概要
スイリュー同様リメイク版のみのキャラクターであり、第106話(69撃目[怪人細胞])で初登場した。
最高峰の剣の達人たちがより集まってできた、流派の壁を超えた組織であり、いわば超人的な剣士たちの同好会である。
名前の由来は、古代の伝説の剣士である「剣聖」を体現するという悲願にある。剣聖とは、遥か昔の神話の時代に失われた大陸で生み出されたという驚異の精神感応剣である「日輪」と「月輪」に選ばれ、天下無双の強さを誇ったという大剣豪である。日輪は剣聖会に代々受け継がれてきたが、月輪の行方は不明となっている。
一角であるカミカゼの他、メンバーの門下であるバネヒゲ、イアイアン、ブシドリル、オカマイタチの様に、プロヒーローとして活動している者たちもいる。しかし、これまではヒーロー協会と関わりを持たず、会として表だって怪人を討伐してきた描写もないが、各メンバーとその門下たちが独自に怪人と対峙してきた可能性はある。
- この辺りは、シルバーファングが台頭するまではヒーローへの転身を好まない風潮が蔓延していた格闘家の界隈にも似た部分がある。
アトミック侍がガロウの捜索に必要な人手の提供を求めたことと、それへのアマハレの「わかった、我々の門弟も走らせよう」という返答などから、全員に相当数の門弟がいる事が窺える。
5名とも日本刀を得物とするようだが、門下のバネヒゲやブシドリルなどはそれ以外の得物を武器としており、内包する剣技は幅広い模様である。
メンバー
- カミカゼ
- ご存知、S級ヒーローの一角を占める、超速の剣技を誇る達人。
- ニチリン
- アマハレ
- ザンバイ
- スキンヘッドと顔の傷が特徴の人物。カミカゼ同様に、メンバーの中では比較的年齢が若い。アマハレとは対照的に、動きが少ない「静」の剣技を持ち、「大往生」という四方に繰り出す連続斬りが得意技である。用心棒を務めていた。
- ハラギリ
実力
アトミック侍ことカミカゼも含め長きに渡りしのぎを削り、互いに実力を認めて高め合う関係だった。
真の強者しか認めないアトミック侍が実力を認めていること、S級に近い実力を持つとされるイアイアン、ブシドリル、オカマイタチが敬意を払っていることから、S級並みの実力者達であると思わしい。ニチリン自身も「自分より腕が立つヒーローが何人いる事やら」と発し、アトミック侍もそれを否定していない。
カミカゼ以外の戦闘シーンは少ないが、瞬時に黒い精子の特性に対処して多数の分身を撃破するなど、名声に違わぬ実力を発揮していた。
ただし、怪人化で力を増したはずのハラギリがアトミック侍に敵わなかった事から、個々の力量にかなりの開きがある可能性はある。ハラギリが酒に酔っていたことが関係しているのかは不明だが。
ストーリー
カミカゼの協力要請を受けて集合したが、怪人協会にそそのかされて怪人化していたハラギリが正体をあらわしてニチリンとアマハレとザンバイに怪人細胞を渡して怪人化する様に言い放ったが、誰もそれには応えず、どちらにしろ殺せと怪人協会から命じられていたアトミック侍に怪人化して斬りかかったが、逆に斬られて死亡した。
ヒーロー協会と怪人協会との決闘の最中、ヒーロー側の助っ人として参戦。無数の黒い精子たちを相手に、各々の剣術を駆使して斬りかかる。
しかし、ハグキとの仲間割れの末に強酸を纏ったブサイク大総統には、斬撃をしかけたら瞬時に刀が溶解するために戦力を封じられ、最初にしかけたザンバイが刀を溶かされた際に酸をかけられて死亡した。
斬撃を封じられた自分たちでは戦力にならないと判断したのか、アマハレがアトミック侍とイアイアンを助けるために割って入り、ニチリンは自分を助けようとしたバネヒゲを突き飛ばした。そして、両者はヒーローたちを庇って酸を受け、アマハレが死亡し、ニチリンも半身が溶かされるという重傷を負う。
そして、ニチリンはバネヒゲに免許を皆伝し、秘中の剣である「日輪」をカミカゼに授け、この世のどこかに眠るもう一つの秘剣「月輪」の探索をカミカゼに託す。
バネヒゲが保護し、地獄のフブキが回復させていたお陰で一命をとりとめていたことが後に判明。失った半身はサイボーグ化されたが、剣の腕はいささかも鈍っていない。
怪人協会との戦いが終わった後、アマハレの娘ユタ、ザンバイの息子シドウを加えた新生剣聖会を発足させる。
余談
- ニチリンは、北野武が演じた座頭市がモデルである。
- ザンバイは、『壬生の恋歌』や『独眼竜政宗』や『ラストサムライ』に出演した渡辺謙を思わせるデザインを持つ。
- アマハレは、『七人の侍』にも出演した志村喬をモデルにしていると思われる。また、髪型だけならプレデターを思わせる部分がある。
- ハラギリとゴウケツは、共にかつては高名な武術家だったが、力を求めて欲に走り、怪人化したという類似点がある。
- ハラギリは、疾風のウィンド、業火のフレイム、奇襲梅と同様に、人間形態と怪人形態を使い分けられる数少ない存在の一人だった。