概要
怪人協会の一員。怪人協会アジト内で飼われている、巨大な犬(?)の化物。災害レベル至上主義のリメイク版では幹部扱いで、推定災害レベルは「竜」。
名称は「育ち過ぎたポチ」だが、劇中では単純に「ポチ」と呼ばれることがほとんどである。
喋ることはできないが、下手に刺激したり敵意を向けたりしなければ襲われることはない模様。しかし僅かでも逆鱗に触れれば、敵味方問わず蹂躙しにかかる。
その攻撃力と凶暴性は怪人王オロチも一目置いている模様。
自分より強い相手に懐く習性があるらしい。
外見
遠くから全体像を見れば、辛うじて犬系統の生物であることは判断できる。
しかし禍々しくも逞しい黒色の肢体・妖しく光る6つの目玉・口内から漏れ出る高エネルギーによる湯気・そして見上げるほどの巨体は、犬というよりドラゴンや怪獣に近い。
能力
口からは強力なエネルギー弾を放つ。その威力は災害レベル鬼の怪人2体がまとめて消滅し、ガロウにも明確なダメージを与えるほど。しかも連射可能であり、特に制限があるような描写はない。この破壊光弾の名称は原作版では不明だったが、リメイク版ではギョロギョロから焦熱弾と呼ばれている。
また尋常ならざるタフネスの持ち主で、その耐久力は作中の怪人の中でも指折り。ガロウ渾身の一撃・サイタマによる躾の一撃・バングとボンブの連携奥義を喰らっても、肉体的なダメージはほとんど通っていなかった。
ただしサイタマの攻撃と「おすわり」の言葉にはトラウマを負ったようで、バングが偶然口にした「おすわり」に反応して動きを止めたほか、リメイク版では遠目に見つけたサイタマに怯えて退散している。
以上のように最大の欠点は普通の犬と同程度の知能しかない事(同じ幹部でも、あまり知能は高くないであろうハグキでさえ、少なくともギョロギョロの呼び掛けに応じれるだけの知能はある)。故に他の幹部達のように複雑な作戦をこなす事などできず、一応幹部という扱いではあるのだが怪人協会内での役割も、もっぱらアジトの番犬であった。
他の怪人同様、原作と比べてリメイク版では戦闘シーンが多くなっている。
動きも非常に俊敏で、壁を縦横無尽に駆け回りながら破壊光弾を撃ちまくるなど、アジトの破壊も危ぶまれるほどの攻撃を仕掛けていた。
小さくなって弱体化した状態でも自動車(時速100キロ)に余裕で追い付き、エネルギー弾一発で怪人(災害レベルは不明)を倒したりと高い戦闘力は健在であった。
また、見かけによらずちゃっかりしており上記のように強者には従う一方で、上質な餌にありつくために自分より弱い相手にも媚び、満足すると勝手に出ていくという行動を取っている。
動向
当初は出会いがしらに襲ってくる狂暴な敵だったが、ガロウとサイタマによってお座りを躾けられ、現時点での脅威ではなくなっている。
リメイク版では敵意を向けなければ素通りする程度の気性であったが、戦闘中の不慮の事故により刺激されてしまい、大暴れを始めた。
怪人協会壊滅後も生き延びていたが、大幅に弱体化しサイズも子犬並みになってしまった。かつて戦った敵ながらサイタマのことは憎からず思っているようで、再会した後も懐いていた。その後はある怪人とともにサイタマの近くに居座っている。
リメイク版では
2018年4月9日更新の第131話で登場。こちらでは”育ちすぎたポチ”とされており、公式で表記ゆれが発生している(?)
なお、作品への登場より2年以上前、作画の村田雄介氏がTwitterに上げたイラストにこの育ち過ぎたポチらしきキャラがすでに描かれていた。
https://twitter.com/NEBU_KURO/status/691329353443995648
怪人協会の騒動が落ち着いた後、またしてもサイタマをフブキ組に加えようと賄賂を持ってきたフブキから賄賂(高級牛肉)を強奪する。ご機嫌でパクついた後、味を占めたのか帰ろうとする彼女を事務所まで追いかけ回した。その後、フブキ組が苦戦していた怪人にエネルギー弾をぶち込み一撃で撃破、戦力になると認識したフブキに餌付けされ(高級牛肉以外食べようとしないらしい)、参入時点でフブキ組の最強戦力とナレーションされている。
ただし次の回ではフブキ組の犬小屋から抜け出し、再びサイタマのところの犬小屋で過ごしている。ドッグフードを食べなくなったことをフォルテに心配される一方で毛並みは良くなっており、同居人いわく「ちょくちょく出かけてるからそっちで餌もらって腹一杯なのかも」という。
そのためフブキ組に入ったというより、「食料だけフブキ組に食べに行ってるサイタマのペット」といった感じ。
関連イラスト
関連タグ
ペット・ショップ…動物の姿をしている、知能はあるが喋ることが出来ない、敵と見なした者を執拗に攻撃しようとする執念の持ち主、遠距離攻撃を得意とする、味方サイドを追い詰めた強敵 などと共通点が多い。