「おばけは し な な い」
「ケッケッケ・・」
概要
任天堂のゲーム、マリオシリーズに登場するオバケ。W字型の眉毛に牙のある口、いつも舌をだした小憎らしい面構え、丸っこい体型とオバケらしくもあまり恐怖は感じさせない。
オバケらしくいたずらっ子な一方でとても恥ずかしがり屋で、マリオと視線が合うと恥ずかしさのあまり手で顔を隠し動かなくなるが、背中を向けると口を開けて近寄ってくる。
この性質は(派生種も含めて)ゲーム中でも踏襲されており、マリオが背を向けるとゆっくり接近してきて接触ダメージを与えてくる反面、マリオが正面を向いているとその場に静止する。
名前の由来は「人物名のテレサ」+「照れ」であると思われる(時代的にアジアの歌姫と言われ、絶大な人気を誇っていた台湾の歌手「テレサ・テン」、もしくはアルバニア生まれの尼曽「マザー・テレサ」だろうか?)。
英名は「Boo」で、これは「Peek-a-Boo(いないいないばあ)」が由来と思われる。
砦やお化け屋敷で出現することが多く、お化け故に物理攻撃が通用しづらいのか、基本的に踏んでもファイアボールでも倒せないが、倒し方はシリーズによって異なる。
例
一応は敵ではあるものの、シリーズによってはマリオに味方してくれたり、独自に徒党を組んで悪さを働いたりしている。お化けの中では格が高いのか、ルイージマンションシリーズではザコオバケや名有りオバケとは違う形で対処することが多い。
一部パーティゲームではプレイアブル扱いだが、どちらかというと、トリッキーなテクニカルタイプであることが多い。
上述の通り、テレサは背中を向けると襲ってきて、顔を合わせると恥ずかしがって手で顔を隠して動きを止めるのが基本的な動きだが、例外も存在する。その基本的な挙動を利用して、避け易い場所に誘導してジャンプで一気に突破したり、一か所に集めて足止めしたりする立ち回りが有効。
マリオキャラクターの中でも屈指の怖さと愛らしさを兼ね備えるゴースト代表キャラである(と言うのも作者によって完全に二極化するため)。
『スーパーマリオブラザーズ3』で初登場し、その後様々なシリーズに登場。
マリオパーティシリーズなどマリオサイドに付く場合もある。その場合、ミニゲームなどには赤、青、緑など多彩な色でテレサが登場することが多い。
マリオカートシリーズではアイテムや背景としてとして登場。アイテムの主な効果として一定時間の無敵とライバルからアイテムの奪取がある。ホラー系やお化け系コースの背景、妨害ギミックとしてシリーズを通して登場する。
『マリオカートアドバンス』ではテレサが住んでいる湖の桟橋を走るテレサレイクが登場する。
基本的に無敵であることが多いが、スター状態であれば倒せる。
他にも『スーパーマリオブラザーズ3』ではハンマーなどで倒すことができ、『ヨッシーアイランド』や『スーパーマリオ64』などは後ろを向いたまま攻撃することで倒すことができる。また、『スーパープリンセスピーチ』や『スーパーマリオギャラクシー』などでは光をそのまま当てることでも倒すことができる。『スーパーマリオRPG』やマリオ&ルイージRPGシリーズ、ペーパーマリオシリーズなどでは普通の攻撃方法で倒すことができる。
『スーパーマリオギャラクシー』でオバケマリオに変身していると、照れるどころかマリオに惚れて好意剥き出しで突撃してくる。この状態のテレサにぶつかってもダメージはあるので注意。
照れ屋という特徴の他、『マリオストーリー』や『マリオパーティ4』等では音楽好きであり、同作品においては音楽にまつわるミニミニゲームやカードイラストなどにおいて多数反映されている。
『スーパーマリオ64』のテレサ達のコースであるテレサのホラーハウスでもコースのイメージとあまりにもかけ離れた陽気な音楽が流れている場所がある。
『スーパーマリオブラザーズワンダー』では2Dアートワークのようなデザインで登場する他、音楽好きという設定が公式で明言された。
その他の活躍
『スーパーマリオブラザーズ3』を選択すると遊べる2人対戦専用「BATTLE MODE」で、旧作におけるファイアボールの代わりにトラップとして登場する。効果自体はかつてのファイアボールと変わらない。
- スーパーマリオメーカー
配置できる敵キャラの1匹として登場。
振ってぐるぐるテレサにしたり、足場と合成してネッチーにしたりすることもできる。お化け屋敷以外の場所にも配置できるため、コース作成者の創意工夫によっては雲の中に配置して不意打ちをかますなんてことも……
- マリオパーティシリーズ
主に相手のプレイヤーからコインやスターを奪ったりミニゲームに登場。
『マリオパーティ5』以降はプレイアブルで操作できる作品も増えており、過去作での役割は他のキャラが担当している。
- マリオテニスシリーズ
操作キャラクターとして登場。トリッキータイプのキャラクターで、ショットが非常によく曲がる。
流石に恥ずかしがり屋ではない。
- ルイージマンション2
全部で32匹(+キングテレサ)が登場。
のろい玉という人魂のような何かを操り、物を消してしまう能力を持つ。触れるとダメージを受けるのですぐに吸い込んで片付けよう。
ミッション1つにつき1匹がステージのどこかに隠れており、消えたものをダークライトで実体化させると出現する事が多い。ダークライトを当てるとしばらくダウンしてベロがだらりと垂れ下がるので、Aプルで吹っ飛ばしてHPを0に必要がある。
またタイムアタック用のサイドミッションに挑むにはそのエリアのテレサをすべて捕まえる必要がある。
32匹いるテレサたちのうち、20匹は一度捕まえると以降登場しなくなるという仕様になっており、残る12匹(うちジャンボテレサの10匹分)は挑戦する度戦う。ただし「テレノシン」だけが例外で、初回では必ず戦うのだが、以降登場しないという変わった扱い。
捕まえたテレサはテレサイトというテレサ用のオバケージに入り、観察できる。深海魚専用の水槽みたいなビジュアルをしており、内部には捕まえたテレサがいる。
テレサたちにも性格や名前が設定されていて、登場時にしゃべるが、テレサイトでは捕まえたテレサが一括表示で、個々のセリフや解説などは特にない。
なおテレサ本来の「恥ずかしがり屋」という性格はC-5に登場するテレヤンという個体が該当。「ああ、見られてしまった!」「ああ、テレヤンはずかしい」「ああ、あんまり見ないで…」。
どの個体も必ず「テレ〇〇」という名前になっているが、こいつの場合照れ屋とかけているのだろうか。
主な派生種
『スーパーマリオワールド』、『スーパープリンセスピーチ』に登場する巨大なテレサ。半端なジャンプでは飛び越すことができないほど巨大。なぜ名前がアトミック(原子)なのかは不明(原子核爆弾=アトミックボムから取ったのだろうか?)。
他の作品にもでかテレサなどの巨大なテレサは登場するが、この種との明確な差はない。
- ブロックテレサ
『スーパーマリオワールド』、『ヨッシーストーリー』などに登場。目を合わせると足場へと変形する。
『スーパーマリオサンシャイン』では水をかけることによって足場へと変形する。
『スーパーマリオくん』では、見たものに合わせて自身の形を変える事が出来る個体が登場。そこではマリオが三角形の物を見せる→三角に変形→当時のコロコロではド定番である下ネタのアレを見せる→その形に変形しながら「そんなもんみせんじゃねーよ!」とツッコむという流れに(ちなみにこれがアレ初登場の話になる)。
- テレサ・テン
『スーパーマリオワールド』に登場。10体のテレサがランドルト環(視力検査に用いられる一ヶ所が欠落した輪)のようになって回転している。目を合わせても動きを止めないため、隙間を縫うように潜り抜けるしかない。
この他にも、一か所に留まって出たり消えたりするタイプが存在する。
名前の元ネタはご存知、アジアの歌姫より。色々問題があるので現在は公式でこの名前では呼ばれないだろう。
現在は「ぐるぐるテレサ」という名称である。
『スーパーマリオメーカー』では高難易度コースの立役者として猛威を振るっている。
- バウンドテレサ
『スーパーマリオワールド』に登場。天井や床を跳ねる(バウンドする)ようにして高速で飛来してくる。マリオと向かいあっていても動きを止めることはない。
- びっくりテレサ
『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』に登場。テレサがカメックの魔法で巨大化した2-4のボス。顔を隠している間は透明化していて一切の攻撃が通じないが、こちらがダメージを受けることもない。背を向けて実体化している間に壁や床にぶつけたタマゴ投げの跳弾で攻撃可能。しかし、ダメージを与えるごとに更に巨大化していき、最終的には画面狭し覆うほどの巨体になる。
- ハイテレサ
『スーパーマリオRPG』に登場するテレサの上位種。
最終ダンジョンの武器世界で出現して口内が青みがかった灰色になっている。
テレサが使用していたさけびやライトニングボールの他に新たにウィルオーウィスプを使用するようになっている。
魔法防御は高いものの他の能力は周りの敵より劣るため上記の技に注意すれば脅威度は低め。
『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』や『ヨッシーストーリー』、『スーパープリンセスピーチ』に登場。音を頼りに近づいてくるテレサで目を合わせても動きを止めない分、こちらが動き続けているとどこまでも追いかけてくる。
『ヨッシーストーリー』のものは耳が肥大化し、更にこちらを探る時の演出が強化されており、やたらと怖い。
『スーパープリンセスピーチ』では図鑑には登録されないものの、特定のエリアで集団で現れ画面端から迫ってくる。中には「哀」状態でスピードアップしないと追いつかれてしまうコースもあるので注意。
『スーパーマリオくん』ではクッパ軍団のエリートである単眼のテレサとして登場している。
『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』に登場。攻撃を受け続けると爆発してしまう。爆発すると一定時間点線で描かれたコインを実体化させるスイッチを落とす。
『マリオストーリー』に登場するお嬢様のテレサ。執事のテレサ「セバスチャン」を従えている。
「テレサのやしき」に住んでおり、マリオの味方になってくれる。この作品に登場するテレサは皆友好的で、敵の襲撃を知らせてくれたり、アイテムを売ってくれたりするものもいる。また、この作品のテレサ達は判明しているだけでもハインリヒだのレオンハルトだの豪華な名前がついているらしい。
余談だが、レサレサは『マリオストーリー』内ではズバ抜けた人気を誇り、通常の絵から擬人化までゲームの発売が10年以上経った今でも描かれることの多いキャラクターである。
ちなみに続編の『ペーパーマリオRPG』ではテレサも容赦なく倒されているが、それはこの作品のテレサ達が悪い事をしながらも何の罰も受けなかった為だと思われる。
『ペーパーマリオRPG』と『スーパーペーパーマリオ』に登場する紫色のテレサ。奇襲を仕掛けてくることが多く、テレサよりもタフ。データ上にはアトミックダークテレサもいるが本編には登場しない。
- テレテレサ
『マリオ&ルイージRPG2』に登場するテレサの上位種。紫色で、攻撃時にアイテムを盗んでくる。
ルイージマンションシリーズに登場する大ボス。
複数のテレサ達が合体した事で巨大化した姿。
身体が大きくなった事で気も大きくなっている為、ルイージに真っ向から体当たりしてくる。
倒すには近くのとがったオブジェにぶつけて合体を一時的に解除し、逃げ回るテレサ達をそれぞれ捕まえないといけない。
高評価を狙うのが難しい敵の1体。
同じく『ルイージマンション』で初登場するテレサ達のキング。また、同作のラスボスも担当。
『ルイージマンション2』では目元が黒くなり、怪しく光る紫色の目つきが悪そうな雰囲気を醸し出す。ちなみにオバケージは登録されないため解説文を読めないが、公式ガイドには「赤紫色の王冠が特徴的な巨大テレサ。オバ渓谷のどこかにいて、ルイージを目の敵にしている」らしい。
その後、王冠を新調して『マリオカートダブルダッシュ!!』などにも登場。同じボスキャラのボスパックンとペアで組むことが多く、相性はいい模様。
『マリオカートWii』以降は単独で登場することが多くなる(ボスパックンは犠牲になったのだ……)。キャラ補正としてハンドリング性能やダート走行性能が良くなる。
単独行動が許されている辺り、クッパ軍団の中でも中々上の地位にいる模様。
『スーパーマリオ64』のコーステレサのホラーハウスに登場。
おやかたと呼ばれ強いのかと思いきや、三回攻撃しないと倒せないこと以外はただの巨大なテレサ。3回戦う事になる(その内一体は常にコース内に存在し、ミッション名からも下記のボステレサとして別種と見なすこともできる)。
マリオパーティシリーズなどでも登場していたが、『ルイージマンション』が発売されてからはキングテレサが代わりに登場するようになった。
『スーパーマリオサンシャイン』などに登場。
『スーパーマリオサンシャイン』のものはカジノの地下に住んでおり、豪華な王冠を付け、いつも舌を出している。食いしん坊だが、辛いものが苦手。また、舞台地域が違うためか、通常のテレサと全く違う顔をしている(なお、サンシャインの敵はクッパJr.の直属であり上司の違いが反映されていると言える)。
『スーパーマリオ64』や『スーパーマリオボール』では巨大なテレサのような見た目であり、『スーパーマリオボール』の方では「ビッグテレサ」という名前が使われることもある。
- ガスボステレサ
『マリオパーティー』のミニゲーム「てらせ!テレサのやかた」に登場する、その名の通りガスのような身体の巨大なテレサ。触れた相手を取り込み、テレサを憑依させて自分の元へと引き寄せる。強い光に弱く、コース最奥にあるソケットに電球を嵌め込み、タイトル通りテレサの館を照らすことによってゲームクリア。電球を持ったキャラが取り込まれると失敗。
『スーパーマリオサンシャイン』に登場。物欲しそうな顔をして通路を塞ぐ。ヨッシーで食べて倒すことができる。
『スーパーマリオくん』ではヨッシーの友達になっている。
『Newスーパーマリオブラザーズ』に登場。
目を合わせると空気を吸い込んで大きくなり、振り向くとその空気をプーッと出しながら迫ってくる。膨らめるサイズは限界があるため無限にデカくなる事はないが、テレドン並みに膨れ上がるのでしぼんでもらおう。
『スーパーマリオギャラクシー』で初登場した黒色のテレサ。スピンすると持つことができ、何かにぶつかると爆発する。
- しっぽテレサ
『スーパーマリオ3Dランド』に登場するしっぽがついたテレサ。かわいい。
体内にスーパーこのはがあるのが確認できる。
『Newスーパーマリオブラザーズ2』に登場。上記のテレサを上回る大きさで、ゆっくり追いかけてくる。
他のテレサ同様目を合わせると恥ずかしがって手で顔を隠し動きが止まるものの、そのまま見つめ続けると少しずつ近づいてくる。倒すことの出来ない無敵キャラである。
肉のついた頬に黒く縁取られたような目がやたらキモい。