うわさ?
宇宙のハテを知らねーようにそんなうわさ知らねー
概要
ギャング組織「パッショーネ」の構成員の一人。
腫れぼったい唇と巻貝のような髪型が特徴の男。ちなみに、ズッケェロとはイタリア語で「砂糖(Zucchero、ズッケロとも)」を意味する。pixiv内では「ズッケェロ」タグでの使用が多い。
相方のサーレーと共に、死亡した幹部のポルポの遺産を獲得して幹部の座を手に入れるべく、ブチャラティ一行を襲った。
なお、彼とサーレーの目的は終始単純にポルポの遺産と地位であり、この後に繰り広げられるブチャラティチームと暗殺チーム、更にはボス及びその親衛隊を巻き込んだ一連の抗争とは特に関係ない。
言わば情報を掴むのが早く野心的な組織の熱意ある若手に過ぎず、それが原因か、明確に敵対したキャラクターにもかかわらず命は見逃されている。
初登場時はやや間の抜けた表情で描かれ、サーレーの話の途中で運転中の車を放り出して姿を消し、遺産狙いに乗り出した。善は急げとは言うが行動が早過ぎである。一見頭が弱く後先考えない性格かのようにも思われるが、後述のスタンド能力を生かした大胆なトリックを駆使し、一人ずつ獲物のブチャラティチームを仕留めようとする、周到で狡猾な側面も見せる。
ただし、思い通りに行かないとブチギレる傾向にあり、どうにも功を焦るタイプのようだ。
幹部の座には興味は無かったようで、ポルポの隠し金を手に入れた後は、国外に住んで女を囲ってウハウハするつもりという、先を見据えて幹部にのし上がるという考えを持っていたサーレーとは異なりなんとも俗っぽい考えをしている。
自身のスタンド能力を利用してブチャラティ達の乗る船「ラグーン号」に紛れ込み、能力をフル活用した奇襲でジョルノ・ジョバァーナをも含むメンバーを一人ずつ狙い、拉致していった。
しかし、ジョルノの覚悟を見たアバッキオのスタンド能力と捨て身の行動によって、ブチャラティに能力と隠れ場所を見破られてしまい敗北。捕虜となってしまう。
捕虜になった後はスティッキィ・フィンガーズで頭部と胴体を分割されて動けなくされ、胴体はメンバーから蹴り飛ばされ、頭部は瞼を釣り針で上げられて眼鏡で集光された太陽光で片目を焼かれるという、とんでもない拷問を受ける羽目になった(その横ではミスタ・フーゴ・ナランチャがギャングダンスを踊っていた)。
口をスティッキィ・フィンガーズでふさがれ、はいもいいえも言えない状態にした上で、「返事がない」のを口実とした様々な拷問を加えられたわけだが、それでも最後まで相方の情報を吐くという意思表示は見せなかった。ブチャラティも「こいつは筋金入りのギャング」「仮に情報を聞き出せたとしても時間が掛かってしまう」と評して情報を得るのを諦め、謎の敵が待ち受けているカプリ島に向かうことになる。
ブチャラティが遺産の隠し場所に到着した時は、サーレー共々「ラグーン号」の中に気絶したまま放置されており、遺産さえ手に入れてしまえばもう襲ってくる理由もないと考えたのか始末されず、第5部では非常に珍しい生還した敵キャラとなっている。
相棒のサーレーとは上手く行っていたようで、彼から「ブチャラティを尾行するなら気を付けろよ」と心配されたり、ズッケェロの方も人質を確保した後で連絡をして打ち合わせをしている。
何より用心深いサーレーが「ポルポの隠し金」の話を持ち出す辺り、裏切らないと信用されているのだろう。
序盤に登場した敵キャラでありながら、スタンドによる不意打ちとはいえボスを差し置いてブチャラティ以外を戦闘不能に追い込むなど実は主人公チームを(しかもほぼ単独で)いつでも簡単に殺せるように人質に取る形だが全滅寸前まで追い込んでいる。
後年のスピンオフ外伝「恥知らずのパープルヘイズ」において再登場し、ローマの地区チームに所属している事が設定されている。
スタンド「ソフト・マシーン」
手にしたレイピアで刺した物体を、空気を抜かれた風船のように萎ませるスタンド。詳しくは個別記事へ。
TVアニメ版
原作ではジョルノが彼の身分証を見て「住所はローマ」と言うセリフが一言あっただけだったが、TVアニメでは生年月日も設定され、「1976年6月21日生まれのふたご座」であり、作中当時は「24歳」ということになっていた。