概要
ゲームセンターによく置いてある、クレーンで人形・ぬいぐるみやら馬鹿でかいお菓子やらの景品を掴むプライズゲームの俗称。商品名としては1985年からセガが発売したクレーンゲーム筐体のブランド名である。
本来「UFOキャッチャー」はセガの登録商標なのだが、クレーンゲーム全般をこう呼ぶ場合も多い。
ナムコのクレナフレックス等セガ以外の会社のクレーンゲームにも独自に名前はついているが、ブームの火付け役となった機種がこのUFOキャッチャーであったことが起因して、この俗称で呼ばれることも多い。昔の感覚でテレビゲームをファミコン呼ばわりするのと同じ現象で、プリクラやウォークマンなどと同じく一般化名詞しつつある商品名である(余談だが、プリクラもセガの商品名である)。
歴代筐体
UFOキャッチャー
1985年登場の初代機。
UFOキャッチャーDX
1987年登場のマイナーチェンジ機。さらにマイナーチェンジしたDX2も存在する。
なお、稼働当初は電源オフ時のアームの移動に関するバグが存在し、1990年頃に基板交換によるアップデートがされるようになった(アップデート版の大半はちびまる子ちゃんのテーマ曲が流れる)。
NEW UFOキャッチャー
1991年発売の機種。初のフルモデルチェンジ。初代ソニックのBGMが流れる機種(ROM交換により別の曲に差し替えられている場合がある)。
そのため、一番耳にされたドリカムの曲はこの機種のBGM、といわれることもある(厳密には作曲者は中村正人だが)。
現在もそれなりに現役で動いているNEW機が存在する。
NFLコラボの機種も存在する。
UFOキャッチャーEX
1994年発売の機種。アームに電光表示がつき、顔が表示される。なお、残り回数表示やエラー表示もアームを使用する。また、景品の獲得・非獲得を判定する超音波センサーを搭載したり、アームの爪がプラスチックだったりと本機種独自の仕様があるが、それが仇となって故障が頻発しやすく、従来の仕様に近づける改造を行う店舗もあった。
UFOキャッチャー21
1996年発売の機種。アームの顔がなくなるなど、EX機で改められた仕様から旧来の機種の仕様に近づいたが、景品獲得判定のセンサーは赤外線式に変更された。
UFOキャッチャー800
1998年、景品の上限価格が800円に改正されたのに合わせ、大型景品に対応した機種として登場。名前はもちろん景品の上限価格にちなむものだが、景品の重量も800gまで対応するという意味も込められている。
UFOキャッチャー7
2001年に発売された機種。クレーン降下を途中で止める機能がオプションで追加できるようになった。
大型景品対応版のMAXエディション、マイナーチェンジ版のセカンドも存在する。
NEW機と同等か、それ以上に普及したためか発売から20年以上経過した現在でも現役で動いてる機種が存在する上に、オンラインクレーンゲームでも主力の機種として活躍が続く。
この機種が普及した理由としては、90年代に普及したNEW機の発売から10年経過、それ以前の初代機だと16年経過しており、それらの置き換えの需要や、クレーンゲームがビデオゲームに代わりゲームセンターの主要事業と化し、規模が拡大していることが考えられる。
なお、この機種以降ナンバリングが通常になる。
UFOキャッチャー8
2008年に登場した、ナムコ版クレーンゲームクレナフレックスを参考に開発され、自由度が高まった。
省エネ版のセコンドが2011年に発売されている。
UFOキャッチャー9
2014年に登場した機種で、液晶モニターを採用した現行機種。
UFOキャッチャートリプル
超大型の3本アームの機種。UFOキャッチャー9をベースに開発されている。
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余談
- 最近ではガチャポン同様、国際空港で小銭を余らせた外人の間でも流行っている。
- 内蔵音楽には『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のアレンジVerなどが使われている場合も。
- この機種に限らず、ゲーム会社が製造する製品には自社のゲーム作品のBGMを使う例もしばしばある。
関連タグ
キャッチャーリガニー:『魔進戦隊キラメイジャー』に登場する、UFOキャッチャーをモチーフにした邪面獣。