「行き過ぎた傲慢を償い死して星に還りたまえ。」
概要
怪人協会の怪人。
「光パワー」と名付けられた、圧倒的な破壊力を持つ光子弾を神通力で無尽蔵に生み出す能力の持ち主。
災害レベルは「竜」。
頭の王冠は段ボールで出来ており、ボロボロジャージや軍手、スニーカーにマントというなんとも言及しがたい格好をしている。
名前の由来の通り、元々はただのホームレスであった彼だが、あることがきっかけで彼は「神」次元の力を手に入れる。
来歴
以前は普通のサラリーマンであったのだが、新人歓迎会で上司から裸踊りを強要された挙げ句、セクハラで退職に追い込まれ住居からも追い出されたというかなり理不尽な境遇からホームレスになってしまった。
しかし、公園で寝泊まりしていた際に彼は気付いてしまう。
生命体にとっての家とは地球そのもののことであり、人類は屁理屈で築き上げた社会構造にあぐらをかいて勝手に生態系から逸脱した地球を汚染する愚かな存在であるという事実に。
その事実を知った彼は、母なる地球と還るべく、命を絶とうとしたその時
「神」が現れた
彼の前に現れたそれは、「お前は正しい」「だがお前が死ぬ必要はない」と話し、人類を社会ごと殲滅するための力を授ける。
その結果生まれたのが、災害レベル・竜の超怪人“ホームレス帝”なのである。
一見、過度の妄想が原因で怪人化したように思われるが、彼の言う「神」とは果たして幻想か。それとも……?
戦闘能力
「抗うことも出来ずに即死」
圧倒的な破壊力を持つ光子弾は、有無を言わさぬ攻撃力を持ち、不死身の肉体を持つゾンビマンすら再生が追いつかなくなる程。また、光子弾の飛翔速度は銃弾よりも早く、爆発方向にも指向性を与える事がででき、攻守一体であり隙がない。
作中では反撃の余地を与えない連続射撃の「整列爆撃」、上空から逃げ場の無い程の範囲での攻撃「超過密絨毯爆撃」を使用。
しかし、光パワーを所有していること以外はただの人間と同じ能力しか持たないため、運動能力等は他の怪人らと比べ圧倒的に劣る。また、光パワーは自分にも有効であり、至近距離で放つと自爆してしまうため、拘束状態になると途端に何もできなくなる。
ネタバレ注意
キングにより隙ができ、そこをつかれゾンビマンにより拘束されてしまう。そして彼は自身に力を授けた存在について尋ねられる。そう、「神」について。
「だまれ」「没収だ」
突如、月の裏から現れるなにか。
気づくとそこは辺り一面の花畑。声の主を探し、頭上を見上げると……。
ホームレス帝の異変に気がつくゾンビマン。
「神」という言葉を最期にホームレス帝の身体は燃え上がる。妄想の域を達するこの現象。彼の遺した言葉が語るものとは……?
※「神」なる存在が月の裏から出現する描写はリメイク版のみ
余談
- 序盤に出てきた怪人ワクチンマンとは、主義主張(愚かな人間の廃滅)や能力(破壊力を持った光球を作って打ち出す)誕生した経緯(超常的な意思によって誕生ないしは力を授けられた)などが非常によく似ており、ワクチンマンの語った『地球の意志』と”謎の存在”『神』との関連性を匂わせる。
- 村田氏によると、ホームレス帝のエネルギー球はワクチンマンや怪人化したチョゼのそれらと同じ種類らしい。