蛇ノ目珊瑚
へびのめさんご
蛇ノ目組先代組長・蛇ノ目タイチの娘。
性格
表面上はお淑やかで意中の相手に一途かつ献身的な大和撫子だが、その本性は残忍で冷酷かつヤンデレ。
蛇ノ目組組長であるマムシことキョウを病的なまでに愛しており、彼を自分のものにする為ならば如何なる外道・非道な行為も一切躊躇しない悪女で、外面如菩薩内心如夜叉を地で行く女夜叉とも言うべき危険人物。
キョウを蛇ノ目組組長襲名に導いた首謀者でもある。
その一方でマムシ以外に自分に友愛を向ける友人には僅かながら人間味や情を覗かせる事もあり、単なる人格破綻者という訳でもない。
マムシへの愛も歪んでこそいるが間違いなく本物であり、彼が地雷によって容姿が激変してもその想いが変わる事は無かった。
マムシの方も彼女を大切に想っているようで、後述のチンピラとの刃傷沙汰の際は自ら彼女を助けに向かっている。
なお、蛇ノ目組相談役の万場黒介は子供の頃から珊瑚のお守り役を務めていた為、彼女の本性を見抜いてる節があり、「蛇ノ目の血が一番濃く流れてるのはお嬢かもしれない」と称されている。
『猛毒の蛇をつついた貴方が悪いのです』が決め台詞。
生い立ち
幼い頃は『ヤクザの娘』というレッテルから、他者から避けられ、孤独な日々を送っていたが、父が引き取った少年・キョウ(後のマムシ)との出会いから珊瑚の日々は一変。
キョウとは実の兄妹同然に育つが、キョウこと蛇ノ目マムシを兄ではなく一人の男として慕うようになってからは彼に近づく女を徹底的に排除するようになる。
外道へと成り果てた女夜叉
キョウが極道になる事を志した際はそれに賛同していたが、当時の組長であるタイチはそれに反対し、キョウをカタギの世界へ送り出そうとしており、キョウの側にいたいがために実父であるタイチを謀殺した。
タイチは今わの際に「面は菩薩、心は夜叉」と評し、本性を見抜けなかったことを後悔しながら無念の最期を遂げる。
女子刑務所服役
ある時にマムシに言い寄ってきたキャバ嬢に自らアシッドアタックを敢行し、傷害教唆の罪で2年間服役。
(傷害教唆なのは組員の一人が実行犯として身代わりとなった為)
服役時は自ら問題を起こす事は無く、刑務所内の規律を守る模範的な女囚として生活していた。
その出自と危険な雰囲気により他の受刑者から恐れられていたが、それを目障りに感じていた女看守・鼬川から因縁を付けられ、違反行為の捏造など様々な嫌がらせを受け、その都度懲罰を受けていた。
出所後には報復として鼬川とその手下の女囚・蚊崎を拉致し、プレス機による石抱き刑という凄惨な方法で鼬川を抹殺した。
なお、鼬川の暗殺には万場も手を貸している。
友人の仇討ち
学生時代からの友人、美織が自分と間違えられてチンピラに身代金目的で誘拐された挙句、殺害された際は自ら下手人達を日本刀で斬殺し、美織の墓前で「おせっかいから解放されて清々しましたよ」と嘯きつつも、悲しげな様子を見せており、手元は何かで濡れていた。
(それが珊瑚の目から流れたものによるものか、直後に降り出した雨によるものかは定かではない)
なお、友人殺害の主犯の男は敢えて生かした状態で捕らえ、舌を抜き手足の腱を切った上で豚小屋で豚と一緒に飼育し痛めつけるという死よりも辛い苦痛を延々と与え続けている。