概要
1994年2月19日に発売されたファミリーコンピュータ用ソフト。
ゲームフィールド内にいるすべてのモンスターを消すことが目的の落ち物パズル。
このゲームでは画面上から降るモンスターや、モンスターを消すために必要な爆弾の落下を速めることはできるが、左右への移動や回転をさせることはできない。
プレイヤーは主人公のキノピオを操作し、接地したモンスターや爆弾を並べ直すことでこれらを消していく。
妖精が爆弾を降らせる「爆弾タイム」とワリオがフィールドの天井となっているドッスンを下げる、ドドリゲスがモンスターを降らせるなどの邪魔をする「モンスタータイム」の交互に繰り返される。
爆弾は同じ色が縦・横・斜めいずれかに3個以上並ぶと消える。同じ色のモンスターと混ぜて消すこともできるが、モンスターを消すにはそれと同じ色の爆弾が1個以上必要となる。
爆弾を含めて同じ色が縦・横・斜めいずれかに3個以上並ぶと消える。
ただしモンスターの中には斜め方向で並べないと消せない者や、一度並べただけでは消えずに再度爆弾を使用しなければならない者もいる。
同じ色の爆弾のみ、もしくはモンスターと爆弾を5個上並べて消すと「ダイアモンド」が登場し、ダイアモンドは爆弾のかわりに使用することができる。
ダイアモンドを消すとフィールド内にいる同じ色のモンスターが全て消え、ドッスンが上がる。
ただし同じ色の爆弾やダイアモンドは消えない。
ちなみに、ダイアモンドは持ち運びをすることはできかったが、サテラビュー版(及びSNES版)では、持ち運びすることができた。
ストーリー
ある日、妖精達が住む「平和の森」にワリオがやって来て、「平和の森」を「ワリオの森」と名づけて勝手にのさばり始めました。
森に住む妖精達は、爆弾を作り出す力は持っていますが、それを使って戦う事はできません。
その事を聞き付けたキノピオが、ワリオを倒すために森へ向かいます。
果たして妖精の力を借りてキノピオは、ワリオとその手下のモンスターを追い払って、森の平和を守ることができるでしょうか。
キャラクター
主要キャラ
マリオシリーズとしては珍しく、このゲームの主人公として登場している。
アクションゲームの操作キャラクターとして登場するのは『スーパーマリオUSA』以来。
VSモードでは、2P専用の緑色のキノピオが登場する。
このゲームでは爆弾タイムの画面端でキノピオを応援する。
ゲームのストーリーには一切関わらない。
「平和の森」を乗っ取った張本人。ラウンドゲーム(タイプB)では、ラウンド69で彼のニセモノが登場し、ラウンド99、119、(略)、239で本人と戦うことになる。
『スーパーマリオくん』ではワリオがずっと木の中の城ですごしていたため、大木と融合して「ワリオツリー」として登場し、マリオたちに襲いかかる。
最期は最終回でマリオをワリオに倒されたくないと友情出演を果たしたクッパのジャイアントスイングで飛ばされたマリオによって、妖精達に伝わる『邪悪を打ち破る正義のオノ』を額に直撃させられ敗北した。
ちなみにこの時に長老により『悪しき者、醜き者、屁臭き者』と呼ばれた事に怒り、根っこが切られた事を良い事に空中から毒ガスを撒き散らして森を壊滅させようとした。
しかし、これにより毒ガスをおならと解釈すれば自分から正義のオノに打ち破られる者になってしまったと言える。
本山一城による『スーパーマリオ ワリオの森』では少年時代にピーチ姫に恋するマリオに嫉妬し、アクマンの封印を解いた張本人。ピーチ姫とキャサリンをモンスターたちに攫わせ、ピーチ姫との結婚を行おうとするが、マリオとワンダがピーチ姫を助けに来たため、アクマンと合体し、サタンワリオとしてマリオたちに挑むも、対決の末に封印されたが、20年後に復活しマリオたちにリベンジを挑むため、ちびルイージを悪魔の生贄として捧げ、デビルイージとしてマリオと戦わせるも再び敗北し、アクマンの封印を解いた罪滅ぼしとしてマリオたちの畑仕事に酷使される羽目になった。
ワリオの手下として登場しているカラス。「モンスタータイム」でモンスターを降らしてくる。
普段はゲームフィールドの上に留まっているが、ワリオに体当たりされると落下しゲームフィールドを圧迫、キノピオを苦しめてくる。
スーパーファミコンのサテラビューで配信されていた「ワリオの森 爆笑バージョン」で登場。
ゲーム画面において田中裕二は画面端でキノピオを応援する役として、太田光はドッスンとしてそれぞれ出演した。
モンスター
- ウマウマ(画像右下)
長く垂れ下がった耳が特徴のモンスター。
スーパーマリオくんでは左手を右の耳から左の耳に通して右の鼻をほじるという凄い特技を披露する個体が登場。
後述の5匹のエリート達のリーダーとしてマリオ達と戦った。
- ベイジー(画像中央下)
『スーパーマリオUSA』に出てくる野菜のようなモンスター。
- トッポ(画像左上)
クルクル巻いた耳とカエルのように大きい口を持つモンスター。
- バーソロミュー(画像右)
スカートをはいたチアガールのようなモンスター。
斜め方向でしか消せない。
名前がどっかで聞いたことがある?それは違うキャラだから。
- ソラリ(画像右上)
ジャミラのような体格のハート型の顔した人型のモンスター。
バーソロミュー同様、斜め方向でしか消せない。
- ヒュードー(画像左)
センスのように大きく平らな手を持ったモンスター。
爆弾を使うと色が変わるので、ふたたび爆弾を使用すると消える。
- マイコニン(画像左下)
いつもニコニコしているキノコ型のモンスター。爆弾を使うとしばらく点滅するので、その間にもう一度爆弾を使用すると消える。
『スーパーマリオくん』では合体をしまくっており1回目はアクマンの配下として合体するもマリオの奇策ブドウシュート(連結した爆弾を蹴り飛ばす)で倒された。
2回目はエリートと言える5匹が合体し、ワリオ顔のサイコロのモンスターへとなってマリオ達と激突した。
上も含んだ全方位をカバーし圧倒した後にマリオ達を閉じ込めて吊天井の罠で倒そうとするものの妖精達により罠が破壊されて失敗。
最後はルイージにより爆弾化したマリオを上の顔の口の中に入れられて倒された。
ラウンドゲーム(タイプB)のボス
- アクマン
悪魔のボス。詳細は→アクマンを参照。
- デ・ブー
豚のボス。詳細は→デ・ブーを参照。
- メイドー
人魚のボス。詳細は→メイドーを参照。
- ゴーラ
ゴリラの石像のボス。詳細は→ゴーラを参照。
- シーサ
ホネの魔法使いのようなボス。詳細は→シーサを参照。
- ドラゴ
ドラゴンのボス。詳細は→ドラゴ(マリオシリーズ)を参照。
漫画版のみのキャラ
『スーパーマリオくん』、『スーパーマリオ ワリオの森』に登場するキノピオの仲間だが、実質マリオが主役である。この4人は、原作となるこのゲームには登場しない。
彼らの出番もあいまって、『マリオくん』と『スーパーマリオ ワリオの森』では主役であるはずのキノピオが空気だったりする(マリオくんの5話目を読むまで、原作未プレイの人の中にはキノピオが主役だと知らなかった者も多いのではないだろうか)。
マリオくんではマリオとルイージがワリオ相手に本気で装備(スーパースコープまで用意していた)を整えるという珍しい描写がある(ヨッシーが遠足気分で用意した食べ物入りのリュックを間違えて持ってきてしまったので結局使わずじまいだが)。
本山版ワリオの森ではヨッシーは登場せず、ピーチ姫がマリオと結婚しており、ルイージがマリオとピーチ姫の子供だったり、本作のコミカライズのみの設定となっている。
『マリオとワリオ』で初登場した妖精。
爆弾を作り出すことはできるが、それを使ってワリオと戦うことはできない。
キノピオをサポートしてくれるなど世話好きである。
余談
ワリオが純粋なる悪役として登場した作品は、実は現在(2022年)まで行ってもこれが最後である。
マリオカートやらマリオパーティやらでいくら敵対した所でプレイヤーキャラとして使えるし、マリオと堂々と戦って勝つこともできる。強いて言えば『いただきストリートDS/Wii』では敵としてしか登場しないが、主人公がプレイヤーキャラでありマリオであろうとライバルでしかないゲームである以上その意味合いは薄い。
例外を挙げるとすれば『DanceDanceRevolution with Mario』や『マリオテニスエース』だろうか。他のワリオ悪役作品よりもスケールの小さい悪役ではあるが。
と言う訳で貴重な悪役のワリオ様を見たい人はプレイする価値があるかもしれない?
更に任天堂が発売したファミリーコンピュータ用ソフトとしても最後の作品になっている。
関連タグ
マリオシリーズ キノピオ ワリオ ファミリーコンピュータ パズルゲーム