「ここは御徒町ですか?」
「いいえ、新御徒町駅です」
概要
東京都台東区にある都営大江戸線とつくばエクスプレスの停車駅。
駅名に新と付く事からもわかるように、開業はどちらも2000年以降という非常に新しい部類に入る駅である。
名前に御徒町とついてはいるものの、御徒町駅(後述するように全くの別駅)とはだいぶ駅周辺の街の雰囲気は異なり、むしろ本郷三丁目駅のそれの方が近いとすら思えてくる。
どちらも地下駅であり、地下鉄の真下を別の会社の地下鉄が並走するという都内では割と珍しい構造をしている。地上で似たような構造なら北千住駅や新木場駅が、同じ路線の上り下りが縦に並走する例なら千代田線の一部駅などがそうだが、両方地下でそれぞれ別の鉄道という例では非常に珍しい(普通は横に並走するパターンが多いため)。
このような珍しい構造のためかつくばエクスプレス側はキセル防止に大江戸線ホームを介さず客をホームに誘導するルートを作らなければならず、大江戸線の上り下りが走行する間をつくばエクスプレスの改札とホームを直結するエスカレーターが稼働しているという非常に複雑な駅構造となってしまった。
また大江戸線は走行距離が非常に長くかなりのエリアを網羅している事から地下深くを走っている事が多いが、この場所は長らく手付かずだったのもあってB2Fと比較的浅い場所にホームが位置している。さらに上述通り大江戸線は開業が比較的新しい事から乗換駅の場合既存の路線の下を走っている事が多いが、つくばエクスプレスはその大江戸線よりさらに5年遅い開業のため大江戸線のさらに地下深くを走行する。
新御徒町駅と御徒町駅(仲御徒町駅、上野御徒町駅)は地下連絡もしていない全くの別駅であるが、大江戸線の隣駅が上野御徒町駅というのもあって非常にややこしい事になっている。
そのくせ上野〜御徒町間は長い地下通路で繋がれているためますます誤解を生みやすくさせてしまっている。そのため、構内には銀座線・日比谷線の乗り換えは上野御徒町駅でするよう誘導する注意書きがされている。
構内図の説明は東京都交通局のものはつくばエクスプレス方面が大いにハブられており分かりづらい。つくばエクスプレスが提供しているものの方が親切である。
駅構造
駅のホームは共に島式ホーム1面2線。
都営大江戸線(B2F)
つくばエクスプレス(B4F)
利用状況
近況
つくばエクスプレス
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は22,592人。乗降人員は45,183人である。
都営地下鉄
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗降人員は54,911人である。
利用状況比較表
事業者名 | つくばエクスプレス | 都営地下鉄 | |
---|---|---|---|
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 12,825人 | 25,650人 | 33,756人 |
2009年(平成21年)度 | 13,664人 | 27,328人 | 36,164人 |
2010年(平成22年)度 | 14,417人 | 28,834人 | 38,096人 |
2011年(平成23年)度 | 14,778人 | 29,556人 | 38,535人 |
2012年(平成24年)度 | 15,723人 | 31,446人 | 41,056人 |
2013年(平成25年)度 | 16,783人 | 33,566人 | 43,399人 |
2014年(平成26年)度 | 17,167人 | 34,334人 | 45,195人 |
2015年(平成27年)度 | 18,467人 | 36,934人 | 48,354人 |
2016年(平成28年)度 | 19,383人 | 38,766人 | 50,263人 |
2017年(平成29年)度 | 20,308人 | 40,617人 | 52,281人 |
2018年(平成30年)度 | 21,475人 | 42,950人 | 54,911人 |
2019年(令和元年)度 | 22,592人 | 45,183人 |