概要
愛知県知立市にある名鉄名古屋本線と名鉄三河線との接続駅。駅近辺にはあんまきで有名な藤田屋が存在し、駅構内にあんまきの販売店がある。
但し、現在は高架化工事に伴い営業休止している。
3面5線の地上駅構造で、名古屋本線が2線、三河線が3線使用しており、三河線は当駅で運行系統が分かれる。
構造が古くバリアフリー化が困難なこと、駅東側の踏切が開かずの踏切と化していることなどから高架工事が行われており、高架後は4面8線の「要塞駅」になり2階の島式2面4線が名古屋本線、3階の島式・頭端式複合2面4線が三河線ホームになる。三河線のホームは折り返し用と直通用、それぞれ2線ずつに整備される予定。
なお、現在の知立駅は3代目で、初代知立駅は三河線の三河知立駅だった。
元々名古屋本線を建設していた愛知電気鉄道は先に三河線を建設していた三河鉄道の初代知立(現:三河知立)駅に隣接する形で建設する予定だったが、協議がまとまらず三河鉄道線をオーバークロスし、付近の築堤上に新知立駅を設置し三河鉄道と連絡する形で落ち着いた。
その後三河鉄道との関係が改善したことから新知立駅の牛田方に貨物用の連絡線を設け、1941年に三河鉄道が名鉄に吸収合併されたのを機に駅名が統一され2代目知立駅となった。
しかし三河線から名古屋本線の一ツ木方には連絡線がなく、名古屋方面への直通運転ができなかった。
そのため1959年4月1日に現在地に3代目知立駅を建設。旧知立駅は名古屋本線側が東知立、三河線側が三河知立と改称し、それぞれ別の駅に戻される形で残った。
三河線は知立駅でスイッチバックする形になり、直進する旧線は廃止され跡地には高架化工事が行われるまで名鉄グループが運営するテニスクラブが建てられていた。
その後東知立駅は利用者低迷を理由に1968年に廃止となり、三河知立駅も高架化工事に伴い2024年に移転。東知立駅が知立駅だった頃の連絡通路跡や旧三河知立駅は高架化工事に伴って撤去されてしまい、ここがかつての知立駅だった痕跡は跡形もなくなっている。
駅構造
2面4線の地上駅と単式1面1線の高架駅。欠番の1番線は留置線として使われていた(現在は廃止)。
高架化完成後は島式2面4線と頭端式2面4線の要塞駅が完成予定。
2023年3月21日に名古屋本線上りを高架化。
8番線は将来的には上り待避線として使用する予定。
階層 | のりば | 路線 | 方向 | 行き先 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1階 | 2・3 | 名鉄三河山線 | 下り | 豊田市・猿投方面 | 主に2番乗り場 |
3・4 | 名鉄三河海線 | 上り | 刈谷・碧南方面 | 主に4番乗り場 | |
4 | 名鉄三河海線 | 上り | 刈谷・碧南方面 | ほとんどの | |
5 | 名鉄名古屋本線 | 下り | 金山・名鉄名古屋・名鉄岐阜方面 | ||
2 | 8 | 名鉄名古屋本線 | 上り | 東岡崎・豊橋・豊川稲荷方面 |
高架化前
のりば | 路線 | 方向 | 行き先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2・3 | 名鉄三河海線 | 上り | 刈谷・碧南方面 | 名古屋本線名古屋方面に入線可能(営業では使用されない)。 |
名鉄三河山線 | 下り | 豊田市・猿投方面 | 名古屋本線名古屋方面に入線可能(営業では使用されない)。 | |
4 | 名鉄三河海線 | 上り | 刈谷・碧南方面 | ほとんどの列車、三河線から名古屋本線への直通列車(回送列車を含む)及び三河線・名古屋本線の知立折り返し列車が使用。 |
名鉄名古屋本線 | 下り | 金山・名鉄名古屋・名鉄岐阜方面 | 三河線から名古屋本線への直通列車(回送列車を含む)及び三河線・名古屋本線の知立折り返し列車が使用 | |
5 | 名鉄名古屋本線 | 下り | 金山・名鉄名古屋・名鉄岐阜方面 | 名古屋本線豊橋方面からの全列車はここに入線(待避線なし) |
6 | 名鉄名古屋本線 | 上り | 東岡崎・豊橋・豊川稲荷方面 |
高架化完成後は以下の構成になる予定。
のりばの番号は推定。
尚、三河線ホームは南方に向かってCの字形となる。内側(頭端式ホーム)に三河線内完結の列車、外側に名鉄名古屋方面直通列車が発着予定。
利用状況
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は29,951人である(名古屋鉄道の令和5年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)より)。
- 名鉄の駅では名鉄名古屋駅、金山駅、栄町駅、東岡崎駅、名鉄一宮駅、名鉄岐阜駅、豊橋駅、豊田市駅、大曽根駅に次いで10位。
年度別
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 30,733人 |
2009年(平成21年)度 | 30,132人 |
2010年(平成22年)度 | 30,034人 |
2011年(平成23年)度 | 30,372人 |
2012年(平成24年)度 | 30,840人 |
2013年(平成25年)度 | 31,878人 |
2014年(平成26年)度 | 31,303人 |
2015年(平成27年)度 | 32,196人 |
2016年(平成28年)度 | 32,341人 |
2017年(平成29年)度 | 33,102人 |
2018年(平成30年)度 | 33,540人 |
2019年(令和元年)度 | 33,768人 |
2020年(令和2年)度 | 24,859人 |
2021年(令和3年)度 | 26,658人 |
2022年(令和4年)度 | 28,591人 |
2023年(令和5年)度 | 29,951人 |
隣の駅
名古屋本線 | ||||
---|---|---|---|---|
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
快速特急 | 東岡崎駅 | 知立駅 | 神宮前駅 | |
特急 | 新安城駅 | 知立駅 | (一部、鳴海駅)神宮前駅 | |
急行 | 新安城駅 | 知立駅 | (一部、豊明駅)前後駅 | |
準急 | 新安城駅(一部、牛田駅) | 知立駅 | 豊明駅 | |
普通 | 牛田駅 | 知立駅 | 一ツ木駅 | |
三河線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
普通 | 重原駅 | 知立駅 | 三河知立駅 |
関連項目
太田川駅…同じく名古屋鉄道にある完成された要塞駅。