CV:山口太郎
概要
ワンパンマン村田版に登場。
肩が破れた白道着に顎鬚が特徴の男。過去に格闘大会「スーパーファイト」に出場し、2連覇を果たしている。
「闇地獄殺人術」の使い手であり、これまで戦ったファイターを全て再起不能にしておきながら全力を出してすらいないという強者。
いささか不穏な言動が目に付く。現役最強のスイリューを狙って参加し、強い殺気を向けていたが、本人には「もっと強い相手と戦いたかった」と相手にすらされていない。
大会ではサイタマのパンチ(しかもカツラを触られて反射的に打ったもの)で一発KOされ、初戦敗退となったが・・・。
※以下ネタバレ注意!
怪人化バクザン
サイタマが去った後の会場にゴウケツが現れた際、最強の生物となる為に、怪人細胞を大量に食べて怪人化した姿。
食べた直後は大量の細胞の効果に耐えられず倒れてしまい失敗したかに思われたが、時間差で覚醒した。
推定災害レベルはなんと「竜」。
ゴウケツに匹敵する巨体になり、四本腕と三本の尻尾を得、頭と肘と肩から計9本の角が生えた。
人間だった時よりずっと毛深くなり、まるで猿のような格好になった。
格闘大会で怪人化した選手達の中では最大級の戦闘能力であり、ゴウケツも「俺に対する生意気な態度は後でしつけておくが、こいつは大当たりだ」と述べている。
戦闘力
災害レベル「竜」の中では下位格であり、事実、ゴウケツには実力や精神性ともにまるで歯が立たなかった。ゴウケツの正拳突きの衝撃波の威力を見て萎縮し、怪人になりたての際にとくに顕著な万能感や自信なども大人しくなった。
それでも、人間の頃に磨いた武術と怪人化した際に得た絶大なパワーによって、S級ヒーローを上回る戦闘力を持つ。
なお人間の頃の戦闘力については自ら「スイリューには及ばない」と評している。
怪人化後の来歴
前述のように怪人細胞を大量に食して怪人化。
既に満身創痍だったスイリューを更に叩きのめし、ゴウケツにも歯向かった。
が、全ての技を指だけでいなされ、正拳突きの威力を目の当たりにして改めて圧倒的な実力の差を実感したのだった。
ゴウケツに勧誘され、彼が去った後も格闘会場に留まり、「自分は最強になるために強くなった」のではなく「自分より弱い奴をいたぶる為だけに強くなった」という邪悪な本心に気が付き、その気持ちを満たすため、虫の息であるスイリューを更に甚振り続けた。また、若くして才能に溢れ、容姿端麗で女性にも困らないスイリューに嫉妬と嫌悪を覚えていたことも吐露していた。
終いには、ヒーローに救いを求めるスイリューが絶望を味わうように、再起不能になったスネックを残酷に踏みつぶしたのだった。
だが、駆けつけたサイタマが間一髪の場面でスネックを救出し、最初は服装が変わっていたためにサイタマと気付かなかったが、ハゲ頭を見て思い出した。
試合での屈辱を晴らす為、「闇地獄殺人術」を思う存分サイタマに叩き込んだが全て通用せず、返しのワンパンで粉砕された。
その後、サイタマはスイリューと話したことで、いましがた自分が戦った怪人がバクザンであった事をようやく知ったのであった。
余談
- 残虐性が目立つが、怪人化以前は群衆のパニックを防ぐために試合会場に怪人が侵入したら彼一人が対処する事を提案する面もあった。バクザンやゴウケツやハムキチなどに限らず、怪人協会との接触がなかったら「悪」に堕ちたり犯罪を犯すことことのなかったかもしれない人間は多いと思われる。
- サイタマには一撃で敗れはしたが、スイリュー自身もサイタマのワンパンで撃破された可能性を本人が認めていることと、強い怪人たちに囲まれた状況で、怪人化したチョゼとスイリューの(他の優れた格闘家たちが目で追えない速さの)電撃戦を見ても微動だにしない、など、スイリューに匹敵するか否かは不明だが、S級に匹敵するかは不明だが間違いなくA級上位の実力があるだろうと思われる大物感を漂わせている。
- 怪人細胞を何個もドカ喰いしても生き延び、ゴウケツとは実力に雲泥の差があるものの、 レベル「竜」の怪人となったこともこの説を支持している。ただし、怪人細胞の摂取数が強さに影響するのかは不明ではある。