概要
となりのヤングジャンプでのリメイク版で先に登場し、後から原作にも登場した。
リメイク版と原作とで設定に違いがある。
基本的な設定
忍者の里出身の忍者で、黄金の37期と呼ばれる世代。
リメイク版での設定
初登場回は119話(78撃目)。
同期の業火のフレイムと行動を共にしている。忍者であるだけでなく怪人細胞を食べた怪人協会所属の怪人で、他の多くの怪人と異なり普通の人間の姿と怪人の姿を使い分けることができる。これは「忍者ゆえ身体制御に優れているため」とされる。
容姿
- 人間時:女性と見まごうような顔立ちと腰に届きそうなほど長いウェービーヘア(色は不明。アニメでは緑髪)を持つが、体格はそれとは対照的に長身で屈強。右目の下にはソニックのようなフェイスペイント、額には細めのヘッドバンドのようなものをつけている。眉毛はないが睫毛がある。
- 怪人時:全身に斑模様が現れ、髪からは四本以上のクモの足のような触角が生える。
人物
ヒーロー協会と閃光のフラッシュを潰すことを目的に動いており、打倒フラッシュの為にソニックを怪人協会に誘おうとするもいろいろあって失敗している。
怪人化でパワーアップしたこともあって自身のスピードに絶対的な自信を持っており、フレイムと自分の速度はヒーローやロボットに捉えられるようなものではなく、超能力者が相手でも相手が能力を使う前に倒せると自負している。
閃光のフラッシュとは因縁があり、彼を倒すことを考えている。
怪人化した現在ならば彼を倒せるとは踏んでいるものの、彼だけはあまり甘くは見ていない様子。
一人称が俺、二人称がお前であり「~だぜ」「~だね」といったややくだけた口調で話す。
怪人協会への所属も主にフラッシュ打倒のためであり、怪人王オロチには忠義心などはない。
暗殺者ゆえに人間扱いされず搾取され使い捨てされる人生に嫌気がさしており、フレイムと共に、『奪う側』『支配する側』になることを望んでおり、そのために力を求め、いずれ世界を支配することを目標としていた。
戦闘力
怪人化により大幅にパワーアップ。
雨が降っていない時ならば深海王を倒せる、ジェノスと同等の実力者である音速のソニック(災害レベル鬼クラスの実力者)が全く捉えられない速度で動ける(なお、ソニックは自分も怪人化すればウィンドの上をいけるとは想定していた)。また、怪人化せずともソニックの爆裂手裏剣を難なく受け止めた。
それゆえ災害レベル竜クラスの実力者と思われ、95撃目(ウェブ版第136回)では、人間時は「鬼」、怪人時は「竜」だと判明した。
武器は、周囲に蜘蛛の巣のごとく張り巡らし敵を切り刻む鋼線と、一対のククリ刀。
怪人化した今ならばフラッシュを倒せると見積もっているが、彼を甘くは見ていない様子。
ガロウに関しては、「俺達の方が圧倒的に強い」と言い放ち、さして興味がなかった。
怪人として本気を出す場合は、上記の忍術・武器を捨て去り、怪人のパワーと圧倒的速度による強引なまでの攻めで敵を殺す。
その実力は、閃光のフラッシュと渡り合えるほどの神速。建物が崩落する間もなく、フラッシュにいくつも拳をぶつけたほど。
ウィンドとフレイムに勝利し、他人をほとんど褒めない閃光のフラッシュをして「俺以外のS級ヒーローではお前達のスピードに対応するのは難しいだろう」「ウィンドとフレイム、片方だけでも取り逃せば後々面倒なことになる(=逃げに徹されれば仕留められない可能性がある)」と、彼にしては珍しく最大級の賛辞を寄せていた(同時に、フラッシュは彼らの敗因を「修行不足」と語っている)。
技
- 鋼線(こうせん):鋼の糸。周囲に張り巡らし、かかった相手を切り刻む。
来歴
護衛・暗殺なんでもござれの忍者を養成する忍者の“里”出身。
里出身の実力者達は、「人身売買王アブラボウズ」「麻薬将軍ヘロウド」「無敵山賊隊長ジャマアラシ」「猟奇怪盗チマグサ」「心臓コレクターブリギュラ」「暗殺連合上層部」など裏社会で名を轟かせたほどで、ウィンドとフレイムはその中でも歴代最強を謳われた「黄金の37期」のツートップだった。
しかし忍者の里は、"終わりの44期"事件を44期トップだった閃光のフラッシュが引き起こし、閃光のフラッシュとは因縁がある様子。
暗殺者として人間扱いされず搾取され『使われる』側だった人生に嫌気がさしたウィンドとフレイムは、『支配する側』になりたいと願い力を求めており、怪人協会の勧誘に乗り、業火のフレイムと共に怪人化。
閃光のフラッシュ打倒を狙い、彼との対決に邪魔が入らないように露払いを頼むべくソニックを怪人協会に勧誘。ソニックに怪人細胞を渡した。
人間に未練もなく、パワーアップはソニックにとっても望むところであったものの…ソニックは怪人細胞を加熱して食べたためこの勧誘はウィンドの与り知らないところで失敗。
同じ勧誘係のゴウケツは『生のまま食え』『自分の意志で食わないと効果がない』等、食べ方もきちんと指示していたことも考えると、ウィンドのミスとも言えるが、ウィンドに「そのまま取り込む」と言われたにもかかわらず切って焼いた辺り、やっぱりソニックの非が大きい気もする(単行本のおまけではフライパンと包丁を持ったソニックに対し怪人細胞自ら「焼かないで」のジェスチャーを行っている)
その後、子供の人質奪還作戦のため、怪人協会アジトに突入してきたフラッシュを相手に、彼を戦いの舞台に招いてフレイムと共に対決。最初は人型の状態で挑むが、フラッシュの本気を引き出すには至らず怪人体に変化。
しかし怪人化しても忍びの技は、誰よりも修業を積んだフラッシュの前だからこそ『型』を読まれて簡単に捌かれてしまい、ウィンド達は忍のプライドを捨てて『怪人として』その純粋な速度とパワーでフラッシュに猛攻を加えていく。
だがフラッシュは彼らを危険視するからこそ逃がすまいと“二人同時に”倒すことを狙っており、フラッシュがわざと作った隙につっこんだウィンド達の直線的な猛攻はフラッシュにカウンターされる。
動きを一瞬止められた二人は、フラッシュの絶技・閃光斬によって胴体を両断され敗れた。
フラッシュ、ウィンド、フレイムの戦いが終わり、彼らの戦いの余波を受けた舞台がようやく崩落していく中、人間の姿に戻ったウィンド達はフラッシュに「他のS級ヒーローでも対応困難な速度を持つお前たちの最善策はこの俺と戦わない事 それだけだったんだ」と言われ、フラッシュに及ばなかったこと・『支配する側』になりたかった願いが叶わなかったことを残念がりながら崩落に巻き込まれていった。
が、後に転生フェニックス男の目覚めの光によって本来時限蘇生にもかかわらずなぜか完全蘇生、近くにいた童帝に襲いかかるもこれまた近くにいたサイタマにぶちのめされ昏倒
怪人協会の件の終息後は、気を見てフラッシュに襲いかかっては撃退されを繰り返しており、サイタマにとっての音速のソニックポジションに落ち着いた模様
天忍党(原作では忍天党)にも末席ながら呼ばれるだけの実力はあった様だが、1番格下らしくかなり酷めのシゴキにあっていた
それでもやはり二人だけ生き残る事になる(フラッシュが「二人が怪人から戻っているから何か吐かせられるかも」と考えて敢えて生かした)
原作での設定
初登場回は115撃目。
同じ忍者の里出身の者達による忍天党という組織に所属している。
同期に業火のフレイムの他にも雷鳴のサンダーという忍者がいる。
余談
- ONE氏による原作版ではウィンド&フレイムによく似た名前の爆走兄弟レップウ&ゴウカが登場しているが彼らはあくまで別の方が考えたキャラであり、ウィンド&フレイムとは別ものらしいと村田雄介氏がある日の配信で発言していた。
- 髪の色について配信では「金髪でイメージしていた」と言われていて、ピクシブでも金髪で描かれている事が多い。