「まだこの「涙目のルカ」は、おまえから「敬い」の献上品を贈ってもらってないぜ……」
「それじゃあよォ~~~友情は続かないよなあ~~~」
概要
ギャング組織「パッショーネ」の下部構成員。武器として常にスコップを持ち歩く粗暴なチンピラ。
普段は冷静な振る舞いを見せるが思い通りに行かないとすぐにキレる。
ケンカの時、顔面にナイフを突き立てられたがそれでもケンカをやめなかったという凶暴性を持つ。その時の後遺症で、傷が治った後でも常に涙目であるため、この名がついた。
組織では彼が空港のショバ代を回収している。
「いい友情関係ってのには、3つの『U(ユー)』が必要なんだなあ……!」
「1つ目はな……「うそをつかない」だ」
「2つ目は「うらまない」……」
「そして3つ目は相手を「敬う」……」
「いいだろ? 友情の3つの『U(ユー)』だ」
3つの『U』を信条にしており、ジョルノに押し付けてきて金を要求する(『全部日本語じゃん』は言いっこなし)
「持ってないから払えない」と何度も拒否されると、いきなりスコップで殴り掛かるがあっさりと躱され、ついにブチギレる。そこへジョルノの元へ戻ってきたカエル(に変化した荷物)が登場。ルカはカエルを潰すように命令するがこれも拒否されたため、カエルごとジョルノを潰そうとスコップを振り下ろす。
その結果、ジョルノのスタンド能力であるゴールド・エクスペリエンスの「相手の攻撃をそのまま相手に返す」カウンター能力が発動。カエルに叩きつけた力をそのまま自分が受ける形になり、ルカの頭部にはスコップの跡がくっきりと刻印され、文字通り再起不能になった。
その後、ルカに“重傷を負わせた”犯人を突き止めるべく、彼と話しているところが目撃されていたジョルノを尋問しに来たブローノ・ブチャラティの発言により、意識不明の重体で見つかった後に「生きててもしょうがない」という理由で組織によって始末されたと語られる。
原作・アニメともに明確に死亡したシーンは描かれていないが、死体は解体されたらしく目玉や切断した指などがジョルノを脅す小道具として登場している(ブチャラティは遺体の一部をジョルノへの揺さぶりに使っただけであり、直接的に殺害したわけではない。アニメ版の場合、奴が解体した可能性もあるが)。
上記のようにジョルノの尋問時には意識不明の重体で見つかったとブチャラティは語っているが、この件についてはエピローグ『眠れる奴隷』で別視点から語られており、犯人探しがポルポからの命令だと明言されるほか、『変死体でみつかった』とブチャラティはミスタたちに語っており、死亡原因が異なっている。
尋問相手のジョルノに恐怖と威圧を与えるために組織の容赦のなさを盛って語ってみせたのか、あるいは組織による非情な切り捨てを仲間には無用な不安を抱かせまいと隠したのか…どちらが真実なのかは諸説あるが、エピローグの前でも目撃者であって犯人ではないと考えていたジョルノがスタンド能力者だと発覚した時に「ルカを“殺った”のはきさまだったのか」とブチャラティが発言しており、「生きてはいたが意識不明の重体だったため組織が始末した」という尋問時に語られたストーリーとは少々違和感が生じているが、作中で特に掘り下げはなかった。
ともあれ、登場人物の死亡率が高い第5部において最初の死亡者となった。
ポジションとしては「主人公の強さと能力を読者に見せつけるために最初に倒される小悪党」止まりのキャラではあるが、メタ的な事を言うなら彼がジョルノと絡んだ結果、ジョルノはブチャラティと運命の出会いを果たし、パッショーネ乗っ取りと清浄化に本格的に乗り出すことになるため、ルカはいわば第5部の物語の火蓋を切った存在且つディアボロからしてみればパッショーネ崩壊の戦犯でもある。そのような意味では重要キャラと言える。
なお、上述のようにあくまで組織の上役であるポルポからの命令でジョルノに尋問を仕掛けることになり、ブチャラティはルカ自体には「恨みを持たれるタイプ(だからいずれロクでもない目に遭うのは当然)」と考えており、ナランチャからも「弱い者虐めばかりするから死んで当然」「どうせ薬のやり過ぎで頭でも打った」と散々にこき下ろされるほど嫌われていた。
彼自身がスタンド使いかどうかは語られていないが、ジョルノのG・Eに全く反応できていない辺り、非能力者である可能性が高い。どうやってポルポの試験をクリアしたのか不明だが、ブラック・サバスを出現させる事無く、律儀に24時間ライターの火を灯し続けたのか、あるいは他の非スタンド能力者幹部のルートで入団したかのどちらかだろうと思われる。
アニメでは
「家族よりオレとの友情を大事にしてくれよ……」
ジョルノとは別に自分のシマの中でショバ代を払わないで商売をしていた男(この男からジョルノのことを聞いたことになっている)を痛めつけるシーンが追加されており、彼の理不尽な凶暴性が強調されている。
ボーカロイド「涙目のルカ」
しかしルカは脇役であり、強烈なインパクトはあったものの、たった1話だけの登場なので、もともとタグとしての使用頻度は非常に少なかった。
だがボーカロイド「巡音ルカ」の登場と共に同名の彼に日が当たり、パロディイラストにこのタグがついた。
また、涙目になっている彼女に対して、本来なら通例どおり「ルカ涙目」と書くところをあえて「涙目のルカ」と書くことも。
ただ涙目のものも多いが
大抵はこんな感じである。
『ルカ』ト『ルカ』ガカケテアリマスネ ダカラ『ドーダコーダ』言ウワケデハナインデスガネ
byエコーズACT3