コレが………『レクイエム』……………ダ!!
オマエが見テイルモノハ確カニ『真実』ダ
確カニオマエノ能力ガ実際ニ起コス『動き』ヲ見テイル……
シカシ………実際ニ起コル『真実』ニ到達スルコトハ決シテナイ!
ワタシの前ニ立ツ者ハドンナ能力ヲ持トート絶対ニ!
行クコトハナイ
コレガ
『ゴールド・E・レクイエム』
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「死ぬ」という真実にさえ到達することは
決して・・・『無限に』
終わりのないのが終わり
それが 『ゴールド・E・レクイエム』
概要
【破壊力 -なし/スピード-なし/ 射程距離-なし/持続力-なし/精密動作性-なし/成長性-なし】
※なし=測定不能
アニメ版CV:小野賢章
ジョルノ・ジョバァーナのスタンド、ゴールド・エクスペリエンスが激しいボスとの争奪戦の末にブチャラティの犠牲により託された、スタンドの矢に貫かれたことによって進化したスタンドを超えたスタンド「鎮魂歌(レクイエム)」(以下GER)。
進化前の姿から脱皮する様に現れた。容姿は全体的に変化しており、手首から内部に進入した「矢」の矢尻部分が額に浮き出ているのが特徴的。作中、最強と評されたスタンドだが、その能力はもはやスタンドの範疇を超えた規格外の存在である。
まず素のスタンド自体が凄まじく、進化した際にできたゴールド・エクスペリエンスの破片をほんの少し指で触っただけでディアボロの持つ予知(光の速さで移動するスタンドすら動きを捉えて移動中に切り裂けるシルバーチャリオッツの攻撃にも対応できる)をもってすら見えないほどの速さで弾く事ができるパワーを持つ。
元来の『生命を与える能力』もパワーアップしており、前述の弾いた破片がディアボロの手を貫通しその後ろにあった柱を粉砕したが、なんと破壊された柱の破片に能力が伝播して無数のサソリへと変化しディアボロを襲わせることができる。
もっともこれだけならまだ予知と自身の能力で何とかできると考えていたが……。
能力
進化前の『生命を与える能力』に加え、攻撃してくる相手の『動作や意思の力をゼロに戻す』という究極の能力が備わっており、これによってジョルノへの攻撃や使用された能力などの干渉が無効化される。これはキング・クリムゾンの消し飛んだ時間の中での攻撃や、エピタフによる100%の未来予知で見た「確実に起こると確定された未来」(作中ではキング・クリムゾンの攻撃によるジョルノの死)ですら「なかったこと」になってしまう。
つまり、このスタンドの前に立つ者はどのような能力を持とうともジョルノに対して「攻撃を行う」「能力を使用する」といったその行動によって実際に起こるはずの結果(真実)に到達することが出来ない。ようするに「なにをやっても無かったことにされてしまう」という無敵の能力である。
さらに、このスタンドに殴られた者は「死んだ」ことすらも「ゼロ」に戻されてしまう状態に陥る。
こうなると「死ぬ」という運命は確定しているのに、その結末に到達できず、死の瞬間に再び死の直前まで向かい確実に死を迎え、また死の直前に戻って死ぬ...を永遠に繰り返し、何度でも無限に「死」に続ける。
そしてそれを理解しなんとか死を逃れようと動いても「死ぬ」運命自体はもう「終わっている」ため、どう足掻いても、或いは足掻いた故に死に、しかしまた死ぬ直前世界のどこかでまた死ぬ事になる。
実際にジョルノのレクイエムに倒されたディアボロは、かろうじて川伝いに逃げたところをラリったゴロツキに刺殺された。……かと思えば意識があるにもかかわらず死体として司法解剖され、身動きが取れないままその痛みで絶命、かと思えば見知らぬ街で不意の事故で車に轢き殺される……など、様々な死の過程と苦痛を無限に繰り返す運命に陥ってしまい、永久に終わることの無い地獄を味わうこととなった。
ちなみに最初のゴロツキだが、皮肉にも自分自身が利益の為に蔓延させた麻薬の中毒者であった。
本体であるジョルノさえもこの能力の真相を知ることはなかったが、心で確信することはできた。
本体が再起不能であった為暴走状態にあったシルバー・チャリオッツ・レクイエムとは異なり、ジョルノはこのレクイエムを自由にコントロールできるが、その能力の詳細まで認識することはできず、また通常のゴールド・エクスペリエンスにはなかったスタンド自体の明確な自我と言葉が示される場面もある。
作中ではディアボロ以外は認識する事ができない筈の飛ばされた時間の中で、本体であるジョルノが能力の影響を受けていたにも拘らずGERだけは影響を受けずジョルノの意志とは無関係に動き、喋っていた。
原作での描写が異様に少ない上に非常に難解でありスタンド能力としてファンの間ではよくその能力が議論される。
なお、ジョルノの知らない内に脅威を排除するという設定はシリーズ序盤の回想に出てくる幼少期のジョルノと出会ったギャングの男性がモデルになっていると思われる。
主人公の心をまっすぐにしギャングスターを目指すきっかけになった人物の行動がスタンドに投影される形になった。
原作及びアニメでの描写
ジョルノにレクイエムへの覚醒を許してしまったディアボロだったが「帝王」の誇りに掛けて戦うことを決意、キング・クリムゾンの時間を消し飛ばす能力を行使するが、GERの能力により消し飛ばした時間が逆行している事を認識。だがディアボロはエピタフで映し出された予知の結果を信じてジョルノに攻撃を仕掛けようとする。
しかし、その攻撃はジョルノに届く直前に止められる。攻撃を止めたのはジョルノに殴り掛かろうとしたディアボロとキング・クリムゾンの背後にいたもう一体のディアボロとキング・クリムゾンだった。
さらにその背後には直前の行動を再現したディアボロとキング・クリムゾンが残像のように無数に連なっており、ディアボロが後ろを振り向いたのに連動してそれらが一斉に後ろを振り向き始め、事態の異常さに思わず驚きの声を上げるとそれらも一斉に驚くという、文字通り筆舌に尽くしがたい光景が広がっていた。そしてGERに記事冒頭の台詞を告げられ、気が付くと自身が能力を使用する前に戻されていた。一連の出来事が「なかったことにされた」事を悟りディアボロは
「俺はッ!初めから何も動いていないッ!!」
と叫ぶがそれでも自身が勝利するという予知を信じ、「自身は勝利に向かうはずだ」とも叫ぶ。だが「彼が勝者となる未来」は訪れることはなく、ジョルノと共に凄まじい勢いで接近してきたゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの無駄無駄ラッシュを喰らってブッ飛ばされ、上記の運命をたどることとなった。
小説「JORGE JOESTAR」での描写
この作品ではプッチ神父に対して能力を使用。
「相手の意思も行動も全てを無にする」能力により彼を「どこにも辿り着けない世界」へと追放した。
この際プッチの状態をジョルノは「エンリコ・プッチはここにいようと思ってもいることもできない。どこに行こうとしても行くことはできない。死のうと考えても死ぬことはできない。しかし生きようと思っても生きることすらできない。」
「生でも死でもない、どこでもない、どこにも辿り着かない場所で反対方向に飛ばされながら彷徨い続けるはずです。」
と説明している。
原作のその後を描く外伝小説「恥知らずのパープルヘイズ」ではジョルノのスタンドは〈ゴールド・エクスペリエンス〉と表記され、フーゴが気づかない程のスピードで全ての負傷を治し、原作では不可能だった「痛みの治癒」が可能となっている等、元々の能力が強化されている描写こそあったものの、レクイエムの能力を使用する場面は見られなかった。その為、シルバーチャリオッツ同様、矢を取り上げればレクイエムは解除されるのではないか。という解釈もある。
後述するゲーム「オールスターバトル」の恥知らずのパープルヘイズのストーリーモードでは、フーゴと対戦する際に使用しているが、こちらも戦う前にゴールド・エクスペリエンスに矢を刺してから発動させている。
ゲームでの活躍
CV:朴璐美
ディアボロとのラストバトルのみ使用可能となる。
蠍(破片)を発射する遠距離攻撃が追加されている他、キング・クリムゾンの能力が発動してジョルノの動作がスローモーションになっている間もスタンドだけは平常時と変わらない速度で動かすことができる(このゲームのキング・クリムゾンは「時間の流れを遅くする」能力として描写されている)。
またディアボロは、基本的に接近戦しか仕掛けてこないため、タイミングを見て殴ったり、蠍を飛ばしまくれば余裕で勝ててしまう。
ラスボスも凌駕する性能はまさに究極のスタンド。この闘いでは如何にG.E.レクイエムを維持できるかが勝利の鍵となる。
CV:渡辺美佐→小野賢章(リマスター版)
ジョルノ・ジョバァーナのグレートヒートアタックとして登場。
攻撃を打ち消したり、ラッシュの持続時間が明らかに他のスタンドより群を抜いたり、超スピードでダッシュしたりと発動すると相手を一気に追い込められる切り札的存在だが、ロード時間が長いので、発動できるかどうかが勝負である。その場で留まってしまうため、ダッシュされて攻撃を受けたり、遠距離攻撃が当たったりするとレクイエムにはなれない。ストーリーモードではディアボロとの最終決戦で、最初からレクイエムが使える。最初から最後までなので、性能がよく分かるだろう。
CV:渡辺美佐
平時はゴールド・エクスペリエンスのままだが、特殊コマンドでジョルノが自身に矢を刺してスタンドを進化させることで使用可能となる。
最初は時間がかかるが2回目からはロード時間なし。ステージが立体的なため妨害される危険性は少なくなった。再発の簡略化により使いやすさが向上。さらに攻撃無効のコマンドもある為、かなり凶暴性を増した。その代わりコマンド使用可能になるまでが長い。だが、とあるアイテムを使うと序盤からGERにすることが可能になる(GERに限らずMIHや究極生物、時間停止でも同じことが言える)。やはり最後の切り札的存在である。
ストーリーモードでは、同じく作中最強レベルと評される「スタープラチナ」「タスクACT4」と共に天国に到達したDIOに攻撃を仕掛けるが、「ザ・ワールド・オーバーヘブン」のDIOの望む真実を上書きする能力が上回り打ち負かされた。
レベル4で解放されるアルティメットスキルとして登場。レベル6で使用回数が1回増え、最大2回まで使用できる。
発動すると一定時間無敵状態になり、通常攻撃や状態異常に加え、エリア外のダメージまで完全に無効化できるようになる。文句無しの本ゲーム最強の防御技。
ただし、発動には自身に矢を刺すモーションが約1秒入るため、承太郎やDIOの時止め発動を確認してからレクイエムで無効化、というのは難しい。
副次効果として、ディアボロのアルティメットスキル「クリムゾン・ディメンション」を発動された場合、レクイエムを発動することでディアボロの姿を確認することができる。アルティメットスキル発動中のディアボロに攻撃はできないが、背後に回り込んでからの不意打ちに対処できる。
CV:小野賢章
本ゲームの登場キャラはゲーム発売当時の最新形態で登場しているためか、この手のゲームでは珍しく最初からレクイエム化している。そのため、通常のゴールド・エクスペリエンスは一切登場しない。
覚醒技を受けたキャラクターは強制交代に加え、そのラウンド中は使用できなくなってしまう。相手のメインキャラをうまく封印できれば優位に立てる。
余談
正式名称があまりにも長いため、ファンの間では「GER」と略されることが多い。
関連イラスト
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ジョルノ・ジョバァーナ ゴールド・エクスペリエンス 終わりがないのが終わり