概要
S級は「狂ってる」や「壊れてる」と見なされる節がある別格であるため、C級 、B級のヒーロー達はほとんどの場合はA級を目指している。
実力だけでなく勤務/奉仕態度や人格も問われるので、心根に限れば最もヒーローらしいヒーローと言えるのかもしれない。しかし、中には人格的に危うい者もいる。
S級ヒーローに対して同等に接するまたは敬意を示さない場合も見られるが、これはS級ヒーローの人格も関係している。少なくとも、シルバーファングなどの人格者は敬意を持たれる節がある。
A級1位のイケメン仮面アマイマスクにより、S級入りは厳格に審査されているが、とある理由から、今後はどうなるのかは不明。
1位のアマイマスクから7位のテジナーマンは、協会の人間からも「S級に引けを取らない実力者」だと評されている。
メンバー一覧
1位:イケメン仮面アマイマスク
S級に匹敵する実力を持つが「生半可な者をS級入りさせるわけにはいかない」と考えているためA級1位にとどまっている。
正体はいまだ謎に包まれている。
A級1位及びS級になりたければ彼以上の実力をもち、彼以上にヒーロー協会に貢献せねばならず、その上で彼の基準で認められなければならない(現S級のランカーですら彼の基準を満たしていない者=協会の直接のスカウト勢が存在する)
2位:イアイアン
3位:オカマイタチ
4位:ブシドリル
髭を生やした侍。アトミック侍の弟子。A級ヒーローの中でも、S級に届くとされる飛び抜けた実力を持つ上位4人の一人。ドリル状の刀を武器にする。
5位:重戦車フンドシ
筋骨隆々としたフンドシ姿の偉丈夫のパワーファイター。髭のように見えるのは鼻毛らしい。S級に準ずる戦闘力と、心意気もA級上位に違わないものであり、信念を重視する。必殺技は「戦車砲パンチ」。
ガロウとの戦闘では、右腕をボロボロにへし折られ敗北。
6位:ブルーファイア
7位:テジナーマン
マスクとシルクハットが特徴的な男性。後に11位に下がるが、やはりS級に準ずる実力派。
手品師らしく、トランプを手裏剣のように放つ等の攻撃を行う。
リメイク版では副業として、マジシャンでの興行も行っており、新聞上に宣伝もしている。
8位:デスガトリング
9位:タンクトップベジタリアン
タンクトッパーのNo.2。名前の通り力の源は野菜で、肉類は一切食べない。
ガロウにタンクトッパーズが敗北したことで心が折れたようで、ヒーローを引退した。
10位:スティンガー
11位:ツインテール
ピエロのような見た目をしたヒーローで、名前の通り髪型はツインテール。目隠しをしているが、優れた戦闘力と周囲の状況を察知する事ができる。
クラブやナイフ、ボールといったピエロの使用する道具を模した暗器をジャグリングの要領で持ち替えながら敵に投げつける技「デスループ」を持つ。
13位:大哲人
重量3tの哲学書で相手を殴り潰す。肉体レベルは10位のスティンガーの1.5倍以上もあり、S級の童貞よりも上。必殺技名は「3t哲学全書」。
16位:バタフライDX
ビキニパンツに蝶の羽をつけた恰好をするヒーロー。背中の羽で飛ぶ様子が話題になっている。フォルテいわく「自己顕示欲の塊」であり、そんなヒーロー時の格好は目立ちたいためな様子。
17位:雷光ゲンジ(ゲンジ)
19位:イナズマックス(マックス)
22位:一発屋(村田版)
(画像右)
ボルトアクションの狙撃銃(おそらくアンチマテリアルライフル)を使用するスナイパー。口癖は「そういうとこだぞ」。怪人協会に誘拐された人質に同情する優しさを持つ。
銃にスコープはついておらず、右目に装着されたモノクルのようなスコープで狙いをつける。
遠くのビルの上にいる怪人スナイパーの存在をいち早く察知し、怪人が発射した弾丸を粉砕しつつスコープごと頭を撃ち抜くなど狙撃手として超一流の腕を持ち、その上レーザーサイトを利用した射撃と素早い身のこなしで近接戦もこなせるオールラウンダー。ガン・カタとは異なる方向に発展した戦闘スタイルとも言えるだろうか。
しかし、不即の事態、厳密には「ジャムる(弾詰まり)」ことには弱いらしく、性格も弱々しくなる。
23位:三日月フトマユゲ
グリーンと一緒にヒーローマンション見学会に行っていた。見た目・性格共にステレオタイプなヒーローとも言える。
握りの部分に三日月型のカバーがついたサーベルのような剣を使用する。得意技に「三日月連斬」を持つ。
ワクチンマン討伐の為に送られたヒーローの一人だが、肝心の敵はサイタマが倒した。
24位:グリーン
草木の冠を被っている。三日月フトマユゲと一緒にヒーローマンション見学会にも護衛として行っていた。
幼少期から体内で植物を育てており、神経まで共有している。そのため植物を操ることができるが、栄養は植物のほうにも取られているため虚弱気味。地面に植物を打ち込み、敵を絡め取って動きを止めたり地面にひきずりこんでバラバラにしたりとなかなか過激。
26位:黄金ボール
厚さ20cmの鉄板を貫く威力の弾丸を射出するスリングショット(パチンコ)が武器。バネヒゲと組んでいて飲み仲間でもある。酒の席で絡まれても挑発をいなす、酔っていると見せかけて冷静に敵を追い詰める、など冷静な部分があり、バネヒゲ同様に協会からも実力を買われている。
27位:スマイルマン
胸にスマイルマークが付いた赤いタイツを纏った男性。巨大なけん玉を駆使して戦う。26歳。
巨大なけん玉を持っているにもかかわらず、怪人と戦うために街々を駆け回る等の描写があり、見た目によらず怪力と体力の持ち主である。
比較的感情の起伏が少なく、ヒーロー名とは裏腹に本人は無表情。だが、鬼レベルの怪人による不意討ちのダメージにも動じないなど冷静な印象を受ける。S級にも敬意を表すが、それがシルバーファングだからなのか本人の礼儀正しさなのかは不明。
アニメ1話においてはイナズマックスと共にワクチンマンに一蹴されていた。
弟にB級69位のクライングマンとC級255位のアングリーマンがいる(弟二人も勿論無表情)。
デビュー当時は兄弟で「無愛想ブラザーズ」と呼ばれコスチュームを着るようになったが人気が出ず、結局強さが人気にも直結すると理解して鍛錬したとのこと。
28位:バネヒゲ
29位:ナルシストイック(村田版)
薔薇を咥えた名前通りのような風貌。アマイマスクをライバルとして見なしているが、歯牙にもかけられていない。
しかし、確かな観察眼を持つセキンガルから有力株としてワガンマ救出作戦に召集されており、実際に身体能力は高い。その印象とは裏腹に、実際の戦い方は高速のパンチラッシュや敵を抱え込んでの膝蹴り、落ちているブロックで何度も殴りつけるなどかなりアグレッシブ。他にも武器として「ROSE」の刻印が入ったメリケンサックを持つ。怪人の肉体を損傷させるパワーを持つが、それでもサイレスラーからの評価は芳しくなかった。
必殺技(?)は咥えた薔薇を放り、落ちてくるまでに敵を上記の戦い方で殺し落ちる前に薔薇を咥え直す「ソフトタッチエクスキューション」であり、薔薇が落ちるまての間に一連の攻撃を終えているという何気にスゴい事をやっている。
30位:桃テリー
桃太郎のような風貌で、「拙者」「~でござる」等、武士口調で話すが戦闘時の口上が長ったらしい。団子屋の息子。他、ヘビィコングと共にレベル"鬼"のグリズニャーにやられていた場面もある(子だけにやられたのか親も一緒だったのかは不明)。
ONE版114撃目ではA級29位となっているが、村田版239話で29位に上がっている。
239話でヘヴィコングとB級ヒーローの骨とともにレベル"鬼"のネットサーファーズと戦っていたが、三人ともなすすべなく圧倒される。
31位:フォルテ
サングラスにヘッドフォンを装着したストリートファッションを身にまとうヒーロー。音楽を聴きながら、そのリズムに乗って戦う。24歳。
ヒーローマンションに入室したサイタマを挨拶にこないからとバタフライDX、鎖ガマと因縁をつけに来たのが切っ掛けで付き合いを持ち始め、その中でサイタマの強さやヒーローとしての理想像を知り彼を「本物」と評するが、同時にブルーとのやり取りで「サイタマは強いがリーダーシップを発揮するタイプじゃない」「適材適所ってもんがある」とも語っている。
32位:シャドーリング
見た目通りの忍者で、戦法も手裏剣や変わり身の術からの奇襲といったまっとうな忍術を使用する。S級ヒーロー・閃光のフラッシュも実力を認めている。
見た目からは判断しづらいが女性らしく、フラッシュとは異門らしい (フラッシュの流派には、少なくともフラッシュの修行の頃にはくの一はいなかったらしい)。
その後20巻裏表紙でまさかの水着姿を披露することに。それでも覆面は外さなかったけど。
158撃目にて敵幹部のニャーンによって覆面を切り捨てられる。目元のマスクは残っているが、これによりツインテールで手裏剣の髪留めをしてる事がわかる。
更に159撃目の表紙では、素顔を出し上着を脱いだ状態の忍び装束を披露。胸は控えめだが、かなり肉付きが良い事が判明する。
33位:ドールマスター
前にいる操り人形に見える方が本体で、後ろにいるのは人形。
普段は本体が人形のリュックの中に収納されている。
34位(村田版):ヘビィコング
「真の強い男になりたい」という想いと共にヒーローになったプロレスラーのような外見の男。
山ごもりで体を鍛えつつ協会からの依頼をこなす。
ONE版114撃目ではA級33位となっているが、村田版239話で33位に上がっている。
怪人協会のレベル"虎"のマーシャルゴリラと戦うが、力及ばず敗れる。
34位(ONE版):フェザー
長い爪のような刃が突き出た籠手と靴を装備した、無重力空中殺法を得意とするヒーロー。目元に黒いラインがあるが、傷なのかメイクなのかは不明。
村田版の134話でも登場したが、そこでの順位もA級34位だった。手にチェーンを走らせており、クローを収納・展開する。また、靴にもクローを装備。
アマイマスクが注目する程の実力とセンスを持ち、無重力とされる空中殺法は「美技」として広く知られる。
35位:エアー
ブーメランを武器として使う。エビル天然水に攻撃され重傷を負った後にサイボーグ手術を受けた。
S級にも敬意を払わず(S級の人格もあって、そういうA級は少なくないが、エアーの場合は特に不穏)、場合によっては始末しようとするなどの思考を持つ。
アボリジニ的な風貌と武器、名前から、元ネタはエアーズロック(現ウルル)と思わしい。
36位:鎖ガマ
蛙(ガマ)の被り物を被ったヒーロー。柔道着を着用した髭面の男性。武芸者としては一流だが地味で人気が出なかったため、キャラづくりのために被り物を始めた。
37位:蛇咬拳のスネック(スネック)
原作版では「アクロバティック白スーツ」というヒーローネーム。
新人狩りとして、サイタマを狩ろうとするなど、こずるい一面を持つ男だが、ヒーロー協会の人事も担当している他、性根には人々を守るヒーローとしての矜持を持つ。A級最下位である事にコンプレックスを抱いている節がある。
ランクこそほぼ最下位だが、実力はA級としてのそれを備えている。元ネタは、カンフーの五大流派の一つである蛇拳だろうか。
39位:ハゲマント(サイタマ)
A級ヒーロー最下位。本作の主人公。
余談
- 村田版で初登場したヒーローは、ネームをONE氏が考えているが、村田氏の発案で戦闘シーンやデザインが加えられており、原作初登場のキャラクターよりだいぶ派手になっている者も多い。(例:金髪男から変更が加えられた雷光ゲンジ、戦闘シーンが付け加えられた黄金ボールやバネヒゲ等)