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過去」というものは 人間の真の平和をがんじがらめにする

概要

漫画「ジョジョの奇妙な冒険第5部黄金の風』に登場する闇組織『パッショーネ』のボス・ディアボロが語った台詞。なお作中で彼は、本台詞「恐怖とはまさしく過去からやって来る」以外にも同様の真実・関連事について度々語っている。

経緯

恐怖過去からやって来る」の真実は、ディアボロ邪悪人間性を形成する一端にもなり、そして彼が最も亡き者へしたい程に恐れる真理。何故ならば、不都合な過去(かてい)に在った時から繋がれて、現在(けっか)へ生じる予想だにしない厄災が来る因果をもたらすからだ。

だが消す。

この世の真実とも言える厄介な『縁の鎖』を断つ事へ、異常な精神力も発揮するのだった。これが「人生の絶頂で居続けられる」と信じて疑わずに…。

また前後述の事柄-特に過去の出来事が現在の苦難問題へ由来する-は、他の物語や現実の出来事へも該当する事実であり、様々な場面で引用できる汎用性ある真実(ことば)。

これは「試練」だ

過去に打ち勝てという「試練」とオレは受けとった

闇組織(ギャング)『パッショーネ』のボス・ディアボロ最も恐れる事は『過去のつながり』である。

過去(これ)があるから、自由に立ち回ることや、上の地位へ立つ事が困難になり、時には阻止される。特に『血のつながり』を断つことへ異常な執念・執着を発揮する。他人ならどうでもいい事が、血縁ではぬきさしならない事におちいらせるからだ。

この奴隷みたいな立場畏怖嫌悪し、目指すものは帝王の座へ君臨し『絶頂であり続ける』ことへ『誇り』を抱いている(さながら光と影みたいな相反、二つの人格を持てる程の異質さ)。

物語の開始時点でディアボロは、闇組織(ギャング)『パッショーネ』の頂点へ登り詰め、邪悪な支配を実行していた。この上級な地位を誇示するに最も都合がいい『正体不明の存在』でいながら君臨するため、自身は「運命」を乗り越える能力を手にしている他、用意周到に「過去の経歴≒弱点」を消していた。

もし、ほんのちょっぴりでもボス(ディアボロ)について探ろうとする不届き者は決して許さず、徹底的な【罰】を実行する事に躊躇いもなかった。

だが終わる。

ボス(ディアボロ)の絶頂だった時は突如として危難が忍び寄る。

ボスの娘がいる

彼が懸念していた事態、思いがけない過去からやってきた恐怖。臆病とも思える程の慎重さで、全て消してきたと思っていた古の時から、バラバラにしてやっても石の下から...ミミズのようにはい出てきた悍ましい状況。

己の正体を知られやすい最も厄介な存在『血のつながり』が生まれてしまった。以前から徹底していた『正体不明のボス』という存在を解かれ、(たとえほんの僅かでも)自分の所へつながる道が照らされる事で、予知しえない強襲暗殺の結果が生じるかもしれない。今の絶頂で居続ける時が終わるッ…。

誰だろうとわたしの永遠の絶頂をおびやかす者は許さない

ボス(ディアボロ)は知っている。過去からの『贈り物』もある真実。

彼は思いがけない所から這い出てきた過去に対し、恐怖とともに「試練」であるとも受け取っていた。

人の成長は...未熟な過去に打ち勝つことだとな...

我が娘さえ消せば、以前変わりなく絶頂の時が訪れる未来を予知して向かっていたが・・・。

わたしをおびやかす「落とし穴」

どんな人間だろうと… 一生のうちには「浮き沈み」があるものだ

成功したり』『失敗したり』………

物語の凄みを出す都合-また原作者の作品世界で加味される持ち味-から強調された言葉遣いをされているが、その本質はとてもシンプルで「過去の出来事が現在の苦難問題へ由来する」「過去の行為が現在へ及ぼす悪影響」すなわち悪因悪果は、大なり小なり他の物語や現実の出来事へも当てはまる。

身近な例

深刻な例

※他に予知される事があれば追記をドウゾ

創作の例

  • 超能力便りで強いた悪政が、弱点を知る者達によって攻略され苦境へ立たされる悪人
  • 子どもが知るには過酷な現実に噓を教えたが、与り知らない所で真実を知って暴走発狂してしまう当人
  • 民族浄化された一族の生き残りが復讐者として暗躍する
  • おっお前は、あの時に崖から落ちて死んだはずっ!?
  • その証拠は処分したハズの~!!
  • 隠してきた過去の罪を暴かれる

※所謂「お約束」の展開が他にあれば追記をドウゾ

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