ボンブ
ぼんぶ
「シルバーファング」ことバングの実の兄にして、「旋風鉄斬拳」の創始者である老武術家。
武術者界隈では、「流水岩砕拳」のバングと共に双璧を成す伝説的存在として名が知れ、数百人以上もの弟子を抱える大道場の経営者でもある達人中の達人。しかし、S級ヒーローとしての表の顔を持つ弟に比べれば一般での知名度は決して高くはない。
年に見合わずバングからは「お兄ちゃん」と呼ばれており、兄弟仲も良好で、弟に比べると冷徹な面が見受けられるが、強敵との戦闘中でも軽口を交わし合うなどは根は似ている。
リメイク版では、若い頃は荒れていた弟とは違い真面目に武を極める為の育成を昔から行っていた。
短髪・口髭・ツリ眉・長袖なバングと比べると、長髪・顎髭・垂れ眉・半袖といった具合で、兄弟ではあるが様々な部分が対照的なデザインとなっている。しかし長年の戦闘と鍛錬で鍛え抜かれた強靭な肉体や、鋭い眼光、刻まれた皺などはよく似ている。
前述したように、自らが編み出した「旋風鉄斬拳」なる武術を駆使する。
バングの「流水岩砕拳」を仮に「堅牢な防御を誇る柔拳」とするならば、こちらは「圧倒的な殺傷力を有する剛拳」。流水岩砕拳が滑らかな動きで攻撃を受け流す構えであるのに対し、旋風鉄斬拳は両腕全体を用いて前方に円陣を描くようなモーションが見られる。するとその攻撃を受けた敵は、まるで刃を用いたかのように螺旋に切り刻まれる。もはや原理もよくわからないが、その威力は本物。
その実力はバングと同等以上で、S級ヒーロー上位クラスの非常に高い戦闘力を有する。災害レベル「竜」のムカデ長老にさえ難なく有効打を与えられるほどの攻撃を放つことが可能。
バングとの連携も完璧で、二人が揃って戦えば覚醒前後のガロウ程度では全く歯が立たない程。
またリメイクでは、体力を消耗している状態であっても、怪人化し理性を失ったガロウとも一時的に渡り合える実力をみせる。
ヒーロー狩りを行うガロウを止めるため、殺すことを前提に仕留める覚悟を決めたバングの誘いを受け、自らもその覚悟を共にすべく、弟子たちを全員破門して道場を引き払った。
その後、バングと共に怪人たちを狩りつつ進撃、ついにガロウと対峙することとなる…。