ブレイズ・ザ・キャット
ぶれいずざきゃっと
「友達なら……頼ったっていいんだったな……」
CV:高森奈緒
名前 | ブレイズ・ザ・キャット |
---|---|
英名 | Blaze the Cat |
通称 | ブレイズ |
種別 | ネコ |
性別 | 女 |
年齢 | 14歳 |
身長 | 95cm |
体重 | 「そ、そんなこと言えるかっ」(本人談) |
嫌いなもの | 高いところ |
能力 | 炎を操ることができる |
ニンテンドーDSの『ソニックラッシュ』で初登場したキャラクター。ソニックのいる世界とは違う世界に存在する「ソル皇国」の皇女であり、ソルエメラルドの守護者でもある。
異世界の皇女という設定からか本編に主要キャラクターとして登場する機会は少なめだが、スポーツゲームやレースゲームといった作品では多くのタイトルに参加している。
落ち着いた振る舞いで冷静沈着な口調をしているが、内面は熱く燃える情熱の持ち主である。
皇女として人々を守り、守護者としてソルエメラルドを守るという使命に常に真剣で、自らに厳しくストイック。それゆえ背負い込みすぎるきらいがあり、時には感情的な部分が表に出てしまう事も。
特に登場した初期はプライドが高く孤高といった印象で、攻撃的になる事も多く、友達を持ったり他者を頼ったりする事を拒んでいた。しかしソニック達との関わりの中で変化していき、不器用ながら信頼や友情を相手に示せる様になっていく。
今では、誇り高さやストイックさはそのままに人と打ち解ける心のゆとりも少なからず出来た様子。
モットーは「わが力は民の笑顔を守るためにある」。
なお、自分の体重を言えなかったり高いところが苦手だったりと意外な一面も見せてくれる。作中では高所を颯爽と飛び回る様な場面もよくあるのだが内心必死に堪えているのかもしれない。
炎を操る能力を持つ。体に炎を纏っての回転攻撃をはじめ、炎を使った加速や二段ジャンプ、ホバーなど様々なアクションに活用している。作品によっては行く手を遮る火災を操って消し飛ばすなどといった使い方も見られた。
更に、7つのソルエメラルドを揃える事で「バーニングブレイズ」へと変身する事ができる。これはソニックでのスーパーソニックに相当し、カラーリングは赤く、体から炎が吹き出ている様な姿となる。変身中はスーパーソニック同様普段を遥かに上回る力を発揮し、空中を自在に高速飛行する事や巨大な火球を打ち出す事なども可能となる。
ゲーム中でパワーアップした姿への変身を行える女性キャラクターは、シリーズで彼女のみだったのだが、『ソニックオリジンズ』でエミーがスーパー化出来るようになったので、唯一無二では無くなった(但し、変身したのはクラシックでの姿だった為、モダンシリーズだったら彼女のみとなる)。
初登場の『ソニックラッシュ』時点ではブレイズの住む異世界がどんな場所なのかは不明であった。しかし続編の『ソニックラッシュアドベンチャー』では彼女の世界が冒険の舞台となっており、その一端がうかがえる。
広大な海に島々が点々とあり船の文化が発達している事、住人はコアラの姿をしている者が多い事、現代的な市街地は見あたらない事などが特徴として挙げられる。また、ソニックやテイルスは見たことないものばかりであると反応していた。
とはいえ現状この世界についての情報はかなり少ないため、これらの要素が世界に広く共通したものなのか作中に登場した地域だけのものなのかは不明である。
余談だが、『ソニックラッシュアドベンチャー』以前に発売された『新ソニ』では、ブレイズが「ソニック達がいる世界の未来の時代で戦っている」という設定で登場していたため、「ブレイズの異世界=ソニック達の未来世界」という誤解が少なからず発生した。
しかし後にソニック公式サイトにて、「ソルエメラルドの力でソニック達のいる世界と行き来する際に時間軸を移動してしまう事がある」という情報が明かされ、『新ソニ』でのブレイズは異世界から未来世界に移動して来ていたという事情が明確となった。
『ソニックラッシュ』シリーズでのブレイズ
ソルエメラルドを奪ったDr.エッグマンを追ってソニック達の世界に来訪した。ソニックと初対面の際もかなりそっけない対応をしており、冷静でドライな口調が特徴であったが、感情が爆発した際はエッグマンに対して「コロス!」などと言ってしまった事も。
「自分は常に一人である」と考えていたが、クリームと出会い、さらにソニックたちにふれ合うことで仲間、友の意味を教えられ、クリームにはすっかり懐かれてしまう。その関係はソニックとエミーの仲を穏便にしたような状態とも言え、ブレイズ編のラストで瓦礫の中から必死にクリームを探し、再会して無事を喜ぶシーンは微笑ましい。
続編の『ソニックラッシュアドベンチャー』でも登場し、ソニック達が嵐に飲み込まれて異世界へ来訪した事で再会、アライグマの少女「マリン」と一緒に行動した。皇女という事もあって付き添いのお目付役(兵士)も存在する。
前作と打って変わってかなりお茶目なシーンが多くなった。
『新ソニ』でのブレイズ
経緯は不明だがソニック達の世界の未来の時代でシルバーと行動を共にしており、未来世界を荒廃させた炎の災厄イブリースと戦っていた。
そんな中メフィレスから「災厄の発生する前の時代へ行き引き金となる存在イブリース・トリガーを殺せば世界を救える」と聞かされ、シルバーとともに現代へと飛ぶ事になる。
現代にて、世界を救うために誰かを犠牲にする方法が本当に正しいのかと悩むシルバーの姿を「青いな」と評した上で、彼の悩みを軽くする様に背中を押す言葉をかけた(なお同い年である)。
そしてシルバー編のラストでは、ブレイズ自身が犠牲となる事でイブリースを封じる手段をシルバーに指示する。しかし、仲間に手を下す事などできないと叫ぶシルバーを見て
「やはり青いな」
「でも……」
「お前のそういう青さは……嫌いじゃない」
と告げると、自らの手で自身を犠牲にイブリースを封印。穏やかな表情で空へと消えていった。
なお新ソニでの出来事はラストストーリーの展開上全てが抹消され事件ごと無かったこととなる為、ブレイズの犠牲も無くなり無事後のシリーズでも生存している。
今作ではブレイズとソニックが交流する事は無いものの、イブリース・トリガーが「青いハリネズミ」であるという情報を聞いた際には怪訝な反応を見せている(また、未使用音声ながら「本当にヤツなのか…?ソニック…」という台詞がデータ上に存在する)。
『マリオ&ソニック』でのブレイズ
バンクーバーオリンピックのアドベンチャーツアーズでは、シルバーと共に行動をしているようであり、冒険するソニック達にアイスホッケーで勝負を挑んでくる。
こちらが勝つとワープのようなもので一度は去るものの、次のマップにてフィーバーホッケーでの勝負を挑んでくる。
その後は冒険の仲間に加わり、冒険内ではプリンセスよしみでデイジーにスケートでの勝負を挑まれたり、ミニゲームでは洞窟内での炎を溶かしながらブロックを動かし、ゲートを開けるといった活躍を見せた。
ロンドンオリンピックのストーリーモードでは、ピーチ姫・デイジー姫・エミーと共に招待状を用意する役目を行なっており、真面目な優等生キャラクターとして描写されていた。
しかしながら、良くも悪くもいい加減なメンバー達に振り回されてしまう苦労人である。
ソチオリンピックのオールスターチャレンジロードでは、エリア4にてマリオ、ピーチ姫、シルバーと共に影と戦うことになる。クリア時にはエミーと喜び合う可愛い姿が確認できる。
フィギュアスケート ペアではシルバーと共に競技を行うと、最後の決めポーズが専用のポーズになる。
また、ペアで1位を取ると特別モーションが発生するようになった。ソチではシルバー、エミー、デイジー、リオオリンピックでは3人の他にルージュとも専用モーションが発生するようになった。
『ソニックと秘密のリング』ではパーティーゲームの隠しキャラクターとして登場。セリフはいたって真面目で冷めた言動も多いが、ユーモアに富んだパーティゲームの内容もあって「どんなミニゲームでも真面目にやる」というシュールな絵面になっている(真面目すぎるからとフォローできる分、そもそもやりそうにないシャドウあたりよりはマシかもしれない)。
『ソニックと暗黒の騎士』では、設定上は彼女とは別人であるものの、円卓の騎士の一人「パーシヴァル」として登場している。ブレイズと同じく真面目で騎士道精神が強く、認めた相手には敬意を表する義理堅い人物であった。
誤って溶岩に落ちそうになった際にソニックに助けられ、カリバーンに茶化された際は一瞬照れ顔を披露しており、ブレイズファンにはニヤニヤもの。
ストーリー後半ではプレイヤーキャラクターとして操作が可能になり、炎を纏った様々な剣技を披露。ソニック達とはかなり違った挙動で、非常にトリッキーなキャラクターとなっている。
また、「ブレイズのメダル」を装備すると『ソニックラッシュ』のブレイズ戦で流れた「Vela-Nova」を専用BGMとして聴く事ができる。
アーチーコミック版
アーチーコミックの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』第160~161号にて、『ソニックラッシュ』を題材とした前後編で初登場。ソルエメラルドの危機に関わる謎の「青き者」の夢に悩まされるブレイズが、その正体を確かめるべくソニック達の世界を訪れるといった内容の番外編。
以降もゲームの発売記念の短編などにちょくちょく顔を見せてくれる。2012年夏季オリンピック記念の番外編ではエミー、ルージュとハードル走をする姿も。
スピンオフシリーズ『ソニックユニバース』には第1号から登場。カオスコントロールによってブレイズのいる異世界に現れたシャドウと出会い、シャドウ同様異世界へ来ていたメタルソニックを倒すためブレイズ、マリン、シャドウが共闘するというエピソードであった。
『ソニックユニバース』ではその後もブレイズがメインとなるエピソードをいくつかもらっており、エミー、クリーム達とチームローズを結成したり、オメガから惚れ込まれたり、海賊として蘇ったメタルソニックと海戦を繰り広げたりと多様に活躍している。海賊との戦いのラストでは、ソルエメラルドを7つ揃えてバーニングブレイズへの変身も披露した。
また、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』第248~251号、『ソニックユニバース』第24~27号、『メガマン』第24~27号と三種類のコミックにまたがって大きく展開されたロックマンシリーズとのクロスオーバーエピソードでも登場。なんとエッグマンとDr.ワイリーに捕らえられ敵のロボットとして改造されてしまうが、ソニックとロックマンの活躍によって元の姿に戻り、その後は炎を操る能力を活かしてロボット軍団を相手に奮闘した。
IDWパブリッシング版
2018年にスタートしたIDWパブリッシング版『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』では第4号にて初登場。『ソニックフォース』後の世界観となっており、崩壊したエッグマン軍の残党のロボットと戦っているソニック達の前に現れた。ソルエメラルドによってソニック達の危機を感じ取り世界を移動して来たのだが、危機は『ソニックフォース』でもうとっくに過ぎている事をソニックにからかわれる。
それでもソルエメラルドの導きには何か意味があると信じソニック達の世界に滞在。やがて始まったネオメタルソニックとの新たな戦いに参戦し、バーニングブレイズの力を奮って活躍した。戦いの後、ここでのやるべき事は果たしたとして異世界へと戻っている(残念ながらすぐに次の危機が訪れるのだが…)。
また、年度版の特別コミック『ソニック・ザ・ヘッジホッグ アニュアル』にも登場。2019年号にて、戦いの後の荒廃した町でガーデニングを試みるも上手くいかないシルバーにブレイズがアドバイスをしながら豊かな菜園を作るという心温まるエピソードが描かれた。
上記のとおり彼女は歴史改変により自らを犠牲にしたことは無かったことになり皆は新ソニの件をきっぱり忘れている……はずなのだが白の時空にてあるチャレンジACTを協力してクリアしたモダンソニックにこう語りかける(正確に言うとこちらから話しかける必要がある)。
「まさかふたたびクライシス・シティをおとずれることになるとはな…いせかいではふしぎなことばかりおこる。」
つまり、少なくともこの時にブレイズはクライシス・シティに関する記憶を取り戻していたことになる。そして会話がかみ合っていない様子も特に見受けられないため、モダンソニックもこの時点で間違いなく記憶が戻っているということになる。
ではソニックが思い出すのはともかくブレイズは何故なのか、についてだが現時点で公式からの情報がほぼ一切無い。もしかしたら設定が変更されて今は記憶を取り戻していたことが無かったことになっている可能性もあるが、情報の不足により今は憶測の域を出ないため、公式からの発表を待つしかない。(ソニックの様子を見る限り設定変更がされてないなら再び忘れてしまった可能性は低い)
ソニック・ザ・ヘッジホッグ ソニック(ゲーム) 猫 バイオレットヒロイン ソニックラッシュ
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