「ヒャヒャヒャ サイコーの気分だぜ」
「お高くとまってるクソイケメンをグチャグチャにしてやんのはよォ」
概要
怪人協会に所属する怪人。『ブサイクモンスター(略してブサモン)』の一種
ブサモンとは、ただ不細工に生まれてしまったがためにモテず、愛されず、馬鹿にされ続けた人間が負の感情を爆発させ、怪人に覚醒したものと言われている。
ブサイク大総統はそのブサモンのなかでも特に強い力を持っており、自分より優れた素質を有する他人、特にイケメンに対する嫉妬や劣等感といった負の感情をそのまま己の力に変換し、肉体さえ変化させるという恐るべき能力の持ち主である。
ゆえに、ブサモンに対して極度の拒絶反応を示すイケメン仮面アマイマスクに対しては抜群の有利性を持つ。
事実、彼と戦ったアマイマスクは極度のブサイク嫌いという弱点を突かれた事もあり、S級相当の実力を持っているにもかかわらず全く歯が立たなかった。
もっとも、災害レベル竜ともなればブサモンでなくとも苦戦は必至であったろうが。(事実、ホームレス帝の攻撃に巻き込まれたり、ハグキに飲み込まれても生きていた。)
戦闘能力
アマイマスクに早いと言われるほどの俊敏さと、ジェノスに首から上を吹き飛ばすつもりの蹴りを受けてもほとんどダメージを受けない程の耐久力を持ち、更に細胞の変異をコントロールすることで、肉体を強化することも可能。
しかし、一番恐ろしいのはその残虐さ。
相手の最も嫌がる手段で叩き潰す事を信条とし、「劣等感で最低に捻じ曲がった人格」と自負している。
必殺の『◯◯崩壊パンチ』はアマイマスクやタンクトップマスターの強靭な肉体がグチャグチャになるほどの破壊力を誇る。
- 顔面崩壊パンチ
相手の顔面に強烈なパンチを放つ。原作では負傷した戦慄のタツマキを弾き飛ばし、リメイク版では黒い精子に拘束されたアマイマスクに対して使用し、アマイマスクの頭部を文字通り「崩壊」させた。その後シルバーファングに対して使用するが、流されて自分の顔面に当たってしまった。
- 前腕崩壊パンチ
村田版にのみ登場。タンクトップマスターのタックルへのカウンターとして使用し、彼の強靭な前腕を砕くほどの威力を持つ。
- 全身崩壊パンチ
村田版にのみ登場。前腕崩壊パンチで戦闘不能になったタンクトップマスターに対して連発し、彼の全身を叩き潰した。
- 尊厳崩壊パンチ
村田版にのみ登場。顔面崩壊パンチを流したシルバーファングに使用したが、再び流されてハグキに当たってしまい、同士討ちを起こしてしまった。
活躍
原作版
怪人協会アジトに潜入したアマイマスクを襲撃。強力な災害レベルと相性の悪さもあり、S級レベルの実力者であるアマイマスクに終始有利に対抗するが、タツマキがアジトを地上へ移動させたため戦闘は中断となる。地上では他の幹部たちとともにタツマキを襲撃し、タツマキの弱った隙に攻撃を浴びせて大ダメージを与えるも乱入してきたジェノスを次の標的とする。ジェノスの蹴りを食らってもほぼノーダメージという耐久力を見せたがそこに更に乱入してきたシルバーファングと戦闘となり、本気を出した彼に腹を貫かれ死亡した。
リメイク版
原作同様、アジトに乗り込んできたアマイマスクを襲撃する(この時鏡を覗いていたアマイマスクの背後から登場するというホラー映画の殺人鬼のような登場だった)。その後はアジト移動の際、他の幹部たちと地下に取り残されるも自力で脱出し、サイコス(オロチ)を撃破して油断していたS級ヒーローを他の幹部たちと襲撃し、アマイマスクを引き裂いて戦闘不能にした。
その後はハグキと交戦している豚神とタンクトップマスターの前に現れ、ナリンキ私設部隊を人質にとるが、タツマキの機転で人質を救出されてしまう。しかし、先の戦いで弱ったタツマキの超能力を難なくはじき返し、割って入ってきたタンクトップマスターを全身をグチャグチャにしたうえでハグキに食べさせて戦線離脱させる。そしてタツマキを襲撃するが、シルバーファングにタンクトップマスターを救出されてしまい、後を追って彼に顔面崩壊パンチを放つも逆に翻され自らに顔面にパンチを食らわせてしまう(この直後彼に「こっぴどく顔面崩壊したのう」とパンチを食らったからか元からかよくわからない発言をされている)。すぐにシルバーファングと交戦するが放った尊厳崩壊パンチを流されてハグキに食らわされた挙句、手も足も出ず圧倒される。そして怒ったハグキに全身を飲み込まれ、消化されるが…
G(ゲロ)ブサイク大総統
ハグキにより飲み込まれてしまった直後、内から真っ二つに引き裂いて復活した形態。ハグキの消化液により全身がドロドロに溶け、文字通り崩壊してしまった。
ハグキの消化液で全身を侵された結果、体のあちこちが溶解と膨張を繰り返しており、無残な姿になった一方で戦闘能力も変化。
持前の腕力に加えて強酸を操れる様になり、全身が消化液におおわれているため拳相手は攻撃する傍から体や武器を溶かされていくという凶悪な攻防一体性を得た。さらに、エビル天然水を弾き飛ばしたクロビカリの攻撃を耐える強靭な防御力だけではなく、食らったダメージを即座に溶接して再生する再生能力を手に入れた。
しかし溶解し続けている性質上、頻繁にタンパク質を摂取しなければならず持久力は弱化。大勢を相手にし倒した先から取り込んでいる場合は問題無いが、素早く逃げ回ったり酸が通用しなかったりする相手には非常に不利となる。
- 強酸
全身を覆っているほか、唾などの体液も強酸となっている。大量に吐き出すときはもはや完全にG。
- 前腕溶解パンチ
前腕崩壊パンチの派生で、クロビカリの超合金ダブルバズーカへの迎撃として使用し、彼の皮膚を溶かしてダメージを与えた。
- 全身溶解パンチ
全身崩壊パンチの派生で、相手を跡形もなく溶解させてしまう。
活躍
シルバーファングを探して黒い精子と交戦していたヒーローと剣聖会の前に現れる。自身をバカにした黒い精子の一部を溶かし、超合金クロビカリの両腕を溶かして重傷を与え、ザンバイの頭部に唾を浴びせて殺害。更にはアトミック侍とニチリンの合体攻撃で微塵切りにされるも、肉体を溶接して再生、逆に二人の刀を溶解させ、全身溶解パンチでアマハレを殺害しニチリンにも重傷を負わせる。溶かしたアマハレや黒い精子でタンパク質を補給するも、自身を補給していることに文句を言った黒い精子が合体した黄金精子と戦闘になる。持前の強酸も通用せず圧倒された挙句、乱入してきたホームレス帝の爆撃で大ダメージを負う。
その後は一度戦場から離脱するも離脱した先で運よくガロウとの戦いで戦闘不能になったシルバーファングを見つける。復讐と言わんばかりに全身溶解パンチを放つも意識を取り戻したガロウに腹に大穴を開けられ、先の戦いのダメージから補給ができず再生が追い付かなかったこともあり、体を貫かれたことに困惑しながら全身が溶けて生き絶えた。
余談
「ブサイク大統領(だいとうりょう)」と間違われやすい、正しくは大"総統"(だい そうとう)である。
実際に作中でも黒い精子に呼び間違えられていた。
見た目に違わず性格も醜悪である彼であるが、ONE氏が描いた「謎の更新回」では閑話休題の使い方を間違えた黒い精子に対して意味を詳しく解説していたり、村田氏の描いたリメイク版173話では、ブサモンへの拒絶反応でパニックを起こし言動が意味不明になっていたアマイマスクに対して冷静にツッコミを入れるなど、どこか常識人的な面が描かれることが間々ある。
関連タグ
- タママ二等兵:目つきが似ているキャラクター。声も似てるかも?