CV:上田燿司
概要
S級9位ヒーロー。
モノアイ風の仮面と全身をくまなく覆う黒いアーマーが特徴のサイボーグ。
相手のデータを取得し、それを元に戦略を組み立て「戦術変形」で切り崩す堅実な性格。
本名は「ゼロ」。
作中ではジェノスに対し、メタルナイトに警戒するよう促していたが…?
活躍
宇宙盗賊“ダークマター”襲来時に、ジェノスにメタルナイトに関しての警告しその場を立ち去った。
以降、ネオヒーローズが設立。
離脱や警戒、行方が知れない者が多いS級ヒーローの中で唯一協会が手放しで頼れるS級ヒーローとして活動していた。
E市にある動物園から出現した怪人達をジェノスと共に撃退。
そこで彼は自身の過去を語る。
彼はジェノス同様、故郷を狂サイボーグに襲われた過去があり、それを撃破する為に行方を追っているという。
そして、狂サイボーグの正体はメタルナイト、即ちボフォイ博士の作り出したサイボーグである発言。
ボフォイ博士は狂サイボーグを切り札とし、世界を支配しようとしていると、メカ軍団が攻めてくると警告。
また、自身の戦術変形は狂サイボーグのパーツを集め強化してきたとのこと。
ボフォイ博士の居場所を絞り出した彼は、同じ境遇であるジェノスに打ち明け、協力を要請。
ジェノスは知人に相談したいと発言し、彼が冷静であることに安堵し、信頼の明かしとして本名を明かす。
リメイク版では参戦に応じなかった怪人協会戦に参入。
ヒーロー協会の警告を拒み、単独で怪人協会アジトに乗り込んだのが確認されたのを最後に消息を絶つ。
返り討ちを懸念されていた彼であったが、人質であるヒーロー協会幹部の息子であるワガンマを始末しようとしていた怪人ニャーンの前に突然現れる。待機していたヒーロー達との交戦データを元に戦闘を展開。戦術変形を用い多種多彩な戦法でニャーンを撃破する。
そして、セキンガルに対しメタルナイトが悪人であると打ち明ける。
彼のメイン機「メタルナイト」は撃破されたのではなく、怪人協会にその技術を与える為の行為であり、彼の所有する兵器のパスコード、そしてヒーロー協会本部の迎撃システムすら無力化してしまう行為であり、彼は世界の情勢が綻ぶその時を常に狙っていると発言。
唐突過ぎる発言に動揺するセキンガルに対して、彼はブラストについて尋ねる。今、ヒーロー協会が襲撃を受けた場合、彼は駆けつけるかどうか。引退同然であるという返答を受け、さらに番犬マンについても尋ね、現状ヒーロー協会の窮地に駆けつける有力なヒーローはいないことを確認。
すると、アトミック侍から逃走した機神G5が襲来。長期間の活動、災害レベル「竜」の怪人との戦いにより戦闘用エネルギーを使い果たしてしまい、無線機はセキンガルの腕ごと破壊され、救援のない状況に陥ってしまう。
しかし、そこへジェノスが参戦。彼が一撃で機神G5を破壊したで難を逃れた。
その後はまだ息のあるニャーンを回収し、その場を立ち去る。
街一帯分の電力を奪いエネルギーを確保し、タツマキとの戦闘で弱り逃走する彼らから細胞を採取するべく追跡。
ジェノスとコアを融合させ、戦術合体「龍王」で彼らを足止め、S級ヒーロー達の連携攻撃に繋げる。その間に細胞を採取。オロチ討伐を確認すると、コアが爆発寸前であるジェノスから離脱しその場を後にした。
戦闘能力
将棋の駒の名を冠した『戦術変形』を以って戦闘を行う。
各戦術変形ごとに黒いボックスを変形させ、身に纏わせることで多彩な能力・特性を発揮する。
変形の一つ一つが強力で非常に汎用性が高いが、事前に行った情報収集で最適な戦術形態を選択する事で、その性能を飛躍的に高めることが可能。状況によっては災害レベル「竜」にも通用する程である。
相手の戦略を見極めながら詰め将棋の如く追い詰め、仕留める戦法を徹底している。
油断も慢心もないその戦闘スタイルこそが、戦術形態の力を最大限発揮させる源となっている。
しかしサイボーグであるがゆえに、補給無しに長時間、過度な活動をし続けるとエネルギー切れに陥るという弱点も存在する。
戦術変形
携帯している黒いボックスを瞬時に変形させて身に纏い、様々な能力を発揮する。
変形時の名称は将棋の駒に由来する。
『歩』
通常形態。
『銀』
ボックスを巨大な剣に変形させ、腕に纏う。
そこらの怪人など無論のこと、レベル竜の怪人すら貫く威力を持つ。
『香車』
全身を覆う形の巨大なバイクに変形する。
毒ガスや溶解液にミサイル等、多彩な武器を大量に発射することもできる。
『桂馬』
下半身が馬型となり、ケンタウロスのような姿になる。
高い機動力を発揮し、蹴りによる格闘も可能。
『飛車』
ジェットブースターを纏い、高速での飛行が可能となる。
『角』
屈強な巨人の如き形態となり、殴打による格闘戦を行う。
一撃で地面に巨大なクレーターを作るなど、特にパワーが強化されている様子。
『金』
鎧を纏い、超高熱を自身より放つ。その熱量は、周囲のコンクリートや鉄筋を瞬時に融解させ、レベル竜のニャーンにも致命傷を負わせるほど。
副次的な効果として、装甲、パワー、スピード等の基本性能が飛躍的に強化される。
さらに、この変形を使用しながら『銀』も同時に併用可能。
強力な戦術変形だが、それに比例して非常に燃費が悪いという弱点がある。
余談
怪人協会との決戦前に短期で乗り込んで消息不明になったあと、『機神G5』というどことなく似ているロボット怪人が出現したり、そのG5が戦線離脱したすぐ後にどこからともなく彼が現れたりしていることから、「G5=駆動騎士 説」がファンの間で囁かれていたが、162話で駆動騎士とG5が対面したことによりこの説は否定されている。
しかし、執拗にヒーロー協会の警備の手薄さを確認するセキンガルとの会話中の不穏さや、G5が回収したメタルナイトが持っていた怪人協会の情報と同様の情報を駆動騎士が持っていたこと、そしてG5が現れた場面の諸々のタイミング等から今度は「駆動騎士が機神シリーズを操っている」「駆動騎士もロボットで開発元が同じ」という説も出ている。
また、彼がジェノスに語った身の上話も彼自身が言っているだけである。