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これは「試練」だ 過去に打ち勝てという「試練」とオレは受けとった


人の成長は…未熟な過去に打ち勝つことだとな…


概要編集

漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第5部、「黄金の風」のラスボスである。

初めて名前が出た際は「ディアヴォロ」と表記されていた。


ネアポリスを牛耳る巨大ギャング組織「パッショーネ」のボス。

1967年生まれの33歳(アニメ版では1965年生まれの35歳)。

アニメにおける身長は190~192cmと推測され、5部アニメで身長が判明しているキャラクターの中では一番背が高い(ブックレットの身長対比表より)。


ポルナレフの調査によるとヨーロッパの犯罪の件数は1986年を境に急激に増加し、少年少女の麻薬犯罪とその死者が20倍以上となったとのこと。

ディアボロが関係しているらしいがパッショーネは本編の5~6年ほど前まではむしろ麻薬を「禁じ手」としていたとされ、関係が不明瞭な部分もある。


人物編集

冷酷非情だが慎重な性格で、組織にも一切顔を出さない用心深さから、その正体を知る者は一人として存在しない。

組織の運営においては、ペリーコロカルネのような地位の高い部下に命を差し出させるほどのカリスマを誇り、自身の情報は過去も含め一切外部に漏らさず、詮索しようとした者は誰であろうと容赦なく始末する。

自分のためになることならばどんな悪事でもやるタイプの悪人で、何の罪もない人間を平然と不幸に陥れる様は、ブチャラティをして「吐き気を催す邪悪」とまで言わしめた。


とはいえの始末を邪魔したブチャラティに対し、功績を鑑みて何も見なかったことにして引き下がるように忠告したり、ホテルの部屋を掃除しに来た清掃員からスタンド能力で身を隠したりと、彼なりに度量や配慮はある。

言い換えれば理由があればいくらでも冷酷になれるということである。事実、自分の秘密に気付いた占い師は躊躇なく殺害している一方で、それを偶然目撃した子供については無視して見逃している。(後者に関しては秘密を知られたわけでもないので放っておいても問題ないと思ったのだろう。)


外面自体は良かったようで、「娘を護衛してくれて感謝する」というメールをブチャラティたちに送っている。これから自殺することになるペリーコロにも「ボスのおかげで実りのある豊かな人生を送れた」と感謝されていた。

『帝王』を自認し他者を見下す一方で、どんな相手でも正当に実力を評価する公平さも持ち、「最低のゲス」と蔑んだチョコラータセッコに対してもそれは変わらなかった。


なお新入りであるジョルノ・ジョバァーナが離反したブチャラティに迷いなくついて行ったことから、最初からボスである自分を倒すつもりで入団したと考え警戒を深めた。さらに彼のせいでブチャラティにとどめを刺せなかったため、追手として差し向けたスクアーロとティッツァーノにも一番用心しなくてはならないのはジョルノであると警告している。


実は二重人格者であり、気弱な少年ヴィネガー・ドッピオとひとつの肉体を共有している。単なる二重人格と異なる点は、もう一人分の魂を伴っていることである。シルバー・チャリオッツ・レクイエムが発動し個々人の魂が入れ替わった際はドッピオのみがブチャラティと入れ替わり、ディアボロは自在に人格を入れ替えられるという特技によって、自分を感知できるトリッシュの精神が入ったミスタの身体に自らの意志で移動することができた。

ドッピオと入れ替わる際は人格だけでなく体格や外見年齢なども変化する。ディアボロの人格がドッピオの姿で行動することも可能。この特異体質が、彼の正体の探索をさらに困難なものとしていた。彼を占った占い師は、「『光と影』『表と裏』『二つの人生』、その秘密を利用し決して諦める事ない性格で常に勝利をおさめてきている」「この秘密があるかぎり人の死がどんどんあなたを幸福にし、その栄華はすたれることがない」と評しており、彼の望み通り今までもこれからも輝ける未来があると見ていた。ディアボロはドッピオに自身のスタンド能力である「エピタフ」を貸し与えている。


ディアボロ」はイタリア語で「悪魔」の意。


容姿編集

キング・クリムゾンに酷似したギラついたような目をしており、ドッピオの状態でもディアボロの人格が表に出る時はこの目つきに変わる。

ピンクの長髪に緑色の斑点がついているが、原作者によると染めているらしい。作者曰く豹柄にするとパンクっぽく見えるとのこと。

娘を引き渡す直前の独白シーンでは、ローブのようなものを着用していた。地下納骨堂における登場時は、正体が隠されていることもあり全身黒ずくめの表現がなされていたが、スーツとネクタイは確認できる。また他の人間による想像ではスーツの場合が多い。

正体を明かした際はドッピオのセーターを脱ぎ捨て、上半身は網のような服で戦っている。

スーツとネクタイ姿→全身を隠すローブ→顔以外が描写される→若い頃のデスマスクにより昔の素顔が判明→ラストバトルの前哨戦で全身が判明と、段階を経て容姿が明らかになっていった。


スタンド「キング・クリムゾン編集

ブチャラティの死Ⅱ

時をすっ飛ばし、その飛ばした時間の中を自由に動ける能力を持つ。更には十数秒先の未来を予知する事も出来る。詳しくは該当記事を参照。

なお、先述の通りディアボロは容姿全体がなかなか明らかにならないキャラクターであり、ヴェネツィアでの邂逅時にブチャラティと会話する時などはこのスタンドがボスの前に出て相手と会話しているかのように振る舞ったり、代わりに殺意や驚きといった表情を表したりといった演出がとられていた。

終盤でもディアボロの人格がミスタの肉体に取り憑いた際にはスタンドが喋ったり様々なリアクションを見せている。


ディアボロの軌跡編集

母は刑務所に服役していた女囚。刑務所で赤ん坊は育てられないため、ディアボロは母の故郷であるサルディニア島の神父の養子となった。母は銀行強盗と傷害の罪で10年の実刑を受け、女子刑務所に既に2年服役していた。ディアボロの父にあたる男は2年以上前に死んでいるという。看守は全て女性で男性は一人もおらず、原因は謎となった。


19歳になった頃、部屋の床下に母親を生き埋めにしていたことが神父に知られたその日の夜に村は大火事に見舞われ、ディアボロは死亡者の一人として処理された。 その後エジプトに渡り、発掘のアルバイトに参加。スタンド能力を発現させるスタンドの矢を全部で6本発見し、持ち逃げする形で姿をくらました。そのうち5本はエンヤ婆に高値で売り、残りの1本を組織拡大に利用していた。


アニメではオリジナルのシーンが追加されている。

①生まれた直後のディアボロは泣き声をまったくあげなかったばかりか、もう目を開いていた。ありえない出生に生まれた子の奇妙な様子を見た看守たちは驚きと困惑を隠せなかった。

②瞬きをした際に一瞬ドッピオの目からディアボロの目になるというこの頃からすでに二重人格となっていると考えられる。(この時看守の一人が違和感を感じるもすぐにドッピオの目に戻っているため気のせいだと思い見過ごしている。)

③神父の養子だった頃のディアボロは、現在のドッピオとほとんど変わらない容姿の、どんくさいが優しい青年として育つ。ドナテラともこの頃に出会っている。

④秘密を知った神父の背後に鋭利なツルハシを持って忍び寄るなど神父を直接殺害したことを連想させている。

⑤エジプトにてエンヤ婆に使い方を教わることと引き換えに矢を売却している。


組織を作る前はソリッド・ナーゾという偽名を使ってドナテラ・ウナとわずかだが交際しており偶然子供を儲けていたが、そのことに気づかないまま彼女と別れてしまった。

後に己の死期を悟ったドナテラは死の数日前、娘のためにソリッド・ナーゾの捜索を周囲に依頼。その話を聞きつけた者たちは「ナーゾは若き日のボスの偽名。もしかするとトリッシュはボスの娘か?」と囁き始めたことでボスは娘の存在を知ることとなった。

この情報を嗅ぎつけた暗殺チームは、トリッシュを確保することで彼女からボス自身の正体を、血縁者である彼女のスタンド能力からボス自身の能力が推測しようとしていた。

自身につながる情報源である娘のトリッシュ・ウナをこれ以上野放しにするのは危険と考え、ポルポの後を継いだブチャラティに護衛を命令し連れてこさせ、自らの手で確実に始末しようとした。

だが、引き渡しの際ブチャラティとジョルノに阻止され失敗する。これによりブチャラティ率いる護衛チームから離反されることとなり、今度は自身の親衛隊をも差し向ける。結局はいずれも返り討ちとなり、トリッシュを通じて自分への手がかりとなるであろうサルディニアに向かわれる。これ以上先へ向かわれると「(自分の正体に繋がる手掛かりがある場所ということが隠し通せないので)どんな部下であろうと任せられない」として直々に本人が始末しに向かっている。


故郷であるサルディニア島に手掛かりを探しに来たブチャラティをドッピオの人格で追う途中、暗殺チームのリーダーであるリゾット・ネエロに遭遇する。更にはリゾットとの戦闘が原因でブチャラティ達に存在を察知され窮地に陥ってしまうが、これを逆に利用してリゾットを始末し、危機を脱すると隙を突いてレオーネ・アバッキオの腹部を貫いて殺害したが、アバッキオのムーディ・ブルースは朽ちゆく前に若き日のディアボロの姿のリプレイを完了させていたためブチャラティ達にはデスマスクという形で自身の正体に関する手掛かりを入手されてしまった。このデスマスクは結果としてディアボロの正体には直接は繋がらなかったものの、ブチャラティ達がある人物と接触するきっかけになっている。


その後、ローマ・コロッセオで矢の秘密を教えようとしていたジャン=ピエール・ポルナレフと、自身にとって最も厄介なチームのレーダー役を担うナランチャ・ギルガを殺害した。

そして矢の秘密を知り、娘を手に掛けて矢を奪おうとするも、娘の決死の反撃とブチャラティの自分の命を犠牲にした行為によって失敗し、ジョルノに矢を使われてしまった。


追い詰められたボスは一時撤退することを考えたものの、常に絶頂であり続けること、そしていつだって危機を乗り越えてきたという帝王の誇りにかけてジョルノの抹殺を決意。


「『矢』を 支配するのは

 このディアボロだァアアアーッ

 お前には 死んだ事を後悔する時間をも与えんッ!」


キング・クリムゾンの能力によってミスタの銃弾を難なくかわし、ジョルノに血の目潰しを仕掛け、視界を封じてから奇襲。100%の未来予知であるエピタフが映したのは、ジョルノの心臓をブチ抜いた姿――


本来ならこれがディアボロが辿るべき勝利者としての未来の結果のはずだった。


矢を使ったジョルノが発現したゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの「ゼロに戻す能力」によってディアボロの能力や行動はゼロに戻され、辿り着くはずだった勝利者としての未来という真実に永遠に辿り着けなくなった


自分に起きた異変を自覚した直後、ジョルノに攻撃を仕掛けるも無駄無駄ラッシュを食らわされ敗北。『死んだ』という結果にすら到達出来なくなり、皮肉にも自身が蔓延させた薬物の中毒者に刺されたり、生きながらに痛みも感じる状態で体を女医に司法解剖されたり、犬に吠えられた拍子にバランスを崩して道路に倒れ車に轢かれたり、いつどこから襲ってくるかもわからない死の恐怖に少女が声をかけて来ただけでも叫び出すほど怯えながら、彼は世界のどこかで死への過程を無限に体験し続けることとなった。


スピンオフの恥知らずのパープルヘイズでは、正体を隠していた為表向きはジョルノがもとからパッショーネのボスということになった。ジョルノは「年齢からして反発をくらうことは間違いないので今まで隠していたが、一般人を巻き込みかねない抗争が起こりかけたためにこれを機に正体を明かした」という内情で通している。そのためディアボロはパッショーネが禁じ手としていた麻薬の取引などにより急速に力を付けた組織内の裏切り者であり、ジョルノの命を受けたブチャラティが相打ちで始末したということになった。


PS2版ゲーム「黄金の旋風」ではディアボロが迎える末路のうち、CEROの関係からか司法解剖のシーンのみカットされている。また麻薬中毒者に刺されるシーンも「麻薬を打った痕」が映らないなどされている。


名言編集

「これは『試練』だ。過去に打ち勝てという『試練』とオレは受け取った」

「何かわからんがくらえッ!」

「よくも!!こんなーッ!………とるにたらない…小娘のために…………!!この便器に吐き出されたタンカスどもが!!このわたしに対して………!!」

「『帝王』はこのディアボロだッ! 依然変わりなくッ!」

オレのそばに近寄るなああーッ


ASBにおけるディアボロ編集

ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル』で登場したディアボロは森川智之の迫力ある演技もあり、圧倒的な威圧感を発揮した。


発売前のオールスターバトルリーグではキング・クリムゾンの能力の再現(ミスタの弾丸、花京院のエメラルド・スプラッシュなどを、時間を消し飛ばしてことごとく回避。また、エピタフで未来予知をしての自動回避)を見せたことや、カーズとの対決で輝彩滑刀をキング・クリムゾンによる時間消去で次々とかわすという、ファン大歓喜の大接戦を見せ、ディアボロの強キャラぶりを見せつけた。


実際の性能は、原作の慎重さを意識してかゲージ技は自動回避・当身しかないが、コンボ火力が高く、リーチの短さも当身技「『時間を消し去って』飛び越えさせた…!!」で軽々と接近可能。

特に、喰らい中にゲージを消費して攻撃を回避できる「無意味な行為だったな」の性能がぶっ飛んでおり、相手のコンボを一方的に拒否してコンボを入れることが可能。発売当初はゲージ0.5消費だったこともあり、ゲージ技を捨てて「無意味~」にゲージを使い、コンボや差し合いで回収したゲージを「無意味~」に使う、という「ずっと俺のターン」が可能だった(現在では1.5消費になっている)。社長自ら「原作再現に重きを置いたので対戦バランスは考えてない」というだけあって、吐き気を催す邪悪っぷりがよく現れているといえよう。


キャラランクでも発売当初からDIOと並んで最上位に位置し、アップデートがなされた現在でも最強の位置から揺るがない。圧倒的な存在感と、ディアボロの恐ろしさを再確認させた。


EoHにおけるディアボロ編集

ストーリーの終盤に登場。並行世界のDIOが起こした異変の影響によりG・E・レクイエムの能力から解放され、再びコロッセオにてジョルノたちと相見える。その気になればジョースター一行の何人かは殺せたが、あえてそうはせずジョルノたちの前に姿を現した。先の戦いに敗れ地位も金も全てを失ったディアボロだが、彼が最も取り戻したかったのは帝王の誇りであった。そのためにやることはただ一つ。ジョルノを倒して先に進む…今のディアボロの目的は、ただそれだけだった。

だが激戦の末に膝をついたのは、またもやディアボロだった。ジョルノから「同じことを何度もするのは無駄」と言われ、ディアボロは次こそは勝つと言い残して去って行った。


以降はストーリーに登場しないが、この続きは一応ミッション(番外編的なバトル)にて描かれた。フーゴ(洗脳状態)とタッグを組んで再戦を仕掛けてきた後、今度は味方になったフーゴがジョルノとタッグを組んでディアボロに挑む。四度に渡ってジョルノと戦いを繰り広げたが、ディアボロが勝利という真実に到達することはなかった。他にもトリッシュと組んで、DIO(3部)&ジョルノと戦うミッションも存在する。当然、娘からはまったく信用されていない。勝利した場合は「娘の能力からキング・クリムゾンの秘密が明かされることは決してない」と言うが、娘には「保身のためだけに動く邪悪。信用できない」と言い切られた。


担当声優編集

宮本充(黄金の旋風)

森川智之オールスターバトルアイズオブヘブン

小西克幸(TVアニメ版以降のメディア作品)


余談編集

一般的な多重人格とは、その人の元々の人格である「主人格」と後から作られた「交代人格」に分けられる。ではディアボロとドッピオのどちらが主人格なのか?というのはしばしば議論の対象となる。


多重人格が生まれる原因の多くは、強い痛みやストレスから逃れるために心の中に「自分ではない何か」を作り自分自身を守ることにある。そしてディアボロとドッピオの関係は、どんくさくトラブルを招きやすい青年のドッピオをディアボロがフォローするというものであり、ディアボロ自身は一度表に出たら独力で切り抜けようとする。なので、臆病なドッピオが自分を守るために攻撃的なディアボロという交代人格を作り出した(つまり主人格はドッピオ)と考えられる。

一方で「ディアボロ」は出生名であり、生い立ちと年齢が合っているのもディアボロの方である。そしてディアボロは自分の正体を探られることを極端に恐れているので、自分を守るためにドッピオという自分と全く重ならない人格を作り出した(つまり主人格はディアボロ)とも考えられる。

しかし、ここで述べたのはあくまで「一般的な多重人格」であり、現実世界と違い明確に魂の存在が描かれているジョジョ世界に必ずしも当てはまるとは言えない。そもそも母親の妊娠期間が二年以上という現実ではあり得ない事象から始まっているので、最初から魂(=人格)が二つあってどちらが主というものはないとも考えられる。


どの説もそれなりに根拠があり、しかし決定的なものではない。

作者の中では決まっているのかもしれないが、それ自体は物語の主題とは関係ないので、敢えてどうとでも解釈できるようにしておいた…といったところだろうか。


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ディアボロとキングクリムゾン絶頂


関連タグ編集

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

吐き気を催す邪悪 ヴィネガー・ドッピオ

今日のボス ディアボロの大冒険


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