概要
小田急3000形(初代)に次ぐロマンスカー。車両愛称はNSE(=New Super Express)。輸送力増強のために1963年に登場し、本形式の投入で(以前から小田急線内で運行されていた)準特急が廃止されている。11両連接車を7編成新造。
第7回(1964年)ブルーリボン賞受賞。
展望席が小田急で初めて採用され、名古屋鉄道のパノラマカーに続く展望車両となった。なお、小田急の歴代特急形車両は日本車輌で製造され、大規模改修される際は今でも愛知県豊川の工場に入ることがあり、また豊川からは飯田線を通してJRで甲種輸送するので、豊橋付近では飯田線と線路を共有する名鉄線のパノラマカーと同じ線路上を走る事となっている(ただし、小田急車両は自走しない)。
改造
1977年からその翌年までに冷房能力向上のための冷房装置の増設を、1984年から1988年までにリニューアル工事を実施。
引退
30000形「EXE」投入開始に伴い1996年から廃車が始まり、1999年に定期運用離脱した。
第4編成(3161編成)は小田急の開業70周年記念のため、イベント車両「ゆめ70」として1997年に改装。この編成が3100形として最後まで残り、2000年に引退して形式消滅となった。
- 現在は第5編成の3181号車が小田急小田原線開成駅前に保存。
- 第7編成(3221編成)は6両編成に短縮された状態で喜多見検車区に保存されていたが、海老名駅隣接の鉄道博物館「ロマンスカーミュージアム」開設に際し、3両を残して残り8両の中間車を解体された。また、新宿方先頭車は、デビュー当時の姿に復元。
余談
- 3000形「SE」「SSE」と共に、全ての扉が手動であった。なぜ自動扉ではなかったし。
- ウルトラQの28話「あけてくれ!」に登場する異次元列車は、本車がモデルとなっている。因みに、小田急線沿線は嘗て円谷プロがあった祖師ヶ谷大蔵や、近年「ウルトラマンタイガ」にも登場した多摩川周辺など、ウルトラシリーズとは縁の深い場所でもある。
関連項目
小田急電鉄 特急 ロマンスカー 展望車 連接車 3100形
小田急3000形 小田急7000形 小田急10000形 20000形 30000形 50000形 60000形 70000形