氷河の古代怪獣
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ひょうがのこだいかいじゅう
『氷河の古代怪獣』とは、1942年のスーパーマンの映画シリーズのエピソードの一つである。
原題は『The Arctic Giant』。制作はフライシャー・スタジオ。
1942年の作品であり、当時はまだスーパーマンが直接飛行せずに、脚力を活かした跳躍で移動するという設定だった。
プロットとしては、北極圏で氷漬けの状態で発見された「ティラノサウルス」と名付けられた怪獣がニューヨークに展示用に連れてこられたが、不注意から氷が溶けて怪獣が復活し、市街地を破壊するが、スーパーマンの尽力によって再び捕獲されるというものである。
特筆すべきは、本作が1953年の『原子怪獣現わる』やそれに影響を受けた1954年の『ゴジラ』を10年以上も先取りしていた事である。また、非常に美麗なアニメーションも特徴である。
- 原子怪獣現わる:北極圏で発見された生物が後にニューヨークを襲う。
- ゴジラシリーズ:『キングコング』と『原子怪獣現わる』の影響を強く受けており、銃火器をものともしない背びれを持つ恐竜型の怪獣が大都市を襲うという構図がそっくりである。
- ハンナ・バーベラ版のゴジラやマーベル・コミックスのゴジラは、『氷河の古代怪獣』の「ティラノサウルス」との外見の類似点(緑色の体色と背びれの形状)がある。
- 1998年のエメリッヒ版ゴジラは、ニューヨークを舞台にして、口から直接火炎を吐かない怪獣がビルを登ったり重火器で悲劇的な存在として倒されたりなどの『キングコング』と『原子怪獣現わる』との類似性があるだけでなく、ブルックリン橋を舞台の一つとしている点は『氷河の古代怪獣』と似ている。
- 『パシフィック・リム』や『Godzilla2014』:共にレジェンダリー社の作品であり、ゴジラやアックスヘッドによるゴールデンゲートブリッジの破壊という構図との類似性が見られる。
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