概要
名古屋鉄道が岐阜市内線、揖斐線(600V線区)向けに導入した電車。
600V線区では初めてのVVVF制御車で、閑散時間帯の輸送力過剰を抑えるため、1両単位で運行可能なボギー車とされた。
連結運転に対応した連結器を先頭部に装備している。1997年から98年にかけて7両が投入され、日中は単行で、ラッシュ時には最大3両編成で運行スタイルをとっていた。ただし岐阜市内線では2両が最大で、忠節駅で1両が切り離されていたほか、市内線の急カーブが原因で幌をつけられず、連結時はワンマン運転ができなかった。また、専用塗装に塗られていた(後にモ770も同じ塗装に合わせられた)が、晩年は広告電車になることも増えていた。
2005年の600V線区廃線に伴い、名鉄の車両としては除籍。その後名鉄グループの豊橋鉄道へ譲渡され、路面電車の東田本線で運用されることとなった。
赤岩口の車庫では
- ワンマン機器の交換
- 連結器の撤去と大型スカートの設置
- 井原電停に存在する半径11mの急カーブに対応するブレーキホース、電気配線の延長改造、床下機器移設
などの改造を行い、2006年3月までに全7両が運行を開始した。
車体のカラーリングは名鉄時代から一新。全車両が広告を纏っているが、この広告は780形によって置き換えられた3100形から引き継いだもの。現在は781・783・785の3両はスポンサーが導入当時と変わっている。
- 781:豊橋丸栄→浜松・東三河フェニックス→豊橋信用金庫
- 782:カスタムハウジング
- 783:トーリンホーム→横浜ゴム
- 784:日本通運
- 785:東和マンションセンター→三河ダイハツ
- 786:日の丸薬局
- 787:メガワールド(パチンコ屋)