「この業界には新人潰しという者が存在する!ランキングで抜かれる事を気にする者も多くてね こんな感じで早めに潰すのだ!」
CV.三木眞一郎
概要
A級38位(サイタマが昇格するまで最下位)のヒーロー。原作でのヒーローネームは「アクロバティック白スーツ」だが説明文で一度出たのみで、ヒーロー協会内でも「スネック」と呼ばれている。村田版では「蛇咬拳のスネック」に変更された。特別な武器は用いず、己の身体能力や拳を武器とする。原作では白スーツとスネ夫を彷彿とさせるような髪型が特徴だったが、リメイク版では幾分自然な髪型となり、白ではなくヘビ柄のスーツを着用している。
一応の実力者ではあるものの、新人のサイタマを潰そうとしたり、敵わない怪人相手だと隠れてしまうなど、狭量で臆病な側面のある人物。一方で村田版の追加エピソードでは、民間人を守る為に躊躇わずに強敵に立ち向かう、強い志を持つヒーローである事が描かれている。
スネックがイナズマックスと共に見せたヒーローの矜持は、それまでヒーローを見下していたスイリューに大きな影響を与え、他の格闘家たちも感化させることとなった。
劇中の行動
ヒーロー協会に入ったサイタマとジェノスのセミナー担当を務めるが、あまりに無礼な態度の二人に腹を立てる。セミナー終了後、協会員に二人の態度を愚痴るも、逆にジェノスには既にランキングで抜かされ、体力試験で圧倒的な成績を見せたサイタマにもすぐ追いつかれる可能性があることを指摘される。そのため、焦燥感からサイタマを「セミナーの続き」と称して襲撃したが、吹っ飛ばされた挙句、道に埋まってしまい、あっさり敗北した。
海人族来襲時に再登場。実力不足から一般人と共にシェルターに避難していたが、海人族の長・深海王がシェルターに到達した際は、避難していた他のヒーローたちと共に奮起。他のヒーローたちが一蹴される中で深海王の初撃を躱すが、弐撃目はもろに喰らって戦闘不能となってしまった。アニメではカットされている…
彼の名誉のために書いておくと、深海王はS級のぷりぷりプリズナーにも勝利しており、相手が悪かったと言える。
命に別条はなかったようで、リメイク版のオリジナルストーリー(時系列はフブキ編と怪人協会編の間)では格闘トーナメントに蛇咬拳代表として出場していた。当初は輝いていたものの、深海王の様に自分の力ではどうあがいても勝てない怪人の出現や、番犬マンの様なS級ヒーローに格の違いを見せつけれ、更に名も無き一般人すら自分より遥かに強い者がいるなどの現実が連なり、最近では「プロヒーローは本当に必要なのだろうか?自分がやらなくとも"誰かが"やってくれるのでは?」という疑問を持つようになったが、行動すること自体には迷ってはいない。
その後トーナメントに乱入して来た怪人ゴウケツにイナズマックス共々一蹴されるが、苦戦するスイリューの前に装備を整えて二人で参戦。
三人の連携攻撃で災害レベル鬼の怪人三羽ガラスを倒し、さらにスイリューを逃がすためにゴウケツを相手に時間を稼ごうとする。
結果的にスイリューが逃げる事は敵わなかったが、それでも自分よりも弱いはずのヒーローが自分を逃がすために遥か格上に挑もうとする姿はスイリューの心に大きな影響を与えた。
原作版では110撃目で久々に登場。某漫画家殺害事件の犯人である怪人の討伐を協会から依頼されるが、犯人の怪人は協会の幹部によって観賞用の商品として横流しされてていたものであり、それが逃走して事件を起こし、しかも既に秘密裏に始末されていた。スネックはただ協会の不祥事をもみ消すためのパフォーマンスという形で既に存在しない怪人の討伐依頼を受けさせられただけだった。
協会から離脱する途中の童帝から以上の真相を聞き、協会の腐敗ぶりを知る事となる。
能力
リメイク版でのヒーローネームが示す通り、蛇咬拳という拳法を使って戦う。相手の攻撃を受け流す回し受けめいた防御技「蜷局(とぐろ)受け」や、蛇の両顎を思わせる構えから放たれる諸手突き(名称不明)が必殺技の模様。
また、一度とはいえ深海王の攻撃を避けた軽やかな身のこなしも強力な武器の一つである。
ヒーローとしての活動時に着用するスーツは過去に倒された蛇型怪人の革で作られたもので、怪人の爪や牙、クチバシによる攻撃を弾き返す。