概要
サーキットなどで二輪レーサーが身につけるツナギ状の防具である。正式には「レーシングスーツ」と呼ばれるもので、ライダースーツは厳密に言えば誤称である。
「革ツナギ」と呼ばれることもあるが、pixivではほとんど使われていない。
革ツナギの名の通り牛革でできており、転倒時にライダーが地面に擦りつけられたときの摩擦から守ってくれる衣装である。また、ライダーが空中に放り出されて地面に叩き付けられた際脊椎のダメージを軽減するために脊髄パッドなどを埋め込んであるスーツも存在する。通気性を良くするために間接部をメッシュにしたものや、ヘルメットと背中のラインをつなげるように背中に膨らみを持たせたものなど、様々な種類のライダースーツが今日ラインナップされている。ライダーの生命を守るために様々な機構が盛り込まれていることと製造に手間が掛かることもあって、ライダースーツは基本的に高価である。
ライダーとしては革ツナギがトップクラスの防具となっており、それはサーキットでスポーツ走行をするライダーはもちろん、遠距離を走るツーリング中のライダーも着用することもある。そのため遠出すると道の駅などでツナギを着ているライダーが居ることもあるが、万が一転倒したときのことを考えれば大げさな装備とは言えない。
作品によっては素肌に直接着用している絵もあるが実際に行うのは自殺行為なので絶対にやってはいけない。なぜなら危ない上にプロテクターが素肌にこすれてメチャクチャ痛いから・・・。
pixivでは、むしろ上記のようなライダーのイラストというよりむっちりナイスバディの女性が着るとおっぱいでチャックが閉まらなくて谷間を見せ付けたり、そうでなくても身体のラインを強調してしまう素敵な服として描かれている。どちらかと言えば、新世紀エヴァンゲリオン等に登場するパイロットスーツっぽい扱いであると言える。
野暮なことを言えば、現在のライダースーツは肘や膝などの体の出っ張った場所にプロテクターを装着しているためボディラインが現れにくい構造になっているので、実際はそれほどセクシーな装備でもない。
一般的なイメージであるピチピチのライダースーツは、年代的には数十年前に使用されていたものである。かなり昔の代物ということになるが、セクシーさではピカイチであるのは言うまでも無い。
ライダースーツはライダーの防具としては最上位の存在だが、高価で手が出しにくいことと装着すると動きにくくなることもあって、これを日常的に使うライダーは少ない。ライダーの装備として一般的なのはライダースジャケットである。