マリオパーティ(初代)
さいしょのまりおぱーてぃ
NINTENDO64で発売された、マリオシリーズのキャラ達(マリオファミリー)が様々な舞台でスーパースターを目指すボードゲーム。後にパーティゲームの定番となるマリオパーティシリーズの記念すべき最初の作品。
各キャラクターの名前を模した6種類のマップとある条件を満たすと遊べるようになる2種類の隠しマップが用意されており、シリーズ最初の作品ながら後発作品と比較して遊べるマップは多め。
ドンキーのジャングルアドベンチャー
難易度⭐︎
ジャングルに隠された宝を探すのが目的。バッタンが道を塞いでいたり、ハプニングマスを踏むと岩石が転がってきてルートにいるキャラを強制移動させてしまう。クッパに奪われるコインの枚数は遭遇1回につき10枚であり全コース中難易度は低い。
ピーチのバースデーケーキ
難易度⭐︎⭐︎
大きなケーキで仕上げを目指すのが目的。ハプニングマスを踏むと相手のスターを奪うパックンフラワーを植えたり、クリボーのフラワーくじでは運が悪いとクッパがいるルートへ進む事も。クッパに奪われるコインの枚数は遭遇1回につき20枚。
『マリオパーティスーパースターズ』にてリメイクされた。
ヨッシーのトロピカルアイランド
難易度⭐︎⭐︎
南国の島でピンク色のヨッシーを助けるのが目的。ドッスンが道を塞いでいたり、ハプニングマスを踏むとキノピオとクッパの位置が入れ替わる。クッパに奪われるコインの枚数は遭遇1回につき30枚。
『マリオパーティスーパースターズ』にてリメイクされた。
ワリオのバトルキャニオン
難易度⭐︎⭐︎
荒野でボム兵と赤ボムの戦いを終わらせるのが目的。彼らの前を通ると大砲で飛ばされ、ルーレットで着地地点を決める。クッパ遭遇1回につき20コイン奪われる上にランダムに飛ばされる。
ルイージのエンジンルーム
難易度⭐︎⭐︎⭐︎
謎の機関室にあるエンジンを起動させるのが目的。ターン毎に赤と青のゲートが入れ替わり進行ルートが変わる。最初からプレイできるマップの中では一番難易度が高い。クッパ遭遇1回につき20コイン奪われるが、その前にコインを1枚入手するため奪われるコインは実質19枚。
マリオのレインボーキャッスル
難易度⭐︎
天空にそびえ立つ城に虹をかけるのが目的。ゴール地点にキノピオがいるが、ハプニングマスを踏むか会うたびにクッパと入れ替わる。マップ自体はシンプルだがスターの入手は運次第であり、誰もキノピオもしくはクッパに会うことなくゲームが終了する事も。
全コースの中でクッパ遭遇1回につき40コインとクッパにコインを奪われる枚数が最も多い事から難易度詐欺ステージとして有名。
『スーパーマリオパーティジャンボリー』にてリメイクされた。
クッパのマグママウンテン
難易度⭐︎⭐︎⭐︎
上記6つのマップを遊ぶとショップに地図が並べられて購入すると遊べるようになる。
火山に佇むクッパを倒すのが目的。ハプニングマスを踏むとクッパの攻撃で青マスが2ターン赤マスになってしまう。クッパに遭遇するとスターを奪われる(スターが無い場合は20コイン)。
えいえんのスター
難易度⭐︎⭐︎⭐︎
上記7つのマップを遊んでスターを100個集めると遊べるようになる。
クッパに奪われたスターを取り戻すのが目的。ワープで移動するがクッパに出会ってしまうとスター(スターが無い場合は20コイン)を奪われた後スタート地点に戻される上、ワープのルートも変更されてしまう。開始直後にノコノコがクッパに吹っ飛ばされるので周回してもコインは貰えず、ハプニングマスを踏むと全員スタート地点に戻されてしまう。スターはミニクッパとのサイコロ勝負に勝たなければならないが、プレイヤー側は8~10しか出ないため負ける事はほぼ無い。なお、初回時このマップをクリアしないと他のマップを遊ぶ事ができない。
マリオパーティシリーズといえば多種多様なミニゲームが目玉要素のひとつだが、シリーズ最初の作品だったのもあり、本作では4人で協力したり1人だけ失敗したらコインを失ったりなど、後発作品のボーナスミニゲームのように勝敗に関わらずコインを獲得できたり、多めに獲得できるミニゲームが多い。また、つなひきデンジャラス、クッパのきもちなど一人側があからさまに不利なミニゲームが多い(ちなみに、逆に3人側があからさまに不利なミニゲーム(くれくれ!クレーンなど)まで存在している)のも特徴的で負けた後の演出もパックンに食い殺されたり、など後味が悪い。ボードゲーム終了時にビリになったキャラが悲惨な目に遭わされる(この要素はマリオカート64にもあった)など敗者を貶めるシーンもあり、一部の演出や、多数の友情破壊要素などからファンからは「闇のゲーム」「リアルファイトの原因になりかねない」と称されている。
また、コントローラーのスティックを回転させるミニゲームが何種類か収録されており、CMでやっていたもの相まって当時手のひらに3Dスティックを押し当てて回転させるプレイヤーが続出。手の皮がめくれる怪我が多発したりスティックの寿命を縮める原因にもなったため、後発作品ではこのような操作のミニゲームはほぼ登場しなくなった。
上記の影響かは定かではないが本作はNINTENDO64で発売されたマリオパーティシリーズの中で『マリオパーティ3』と共にバーチャルコンソールで一度も配信されていなかったが、2022年9月13日のニンテンドーダイレクトにおいてNintendo Switch Onilneで『3』と共に初めて配信されることが決定され、本作は『マリオパーティ2』と一緒に同年11月2日から配信された。
その後、『マリオパーティスーパースターズ』で第1作目『マリオパーティ』からスティックを回転させるミニゲーム2種類がリメイクされ、操作方法も当時のままだがミニゲームの説明画面で手のひらでスティックを回転させないよう注意を促す文面が記述されており、上記のNintendo Switch Onilneでも本作を開始する際に同様の注意書きが画面上部に表示される。
なお、一人側があからさまに不利なミニゲームやコントローラーのスティックを回転させるミニゲームに目が行きがちな本作のミニゲームだが、それ以外にも、それ以降の作品のミニゲームと比べるとかなり異質なミニゲームも存在する。最も有名なのが「いろいろキノコ」で、開始してからしばらくした後にヒップドロップなどで滞空時間を稼ぐことで、正しいキノコに移動しなくても生き残れてしまい、さらに時間が経つと、(制限時間が無制限であることもあって)場外に出ない限りリタイアすることが不可能になるという状況にすることが出来る(後に『スーパースターズ』で再録された際や続編で「いろいろダッシュ」としてリメイクされた際には、前者は制限時間が追加、後者はゲームテンポが上がっても足場が消えている時間が変化しなくなり、ヒップドロップの滞空時間などで耐久することは不可能になったため、上記の現象は発生しなくなった)。
本作ではゲーム終了後に獲得するコインとスターがCOMは除外されるが、ポーズ画面でCOMをプレイヤー操作に変更すれば4人分のコインとスターを獲得する事が可能。
初代の時点ではまだアイテムはなかったが、獲得したコインは様々な効果があるサイコロなどショップで購入するとボードマップでランダム発生する設定があった。
ミニゲームもコインを支払って購入しないと自由に遊べないが、ミニゲーム自体はミニゲームアイランドを最後まで遊べば全て出現する。
ちなみに、スターを99個集めた状態でキノピオの前に行くと、なんとその専用のメッセージが用意されている。そのメッセージの内容は、スターがもう持てない程に集めた事を褒めてくれるという感じの内容であり、20コイン以上持っていた状態でも、スターを交換することは不可能。
「Wow! Amazing! You can't have any more Stars than this! If You lose any, come back again.」(参考。なお、このメッセージは海外版のメッセージである)
なお、今作でスターを99個集めるのは非常に困難。アイテムが登場していない関係上、以降の作品と比べると自由度が低いという点もあるが、本作のサイコロの仕様も、以降の作品とは異なり、ターンの初めに出目が全員分決まっていて、どのタイミングで叩いても目は変わらない(本作に限らず、当時のボードゲーム作品では、容量節約のために、その場で乱数を決定するのではなく乱数表の結果を順に割り当てていく仕様が多かった)という仕様が存在していた(流石に問題視されたのか、『2』の仕様はリアルタイムで乱数が変動するようになった)ため、正攻法はもちろんのこと、TASでもこの条件を満たすのは非常に難しい。