マリオカート64
まりおかーとろくじゅうよん
1996年12月14日にNINTENDO64で発売されたマリオカートシリーズの第2作目で、日本で最も多く売れたNINTENDO64のタイトルでもある(全世界ランキングではスーパーマリオ64に次いで2番目)。
前作スーパーマリオカートをベースに様々な面でパワーアップを遂げており、その中には現在まで引き継がれてお馴染みとなった要素も多い。
(変更点が多いため、現在でもお馴染みの要素を中心に挙げる)
・コースが3D化して高低差が付くようになり、全体的にコースが長くなったことで1ラップが3周に変更。
・1カップのコース数が4コースになり、新作コースは4カップで16コースに。
・グランプリにて150ccが最初から選択できるように。
・3人ならびに4人対戦ができるように。
・ドライバーキャラクターの分類に3タイプの重量制が導入され、重量によって特色が分かれる。
・前作からあるマリオサーキットやクッパキャッスル以外にも、キャラクターの名前を冠したコースが多数登場。
・ナンバリングとして徐々に難易度が上がるタイプのコースはなくなったが、違う名前のコースとBGMを共有するコースが登場。
・本作の参戦キャラクター8人(下記参照)は以降のマリオカートシリーズでも固定されて常連に。
・キャラクターにボイスが付いた。
・コインが廃止された。
・アイテムはコース上で一定時間ごとに復活するアイテムボックスから取得するように。
・新アイテムとしてキノコやバナナやこうらの複数セットが初登場したほか、「にせものアイテム」「パワフルキノコ」「トゲゾーのこうら」(それぞれ後のシリーズ名称での「にせアイテムボックス」「パワフルダッシュキノコ」「トゲゾーこうら」)も初登場。
・COMもアイテムボックスを取得、アイテムで攻撃してくるように。
・サーキット系コースでは観客がいる。
・コース脇にマリオらの企業看板(後述の余談を参照)が掲げられている。
・タイトル画面と表彰式の場面で前作スーパーマリオカートでの同じ場面テーマのアレンジが含まれる。
マリオGP
1人または2人で出来るモード。8人で4つのコースを走り、ドライバーズポイントを競う。
排気量は50cc→100cc→150ccの順に敵が速くなり、150ccモードをすべてゴールドカップでクリアすると、コースが左右反転した「おまけ」モードが選べるようになる。
前作に登場したドンキーコングJr.に代わりドンキーコングが、ノコノコの代わりにワリオが登場した。
ちなみに開発段階ではドンキーコングではなくカメックになっており、実はカメックが出る予定だった。(彼がマリオカート参戦を果たすのは25年後となる)
前作は選んだキャラクターによって、開始時のスタートグリッドは異なっていたが、本作ではクッパ(先頭)→マリオ→ワリオ→ドンキーコング→キノピオ→ヨッシー→ルイージ→ピーチ姫の順番で固定されており(ただし、フラワーカップのみマリオとピーチ姫の順番が入れ変わる)、プレイヤーが選んだキャラクターは最後尾(2Pキャラは7位)となる。
通常は前に詰める形となるが、選んだキャラクターによってはその順番が下記の通りになる。
プレイヤーがマリオの場合(フラワーカップのみ)
クッパ(先頭)→ピーチ姫→ワリオ→ドンキーコング→ルイージ→ヨッシー→キノピオ→マリオ(プレイヤー)の順番となり、こちらはルイージとキノピオの位置を入れ変えた形となる。
2Pモードでプレイヤーがマリオとルイージの場合(フラワーカップ以外)
クッパ(先頭)→ヨッシー→ワリオ→ドンキーコング→キノピオ→ピーチ姫→2P→1Pの順番となり、ルイージもプレイヤーに選ばれた事でヨッシーが2位スタートという変則パターンになる。
2Pモードでプレイヤーがマリオとキノピオの場合(フラワーカップのみ)
クッパ(先頭)→ルイージ→ワリオ→ドンキーコング→ヨッシー→ピーチ姫→2P→1Pの順番となり、ピーチ姫が他の2Pモードのカップと同じく6位スタートという変則パターンになる。
本作はドライバーズポイントの優先順位が完全に固定されており、本作では同率ポイントになった場合はプレイヤー→マリオ→ルイージ→ヨッシー→キノピオ→ドンキーコング→ワリオ→ピーチ姫→クッパの順番で優先されており、つまりフラワーカップのスタートグリッドと完全に逆である。
その為、最終レース前に優勝や表彰台の可能性がなくなるCPUがハッキリとわかる形になっていた。
コース名の隣に書いてあるハードはそのハードで復刻されたコースを表す。
現時点でリメイクされてないのは、ワリオスタジアムとダブルデッキのみである。
本作は何故か軽量級が加速、最高速度が共に速いという設定になっている。しかし安定性は低く、当たり負けしやすい。
重量級は加速が遅くとも、安定性が高くカーブ時の減速もしない、また体当りしたとき相手を妨害できる。
中量級が不憫な設定になってしまっている。
どういう理由か、本作のCPUは不正が多い。プレイヤーの視界の外に行けばマップの仕掛けにも殆ど引っかからずに異常に加速するため引き離しても追い付かれてしまう。また、ライバル以外のCPUがトップになると、チートとも言えるほどの鬼加速で2位以下を引き離していき、トラップにかからない限り絶対に逆転不可能な差をつけられてしまうことも多い。
この現象が発生するのは、2人いるライバルのうち常に上位に行くライバルがスピンした場合であり、通常はもうひとりのライバル以外のスピードが大きく減速し、出遅れたライバルがすぐ追い付くが、大きく出遅れて他のCPUと差がつくと上記の展開が発生しやすい。
また、アイテムを使用するようになったと上述したが、なぜかアイテムボックスを取るよりも先にアイテムを使っていることも(特にレインボーロードがわかりやすい)。
この仕様も相俟って、おまけモードのキノピオハイウェイでのCPUに殺意を抱いたプレイヤーも多いのでは?
なお本作はバグが多く、これを悪用してプレイヤーも様々なコースで不せi…反則スレスレの特大ショートカットができる(言うまでもなく、本作のコースのリメイク版ではこれらのバグは修正されているが)。
(上記のうちノコノコビーチのジャンプ台のみ、後年の作品でも正式な仕様として残されている)
不正は無かった。いいね?
なお、CPUはグランプリ開始時のスタートグリッドで走行ラインが決定しており、1位と4位と7位は右、2位と5位は中央、3位と6位は左を走行するようになっている。
その為、ライバルの走行ラインを常に妨害しておけばショートカットなしでも圧勝する事もできる。
各コースには1周の全長が設定されている。最短がモ〜モ〜ファームの527m、最長がレインボーロードの2000mである。
カートの速度は100ccで概ね70km/h程度。
4人のバトル時には、ばくだんミニカーが最大2台登場できるが、
ばくだんミニカー同士で衝突すると爆発せずに突然消えてしまう。
エンディングのスタッフロールのスペシャルサンクスの中に「RARE LTD.」の記述があるが、実は本作で使用しているドンキーコングの3Dモデルはレア社から提供されており、いわゆる「素材データ提供」の形で本作に関わっている(但し、この事は海外版のエンディングスタッフロールにしか記述されておらず、日本版では取扱説明書に記述があるのみ)。
作中のコースには、実在の各ロゴの企業を模した看板が各所に掲げられている(いずれも海外版やNintendoSwitchOnline配信版では差し替えられている)。
- Marioro→元ネタはタバコのMarlboro(マルボロ。フェラーリやマクラーレンのスポンサー)
- Luigip→元ネタは石油会社のAgip(アジップ。フェラーリやベネトンのスポンサー)
- Yoshi1→元ネタは石油会社のMobil1(モービル石油。ウィリアムズやベネトンのスポンサー)
- KOOPA AIR→元ネタはタイヤメーカーのGOOD YEAR(グッドイヤー)
- Shot!→元ネタは石油会社のShell(昭和シェル石油。マクラーレンやフェラーリのスポンサー)
- 64→元ネタは76(ガソリンスタンドおよび燃料のブランド)
海外版ではキャラボイスやゲーム内アナウンスの声が変更されている。
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