概要
Wiiで発売された初のソニックであり、初期案のタイトルは『SONIC Wild Fire』で、ギャラリーページでも「SONIC Wild Fire」のロゴが沢山作られていたことが分かる。
自動走行でWiiリモコン横持ちというかなり独特な操作体系をしているが、慣れれば一体感ある操作性や、Wiiにしてはかなり綺麗なグラフィック、吹替え洋画のような脚本や言い回し、そしてレベルアップ制により極めればHD版『ソニックワールドアドベンチャー』のブーストソニックと同等かそれ以上のスピードと爽快感を味わえる為、やればやるほど楽しめる「ソニックシリーズで指折りに数えられるスルメゲー」として高く評価されている。
日本での主な略称は「ひみリン」で、続編として『ソニックと暗黒の騎士』があるが、操作体系はかなり別物と言っていい。
Wiiのゲームらしく、ストーリーの他にも4人で遊べる(1人プレイも可)パーティーゲームもあり、かなりバラエティに富んでいる。
よく「ソニック版マリオパーティ」だと比喩されるが、これに似たソニックのパーティゲーム『ソニックシャッフル』を過去にドリームキャストで発売しているので、ある意味こちらのセルフオマージュであろう。
ストーリー
ソニックが自宅で居眠りをしていたある日、突如リングの妖精「シャーラ」が現れ、強大な魔力を持ったマジン「イレイザー・ジン」によりアラビアンナイトの世界が消されつつあり、このままでは本の世界の力を吸収し現実世界にまで出現するため、新たに書き込まれた「青きハリネズミの伝説」に従い、助けを求めてきた。
ソニックはイレイザー・ジンの野望を食い止めるべくシャーラとともに本の世界へ出発する。
「ファーストクラスで頼むぜ! Here We GO!」
登場キャラクター
声 - 金丸淳一
いままでも世界中で様々な冒険を繰り広げて来た超音速にして世界最速のハリネズミ。
本作ではシャーラに連れられてアラビアンナイトの世界に入るが、イレイザー・ジンに燃え尽きると命も消える「裁きの炎」を打ち込まれてしまい、炎が消える前に7つの世界リングを集める事になった。
ちなみに珍しくプロローグでは風邪気味という設定になっている。
声 - 中原麻衣
アラジンと魔法のランプに出てくるリングの精霊で、原作とは違い女性。
彼女と契約した物の簡単な願いを叶える力を持ち、お気楽でお調子者なソニックの言動に呆れつつも、彼の冒険をサポートしていく。
契約した時点で主従関係となっているが、ソニックがそういった関係を嫌がったため、その時々によってソニックに対する呼び方や口調が変わる。
ソニックは最初の願いでハンカチを要望したが、これがエンディングで思いがけない伏線になっている。
イレイザー・ジン
声 - 江原正士
本の中の世界を消し去ろうとするマジンで、7つの世界リングを探しており、イレイザー(剃刀)の名の通り、カミソリのような武器を振りかざしソニックに決闘を挑んでくる。
その正体はアラジンと魔法のランプに出てくるランプの精だったが、かつて悪事を働いたため、大勢の人々の願いを叶えるまでその束縛を受け続けたことから、自分の宿命を呪い恨むようになった。
ファンからの愛称はもっぱら「消しゴム(イレイ'サー')」で、彼のソニックに対するドブネズミ発言が、後年には色々な悪役から言われるようになった。
よくファンの間ではイレイザーとイレイサーの違いをツッコまれるが、本の世界を文字通り消している(刈り取っている)ので、ある意味消しゴムの愛称も間違ってはいない。
声 - 広橋涼
本の中の人物で町中でマジンに襲われていたところをソニックに助けられるが、あまりに誰かさんにそっくりである為に、ソニックはかなり困惑していた。
この世界の英雄・シンドバットとは旧知の仲であり、パーティゲームでは元になった本人が登場。
声 - 神奈延年
航海中にイレイザー率いるマジンの海賊達に襲われ、彼が持つ水色の世界リングを奪われてしまい、空飛ぶ巨大な鳥「ルフ鳥」の上にある塔に閉じ込められてしまった人物だが、こちらも誰かさんにそっくりな風貌をしている。
女性には紳士的な敬語口調で喋るが、ソニックと会話になると口調がガラリと変わり、その誰かさんとほぼ同じになり、考え方もそっくりなようで、ソニックから皮肉を言われるハメになった。
こちらもパーティゲームでは元になった本人が登場。
声 - 大塚周夫
アラビアンナイトの世界が作られる元となった、ソニックの宿敵にそっくりな人物。
イレイザー・ジンに命を狙われてさらわれたり、ソニックから「またお前の仕業か」と勘違いされたり、(彼に横暴な態度を取ったためか)かなり乱暴な助け方をされたりと、散々な扱いだった。
声 - 山野史人
物語の中盤に登場した、イレイザー・ジンのせいで骸骨と化してしまった王様で、ソニックにイレイザー・ジンについて教える。
声 - 遊佐浩二
ソニックと瓜二つのハリネズミで、パーティゲームのみ登場。
パーティゲームの内容が内容だけに、彼らしからぬシュールな一面が見られる。
声 - 川田妙子
ソニックが大好きな女の子で、パーティゲームのみ登場。
声 - あおきさやか
礼儀正しく何事にも一生懸命な少女。
パーティーゲームのみ登場。
声 - 小野大輔
未来からやってきた白銀のハリネズミで、パーティゲームにのみ登場。
こちらもシャドウと同じく、パーティゲームのせいでかなりのキャラ崩壊を見せる。
声 - 高森奈緒
炎を操る力を持った異世界の皇女で、パーティゲームのみ登場。
勝利・敗北ボイスはいたってクールで真面目だが、パーティゲームの内容がどんなものでも一生懸命やるギャップ萌えを見せる。
オモチャオ
声 - 小桜エツ子
制作者不明のチャオそっくりなロボット。
主にゲームの解説などを行い、世界観に合わせてかターバンを頭に巻いている。
特殊な条件をクリアする事によって、彼の旅日記を読む事が出来る。
関連タグ
ソニックと暗黒の騎士:本作の続編。
ネタバレ
アルフ・ライラ・ワ・ライラ
声 - 江原正士
イレイザー・ジンが7つの世界リングとソニックを生贄にする事で野望の目的を果たそうとしたが、シャーラの命を犠牲にした決死の行動によって儀式は失敗し、6本の腕を持つ醜悪な怪物に変化したもので、自ら「創造主」と称する。
全ての戦いが終わった後に元の姿に戻ったが、ソニックの願いによってランプに再度封じ込められてしまい、最後はソニックと生き返ったシャーラによってイビルファウンドリーの溶鉱炉に捨てられた。
ファンからは「練り消し」とも呼ばれる。
声 - 金丸淳一
本の世界を救う為に、3つの世界リングと裁きの炎を偶発的に取り込んで変身した姿。
かなり凶悪な風貌で口調も威圧感があって攻撃的だが、芯は元のソニックと変わらない。