準特急
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じゅんとっきゅう
列車種別のひとつ。「特急」の派生種別である。
小田急電鉄の準特急
1953年運行開始の「サービス急行」が起源。1959年に「準特急」へ改称された。
特急列車の補完という位置づけで土・休日のみ運転されていたが、使用車両が「特急形車両よりも格が落ちる」ために追加料金が割安となっていた。新宿~小田原間ノンストップ。
特急形車両の増備が行われた結果、1963年に廃止された。
近畿日本鉄道の準特急
「甲特急」より停車駅の多い「乙特急」の旧称。旅客案内をはじめ一般に特急の種別を区分することは無いため、列車種別は「特急」のまま。
京王電鉄の準特急
2001年3月改正で一部の急行列車を格上げする形で設定。大手私鉄他社でいう「快速急行」に相当する種別であり、(運行開始当初同士で比べると)阪急神戸線通勤特急にも近い。
上位種別である「特急」の停車駅増加に伴う列車種別の再編が、ダイヤ改正のたびに何度も行われており、2022年春改正では「特急」の停車駅追加のために「準特急」は「特急」へ統合・廃止される形となった。
- 2011年の東日本大震災の際、上位種別である特急が運行休止となり、準特急が再速達列車になる現象が発生。2013年2月改正ではそれまでの準特急が特急へ名称変更、高尾山口発着列車のみ準特急として再設定された。
- 2013年2月改正まで、高尾山口発着列車は「京王線新宿~北野間を準特急として走り、高尾線内は種別変更で各駅停車になる」列車が多数を占めていたが、同改正で高尾線内各駅が準特急停車駅へ変更、「全区間準特急」となった。
- 2015年9月改正で笹塚・千歳烏山が準特急停車駅に追加、これに伴い京王八王子・橋本発着列車を再設定。
- 準特急種別廃止時の2022年春改正では、再びそれまでの準特急が特急へ名称変更されている。
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