした立ち振る舞いながらも優しさに満ちており、彼女が咲太に伝えた「やさしい人になりたい」「三大好きな言葉はありがとう・がんばったね・大好き」の台詞は、以降の彼の人格や言動に強い影響を与えた。
前述したように消息不明であったが、かえでの事で再び心が折れた咲太の前に現れ……。
関連イラスト
翔子ちゃん
翔子さん
関連動画
関連タグ
青春ブタ野郎シリーズ 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
ネタバレ
実は中学生の翔子は幼い頃から重い心臓の病を患っており、担当医からは根本的な治療には心臓移植が必須である事と、移植が無ければ長く見積もっても中学卒業まで生きるのは難しい事を告げられていた。
内気な性格も、病気になってしまった罪悪感を自分の両親に感じていたことによるもの。
中学1年生の12月の半ば頃に急激に容体が悪化し、早急に心臓移植を受けなければ命が無い状態となったが、奇跡的に現れたドナーによって一命を取り留める。
しかし、その心臓の持ち主とは同じ時期に交通事故に遭って亡くなった咲太のものであった。最初は病気が回復したことで喜んでいた翔子も、残された麻衣や咲太の友人達の様子に本当にこれでよかったのだろうかと思い始める。
結果、思春期症候群を発症し、その力で時間を超えて来たのが「翔子さん」であり、彼女は自分の命が助からなくても咲太の命を守ることを決意し行動する。
なお、時間を超えた原理は「ウラシマ効果のようなもので本来未来に居た翔子さんが、現在に戻ったから」と推測されている。また、咲太の胸の傷は、彼女が現れた事による「同じ心臓の持ち主が世界に2人いる」という矛盾が原因で発生したものである。
本来は全て隠して事を進めようとしていたものの、紆余曲折あった末に結局バレてしまい、咲太は一度は自身の命を投げ捨てようとしたが、代わりに麻衣が犠牲となってしまう。
2人とも守れなかったと意気消沈する咲太だったが、そこに麻衣から心臓を移植された「別の未来の翔子さん」が現れ、咲太が自身と同じ思春期症候群を発症している事とその力で未来を変えられる事を教える。そうして、時間を超えた咲太は、翔子へ何も出来ない事に苦悩しながらも自分と麻衣の命を守ることを選択する。
だが、咲太はもっと前からやり直せる可能性とその際に未来の情報の断片を伝えられる事に気づき、その事を翔子に話したが、彼女は咲太との出会いそのものを無かった事にしてしまう。
双葉理央は自分たちの出会いも含めた全てが変わってしまうかもしれないと懸念していたものの、咲太は夢の中で「翔子さんらしき女性」に励まされて峰ヶ原高校へ入学しているなど大きな変化は起こらなかった。
一方で、咲太に募金活動を見かけるとそこに小銭を全て入れる癖がついたり、麻衣の中学時代の代表作がホラー映画から重い心臓の病を患った少女を描いたドキュメンタリー映画になるといった変化があり、こうした変化の積み重ねからか、彼女は咲太や麻衣の犠牲無しでも生きる未来を手にし、七里ヶ浜で再び咲太と出会う。
その後、中学2年生へ進級する前に療養のために沖縄へと引っ越してしまう。
そのため、以降の物語には関わらなくなるが、突然若者の間で流行り始めた謎の動画歌手・霧島透子の存在に疑問を持ち、咲太へ警告を発してる。