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データ編集

運行区間新金谷千頭
運行路線大井川本線
運行開始1976年7月9日
蒸気機関車C10形C11形C56形(新金谷車両区所属)
客車オハ35系スハ43系、ナロ80形、スイテ82形(新金谷車両区所属)
電気機関車E31形E10形、ED500形(新金谷車両区所属)

概要編集

静岡県島田市の新金谷駅から、静岡県川根本町の千頭駅までを結ぶ、大井川鐵道臨時列車(列車種別は「急行」)。だが、冬季などの閉散期を除いて平日も運行しており、事実上の定期列車ともいえる。蒸気機関車(SL)が国鉄(現・JR)が定期運用を廃止した1975年の翌年である1976年から運行しており、日本で最初にSLの本線営業運転を再開した列車でもある。


列車番号は以下のとおり。

・かわね路1号(千頭行き):101

・かわね路2号(新金谷行き):102

・かわね路11号(千頭行き):1001

・かわね路12号(新金谷行き):1002

・かわね路13号(千頭行き):1003

・かわね路14号(新金谷行き):1004


基本的には1往復運行するが、閉散期以外の休日や桜開花時期、GW夏休み紅葉シーズンでは2~3往復運行することもある。

また長編成での運行時には、補助機関車(補機)として電気機関車(EL)が最後尾に連結される。C10形、C11形は客車5両から、C56形は客車4両から連結される。このほか、SL不調時や落葉シーズンには、それ未満でも補機が連結されることもある。また、SLが検査や故障などで使用できないときは、ELが代理牽引することもある。なお、EL牽引による定期的な運行は、2019年10月31日に開始された。


現在の使用車両編集

SL編集

・C10形

 ・C10 8

・C11形

 ・C11 190

 ・C11 227

・C56形

 ・C56 44


EL編集

・E10形

 ・E101

 ・E102

・E31形

 ・E32

 ・E33

 ・E34

・ED500形

 ・ED501


客車編集

・オハ35系

 ・オハフ33形

  ・オハフ33 215

  ・オハフ33 469

 ・オハ35形

  ・オハ35 22

  ・オハ35 149

  ・オハ35 435

  ・オハ35 459

  ・オハ35 559

・スハ43系

 ・スハフ42形

  ・スハフ42 184

  ・スハフ42 186

  ・スハフ42 286

  ・スハフ42 304

 ・スハフ43形

  ・スハフ43 2(日本ナショナルトラスト所有)

  ・スハフ43 3(同上)

 ・オハ47形

  ・オハ47 81

  ・オハ47 380

  ・オハ47 398

  ・オハ47 512

・60系

 ・オハニ36形

  ・オハニ36 7(日本ナショナルトラスト所有)

・ナロ80形(お座敷車)

 ・ナロ80 1(不定期に連結)

 ・ナロ80 2(同上)

・スイテ82形(展望車)

 ・スイテ82 1(不定期に連結)


過去の使用車両編集

SL編集

・C11形

 ・C11 312

・C12形

 ・C12 164(日本ナショナルトラスト所有。長期休車中)


EL編集

・E10形

 ・E103


客車編集

・オハ35系

 ・オハ35形

  ・オハ35 857

・ナハフ500形

 ・ナハフ505


小ネタ編集

客車は旧型客車を使用しているが、2020年現在、旧型客車が本線上で運行してる鉄道事業者については、大井川鐵道以外はJR東日本津軽鉄道のみである。そのため昭和時代(特に1940年代70年代)を舞台にした映画ドラマCMの撮影時には大井川鐵道にロケ協力を依頼するマスメディアも多い。

運行当初は金谷~千頭間で運行されていた。1980年7月20日に、東赤谷駅から千頭駅に転車台が移設されたが、新金谷駅には設置されなかったため、下り金谷発千頭行き列車は原則的にSLが正方向で、上り千頭発金谷行き列車は原則的にSLがバック運転で客車を牽引していた。ただし、C56 44は本線営業運転開始当初、原則的に上下列車とも正方向で客車を牽引していた。これは当時の鉄道法規ではバック運転(逆機)時の最高速度が時速35km/hに制限されていたからである。そのため、千頭駅到着後に1度目の方向転換が行われ、金谷駅到着後に千頭駅に回送され、2度目の方向転換が行われていた。1987年3月に法規改正で逆機時の最高速度が45km/hに引き上げられてからは、他のSLと同様に、上り列車は正方向で、下り列車は逆機で客車を牽引するようになった。長い間この運行形態が継続していたが、2011年に新金谷駅に転車台が設置され、同年10月7日からは原則的に上下列車ともSLが正方向で客車を牽引するようになった※。これに先駆け、同10月1日からは運行区間が新金谷~千頭間に変更された。


※ イベントや映画の撮影時、自然災害等の影響で家山止まりとなった場合には、逆機で客車を牽引することもまれにある。


派生列車編集

トラストトレイン編集

1987年7月25日に運行を開始した。使用車両は日本ナショナルトラスト所有の車両(C12 164、スハフ43 2・3、オハニ36 7)で、1か月に1回運行される。

C12 164が2005年からのATS設置義務化に対応していなかったため、同機牽引による運行は同年4月23日運行分をもって終了。同5月28日運行分からは大井川鐵道所有のSLが代理牽引するようになった。なお、2020年以降は新型コロナウイルス感染症流行の影響で、大半の運行が休止された。


さくら号編集

桜開花時期に新金谷~家山間で運行される。牽引機には国鉄・JRの寝台特急「さくら」のものを模したヘッドマークが装着される。


なお家山駅構内には転車台やデルタ線がないため、下りがSL牽引で運行された場合、上りはEL牽引で運行される。


関連項目編集

大井川鐵道(大井川鉄道) 蒸気機関車 臨時列車 列車愛称 急行


  • SLパレオエクスプレス:国鉄以外の事業者が昭和時代に運行を開始したSL列車。ELが補機につくこともあるなど共通点が多い。

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